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第09話 歴解派操言士と空白の物語
1.初任務(下)
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「操言院でアンヘルさんから学んだ今ならよくわかります。複数の効果を、どの対象物にも一定の量で与えることが、どれだけ難しいか」
「紀更にとって一番難しいのは、ここにあるすべての盾に均一の効果を与えることだろうね。まあ、自分の中にある操言の力の波動を感じ取りながら、うまく加減してよ」
「波動を感じることとその加減が、私には難しいんですってば!」
操言院でアンヘルと散々訓練してもなかなか上達しなかった、波動を感知するということ。訓練での失敗の数々を思い出して、紀更は少し涙目になった。
「最初の一枚はお手本として、僕がやってあげる。よく見て、僕が施した加護の分量を憶えて基準にするといいよ」
弱気を重ねる紀更に容赦することなく、王黎は笑顔でそう言うとひとつ目の盾を手に取る。そして目を閉じて集中し、操言の力を使いながら言葉を紡いだ。
◆◇◆◇◆
紀更と王黎が騎士団詰所で仕事に励んでいる頃、王城内の会議の間は重い空気で満たされていた。
「決定事項、ということですね?」
操言士団団長のコリン・シュトルツが、議長席に座るオリジーア王ライアンに問いかける。
「そうだ。これは国王から操言士団へ与える王命、特別任務である。コリン、理解してほしい」
コリンとともに、朝からここに招集されたのは幹部操言士のジャック、守護部部長のラファル。そして、ライアンの息子である王子のレイモンドとサンディだ。
「謎の組織、ピラーオルドについての調査を、唯一ピラーオルドに接触したという〝特別な操言士〟と、その師匠である操言士王黎の二人に命ずる」
「ライアン王、それは具体的にどうしろ、ということでしょうか」
真剣な表情を浮かべたライアンに、ラファルはためらいがちに問うた。
「ピラーオルドの調査は、すでに操言士団や平和民団ができることには取り組んでいます。成果は残念ながら出ていませんが」
幹部操言士ではない、四部会の長であるラファルが王の御前に招集されることは少ない。じかに王へ話しかけること自体、正直ラファルは臆するところがあったが、自分の小さなその感情には構っていられない。自分の部下たちの今後を左右する、重要な話なのだから。
「表立って調査しろというわけではない。聞くところによると、その二人はレイト、ラフーア、ポーレンヌと、怪魔に襲撃された三か所の都市部でその襲撃の時間に居合わせたという。それは何か狙いがあったわけではなく、旅の途中のほんの偶然だったそうだな」
「操言士が修行を積む方法のひとつである、祈聖石巡礼の旅です」
ライアンの言葉に、コリンは補足するように付け加えた。
「その二名が怪魔の襲撃やピラーオルドに遭遇したことは、単なる偶然であろう。ならばその偶然がもう一度……いや、何かしらの手を我々が打てるだけの情報を得るまで何度でも、起きることを願うしかないのだ」
「それは……」
あまりにも望み薄な、投げやりな願いではないだろうか。君主たる王が、そんな賭けと変わらない方法を対策として打ち出していいのだろうか。
ラファルはそう言いたかったが、国王に向かってさすがにそんなことは言えず、語尾が小さくなった。
「ピラーオルドとじかに言葉を交わし、彼らの名前まで聞き出した。そんなにもはっきりと彼らと接触したのは、その二人しかいない。その二人なら、もしかしたらピラーオルドの正体、目的、対抗策の手掛かりをつかめるかもしれない」
「ライアン王、それはつまり、その二人の操言士に命ずるというより、もうその二人にすがるしかないと、そういうことでしょうか」
第二王子であるサンディが、王への不敬を承知で言った。ライアンは手の指を組み、目を閉じて頷く。
「日々、国民の不安はつのっている。何か、なんでもいい。この状況に対して対処ができているという確証を、早く提示してやりたいのだ」
「二人の操言士が危険にさらされる可能性があっても、でしょうか」
「そうだ」
「二人に、囮になれと。最悪の場合犠牲になれと、そうおっしゃっていることも承知ですか。紀更殿か王黎殿が、最悪、誘拐されるかもしれない。それでも、と」
「そうだ」
ライアンはカッと目を見開き、サンディを見つめた。迷いながらも人道に悖る決断を下した覚悟が、王家特有の赤い瞳に浮かんでいる。
「承知しました」
コリンが頷き、国王からの特務を受託する。
「コリン団長!」
「ラファル、やめるんだ」
ラファルは顔を青くして身を乗り出したが、隣に座っていたジャックによって座るようにうながされた。コリンはそんなラファルを一瞥することなく、ライアンだけを見て言った。
「操言士団としても、何も進展がないことには心を痛めておりました。何か突破口が欲しい……怪魔が多発している原因でも、ピラーオルドの正体でも、誘拐された操言士の居場所でも、なんでもいい。わずかな情報でもいいからつかみたい。そのためには、生ぬるいやり方ではいけないのでしょう」
「コリン団長! 守護部の操言士に生ぬるくやってる奴なんていませんよ!」
コリンが口にした表現に、ラファルは噛み付いた。
「多発してる怪魔への対処も、数人でチームを組んでピラーオルドがいないか都市部の外を見回り、見張り、探索するのも、俺らは全力でやっている! もちろん、都市部の防衛や他国の動向にだって気も目も配って、情報収集にあたっている! それを生ぬるいなんて、あんた、団長という立場で言っていいことじゃないだろうよ!」
ラファルは激高し、会議室のテーブルを拳でたたいた。なんとかラファルを落ち着けさせようと、ジャックがラファルの肩をたたき、小声で落ち着け、とささやく。
「コリンよ、操言士団が生ぬるいとは思っておらん」
ライアンがコリンの言葉を是正する。国王がそう思ってくれていることでラファルは少し頭が冷えたのか、鼻から深く息を吐き出した。
「はっきり言おう。特別な操言士と操言士王黎。この二名に、王都を出て積極的に国内を移動し、ピラーオルドに接触してもらいたい。彼らが何者なのか、怪魔とどのような関わりがあるのか、誘拐した操言士たちをどこに連れていったのか、聞き出すのだ。あらゆる危険を冒してでも、ピラーオルドの内部にまで入り込めるほどの情報を手に入れてほしい。そのために、二人には囮になってもらいたい。どんな犠牲を払ってでも、ピラーオルドに対抗するための情報をつかむのだ」
「そんな……なぜその二人に」
コリンが沈黙のままでいる一方で、ラファルは悔しげに呟いた。
「オリジーアはいま、過去に例のない事態に遭遇している。それは一年前から始まっていたのだ。後天的に操言の力を宿した、〝特別な操言士〟の存在