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お風呂で………
しおりを挟む視界が白い湯気で曇っている。
俊光様と一緒に住んでいるお家のバスルームは、大きな鏡のある広い洗い場に、余裕で大人四人が足を伸ばして入れるようなバスタブ、バスタブの奥には大きな窓があってそこを開くとまるで半露天風呂のような、気持ちのいい外のひんやりとした涼しい風が気持ちいい。
いつも一人で入ることの多いお風呂に今日は、俊光様と一緒だ。
私は洗い場のタイルに膝をつき、白い湯気のあがるバスタブのふちにすがりつくようにして、俊光様に全身を泡だらけにされている。
俊光様の大きな両手が腰をわしづかむようにしてぬるぬると撫でたかと思うと、すうっと背骨を伝うように撫でられる。
「ああ……っ……ん……っ!」
私の声が、広いバスルームの壁に反響して大きく響く。
「千尋。窓を開けているのだから、はしたない声を出すなと言っただろ」
きゅぅぅっと、両乳首を痛いくらいに抓られて、身を捩る。
「ん……っごめ、なさ……っ」
たしかに、バスタブのむこうの窓は大きく開け放たれているが、窓の外は目隠しがあるし、外の門から走っても三分はかかる広い庭があるのでなんの問題もないはずだけれど……。
俊光様の指先が、今度は背骨からゆっくりと下へおりていって、尻たぶを掴む。ぬるぬるとした泡と、指先の感覚に鳥肌が立つ。お尻をぎゅうっと掴むように揉まれたあと、ずぼっといきなり蕾に指を突っこまれる。
「ん、……んっっ」
ある程度、身構えていたので、なんとか奥歯を噛んで声を押し殺したおかげで、今度はお咎めなしだった。
俊光様の指がずぼずぼと抜き差しされる動きと、足元のタイルにぴちゃぴちゃと跳ねる音に、ぞくぞくと鳥肌がたつような快楽が背中を這い上がってくる。
「……ん…っ、ん……っっ」
バスタブの縁をつかんで、体重を預けるようにしてなんとか震える腰をたたせる。
「まだまだ余計な力が入ってるな」
俊光様が指を引き抜いて、洗い場の壁にかかっている長い棒の先にモコモコの泡だてネットのついた体洗い用のブラシを手に取ったのが、大きな鏡にうつって見えた。
俊光様がその泡だてネットで石鹸をもんで泡をたたせると、手持ちの棒の先を持って、モコモコの泡だてネットの先を私のお尻にあてがう。
「そんな、大きいの……っ」
「中心は太くないから問題ない」
言いながらすでに、モコモコの長いブラシの先がお尻の中へずぼりと突っこまれていた。
「ん……ぁ…………っ…………!!」
じゅぼじゅぼと音を立ててブラシが奥へと奥へと挿しこまれる。
「ぁぁ、ああんんんっっ!!!!」
ブラシの先が、お尻の奥の一点を擦り上げた瞬間、我慢できずに高い喘ぎ声が漏れる。
「こら。声を我慢しろと言っただろ」
バシン、とお尻を叩かれたあと、後頭部を掴まれて、いきなり目の前のバスタブの中のお湯へと無理やり顔を沈められる。
「……っっっっ!!!!!!」
目の前が一気にお湯のなかへ沈められて、ぼこぼこぼこと自分の吐いた息が泡になって頬をうつ。
「んーーーーーっ!!!!」
苦しいっ、苦しいっ。
「ぁ……はぁっっ……ぁっっっっっっ!!!」
後頭部を押さえつけていた手が離れて、一瞬、酸素にありつけたかと思うと、またすぐに勢いよく頭を沈められる。
「っっっっっ!!!……っ!!っ!!っ!!!」
がばがばとお湯を飲んでしまって、沈められたままお湯の中でせきこむ。ばしゃばしゃと本能的に暴れる後頭部を押さえつけられたまま、お尻の中へ突っ込まれたブラシを激しく上下に動かされ、ナカを掻き回されて、叫びたい声がお湯のなかで泡になる。
「んーーーっ!!!んーーーーっ!!!…………は、ぁぁっっっはぁぁっっ」
今度は引き上げるように掴んだ後頭部を上へと持ち上げられて、次またいつ沈められるかわからないので、鼻にも口にも入ったお湯をだらだらとこぼしながら、必死に息を吸う。
「千尋は苦しいのが好きだからな。これじゃ罰にならないな。水に沈められて、ブラシを奥まで突っこまれて擦られて興奮してるんだな?」
俊光様のぬるぬると泡のついた手が、すっかり硬くなった私のペニスに触れる。
「ぅ……っっはぃ……っ」
はい、その通りです。首絞めと同じくらい水責めが好きで、体が素直に興奮してしまう。
ぬるぬるとしごかれて、腰ががくがくと震える。
「ひ………ぁ……っ」
「まだもっと沈めてほしいか?」
「はぃっ、はぃ……っ。俊光さまのっ、もっ、いれてっ……ほしぃ……っですっ」
「素直におねだりできるじゃないか」
「……ぁぁあっっ…んんんっ!!!」
ずぼっとブラシが引き抜かれて、からっぽになったお尻がひくつく。そして、次の瞬間には、ぐっと後ろから突き上げられて、そのままの勢いで上半身は大きくバスタブのお湯の中に真っ逆さまに落とされる。
「……んんんんっっ!!!!んんっっっっ!!!!」
お尻のナカはぱんぱんで、お湯の中に丸ごと沈められた顔には、鼻にも口にもお湯がどばどば入ってくる。
死んじゃうっ、死んじゃうかも。死にそうなくらい苦しくて、そのことに、はんぱなくぞくぞくする。
だって、好きな人に、自分の生死が握られていることに最高に興奮する。
「っっっっっ!!!……んーーーっ!!!んーーーーっ!!!」
お腹がバスタブの淵に食い込むくらい、後ろから突かれる。頭から足の先まで、快楽に溺れる。
その日、
お風呂の中で、足腰の立たなくなった私を、最終的に俊光様が抱えてベッドまで運んでくれた。
私って…………最高に幸せ者だ。
外出禁止だって悪くない。俊光様がすぐに帰ってきてくれるのなら。
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続きを書いてくださって本当にありがとうございます……!!!!
千尋くんのことが可愛くて可愛くて大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです
お仕置き部屋を得てレベルアップした2人のプレイをまた見れるのが楽しみです🎶
手とり、足とり……もまさか続きを書いてくださるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。ありがとうございます😭
こっちも更新を!!お忙しい中本当にありがとうございます!!嬉しすぎて今なら多分空飛べます。
暁星さん♡!
コメントありがとうございます!
めっちゃ声出して笑いました!!笑笑笑
のんびり更新になってしまいそうな予感が……気ままにお待ち頂けると嬉しいです♪