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第1章
世界の繋がりとアルバイトのおっさん
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「なーに、ぼけっとしてんだい坊や。で、うちの専属おつかい士になるのかい?ならないのかい?」
専属って言葉がひっかかるが、ひとまずの食い扶持には困らなくなりそうだ。
それに今日も大胆に肌を露出しぷるんと揺れる胸や、歩くたびにぶりんぶりんと音が聞こえてきそうなお尻を惜しげも無く披露してくれている、この【山賊の隠れ家亭】の美女たちとも仲良くなれるチャンスかもしれない。
ただし来月から冒険者養成学園に行く予定の俺としては、軽々しく“専属”を引き受ける訳にはいかない。
俺はあと4日で冒険者ギルドから紹介された宿を追い出されてしまう事と、来月から冒険者養成学園に通う予定だという事をヒルダに伝えた。
「ふーむ。なるほど、来月から学生になるってんじゃ、うちのお抱えで毎日働いてもらう訳にもいかないねぇ。しかし坊やは便利な能力があるんだから、わざわざ冒険者にならないでおつかい士として生きていきゃいいんじゃないかい?」
「まぁ確かにそうかもしれないんですけど、僕は冒険者になりたいんです!剣や魔法を使ってモンスターを倒して、素敵な美女と出会ったり世界を救ったりする英雄になりたいんです。」
「あはははは!英雄ときたか!そうかいそうかい!まぁ少年が夢見る事は良い事だ!」
異世界に住んでいる人間には、俺のようなアニメやゲーム好きのサラリーマンが、自由に生きる冒険者や英雄に強く憧れる理由なんてわからないだろう。
だけども自分の夢や野望を人に伝える事は大事な事だ。
俺が英雄に憧れていると人々に伝え続ける事によって、いつか誰かが手助けしてくれるかもしれない。
まぁまずはヒルダとのおつかい士としての契約をうまくまとめたいところだ。
「それでは学校が始まるまでは毎日専属として働かせてもらい、学校が始まってからは平日の夜週3日で働かせてもらうのはいかがでしょうか?」
ちなみにこの世界の1週間は7日間で、闇・火・水・風・雷・土・光となっており、土曜日と光曜日が休みで日本とほぼ一緒だ。
俺としては平日の昼間は学園に行き、夜3回働いて週末の2日間は他のクエストや冒険をしたいという気持ちがある。
「・・・まぁアルバイトってとこか!いいだろう。ウチも人手が足りていないからね。週3でも坊やがバイトしてくれれば助かるよ。」
バイト?バイトという言葉が普通にある事に驚く。
この他にも先日の入学試験の時に魔法人形が言っていた【ダメージ】や【デバフ】などこの異世界と日本の共通の言葉があったりする。
“迷い人”という“どこか別の世界から来た人”と定義される言葉があるくらいだから、過去にも俺が元いた世界から、この異世界に転移してきた人は他にもいるのかもしれない。
また、逆にこの異世界からあちらの世界への転移者もいるのかもしれない。
ファンタジー世界を描く物語の原作者とかは異世界出身だったりして。
などと益体もない事を考える。でもせっかくこの世界に来られたのだから、調べられる事は調べたいとこだな。
そもそも俺は日本に帰れるのだろうか。異世界の生活に今は心が躍っているが、日本にいる家族や友人に無事を知らせたいと思うくらいの気持ちはある。
英雄になりたいという目標と並行して元いた世界と異世界の繋がりも調査していかなければ。
それはそうと学園が始まってからは週3のバイトで了承をもらう事ができ、交渉はうまくまとまった。
それに今日もヒルダをはじめ従業員の美女たちの露出した肌が眩しい。
良き日かな!
「ただし!!しばらくは無給で働いてもらうからね!」
「え!なんでですか!?」
「坊やまたじろじろ体を見ていただろう!タダじゃ無いんだ!うちのお客さんはここでうまい飯と酒とアタシらの体を目で楽しんで、その分の代金をちゃんと払ってるんだよ!まったくませた坊やだよ。」
くっそ!俺!俺のばか!エロい気持ちを隠せなかったせいで、またタダ働きさせられてしまう。
だけど、この条件を飲んでしまったら宿代を稼げなくなってホームレス生活になってしまう。
「すみません!つい見惚れてしまいました。だけど、お金をもらえないと宿を追い出されてから行くとこが無くなってしまうんです。恥ずかしながら今は本当に1コルトも持っていなくて・・。」
「1コルトも無いって一体どういう状況だい?まぁそれなら、ウチの従業員寮の部屋が空いているからそこで寝泊まりすればいいさ。専属で働いてもらう間はタダで貸してやるよ。」
なに!?!?従業員寮!?それってこの店の美女たちと1つ屋根の下で寝泊まりできるという事か!?タダ働きだとしてもお釣りがくる条件だぞ!
後は食事代だけ稼げれば当面の生活には困らない。
これは全然悪くない条件だ。
「本当ですか!それなら無給で頑張らせてもらいます!今日からよろしくお願いします!」
こうして俺は冒険者養成学園に入学するまでの宿と、働き口を手にいれる事ができた。
専属って言葉がひっかかるが、ひとまずの食い扶持には困らなくなりそうだ。
それに今日も大胆に肌を露出しぷるんと揺れる胸や、歩くたびにぶりんぶりんと音が聞こえてきそうなお尻を惜しげも無く披露してくれている、この【山賊の隠れ家亭】の美女たちとも仲良くなれるチャンスかもしれない。
ただし来月から冒険者養成学園に行く予定の俺としては、軽々しく“専属”を引き受ける訳にはいかない。
俺はあと4日で冒険者ギルドから紹介された宿を追い出されてしまう事と、来月から冒険者養成学園に通う予定だという事をヒルダに伝えた。
「ふーむ。なるほど、来月から学生になるってんじゃ、うちのお抱えで毎日働いてもらう訳にもいかないねぇ。しかし坊やは便利な能力があるんだから、わざわざ冒険者にならないでおつかい士として生きていきゃいいんじゃないかい?」
「まぁ確かにそうかもしれないんですけど、僕は冒険者になりたいんです!剣や魔法を使ってモンスターを倒して、素敵な美女と出会ったり世界を救ったりする英雄になりたいんです。」
「あはははは!英雄ときたか!そうかいそうかい!まぁ少年が夢見る事は良い事だ!」
異世界に住んでいる人間には、俺のようなアニメやゲーム好きのサラリーマンが、自由に生きる冒険者や英雄に強く憧れる理由なんてわからないだろう。
だけども自分の夢や野望を人に伝える事は大事な事だ。
俺が英雄に憧れていると人々に伝え続ける事によって、いつか誰かが手助けしてくれるかもしれない。
まぁまずはヒルダとのおつかい士としての契約をうまくまとめたいところだ。
「それでは学校が始まるまでは毎日専属として働かせてもらい、学校が始まってからは平日の夜週3日で働かせてもらうのはいかがでしょうか?」
ちなみにこの世界の1週間は7日間で、闇・火・水・風・雷・土・光となっており、土曜日と光曜日が休みで日本とほぼ一緒だ。
俺としては平日の昼間は学園に行き、夜3回働いて週末の2日間は他のクエストや冒険をしたいという気持ちがある。
「・・・まぁアルバイトってとこか!いいだろう。ウチも人手が足りていないからね。週3でも坊やがバイトしてくれれば助かるよ。」
バイト?バイトという言葉が普通にある事に驚く。
この他にも先日の入学試験の時に魔法人形が言っていた【ダメージ】や【デバフ】などこの異世界と日本の共通の言葉があったりする。
“迷い人”という“どこか別の世界から来た人”と定義される言葉があるくらいだから、過去にも俺が元いた世界から、この異世界に転移してきた人は他にもいるのかもしれない。
また、逆にこの異世界からあちらの世界への転移者もいるのかもしれない。
ファンタジー世界を描く物語の原作者とかは異世界出身だったりして。
などと益体もない事を考える。でもせっかくこの世界に来られたのだから、調べられる事は調べたいとこだな。
そもそも俺は日本に帰れるのだろうか。異世界の生活に今は心が躍っているが、日本にいる家族や友人に無事を知らせたいと思うくらいの気持ちはある。
英雄になりたいという目標と並行して元いた世界と異世界の繋がりも調査していかなければ。
それはそうと学園が始まってからは週3のバイトで了承をもらう事ができ、交渉はうまくまとまった。
それに今日もヒルダをはじめ従業員の美女たちの露出した肌が眩しい。
良き日かな!
「ただし!!しばらくは無給で働いてもらうからね!」
「え!なんでですか!?」
「坊やまたじろじろ体を見ていただろう!タダじゃ無いんだ!うちのお客さんはここでうまい飯と酒とアタシらの体を目で楽しんで、その分の代金をちゃんと払ってるんだよ!まったくませた坊やだよ。」
くっそ!俺!俺のばか!エロい気持ちを隠せなかったせいで、またタダ働きさせられてしまう。
だけど、この条件を飲んでしまったら宿代を稼げなくなってホームレス生活になってしまう。
「すみません!つい見惚れてしまいました。だけど、お金をもらえないと宿を追い出されてから行くとこが無くなってしまうんです。恥ずかしながら今は本当に1コルトも持っていなくて・・。」
「1コルトも無いって一体どういう状況だい?まぁそれなら、ウチの従業員寮の部屋が空いているからそこで寝泊まりすればいいさ。専属で働いてもらう間はタダで貸してやるよ。」
なに!?!?従業員寮!?それってこの店の美女たちと1つ屋根の下で寝泊まりできるという事か!?タダ働きだとしてもお釣りがくる条件だぞ!
後は食事代だけ稼げれば当面の生活には困らない。
これは全然悪くない条件だ。
「本当ですか!それなら無給で頑張らせてもらいます!今日からよろしくお願いします!」
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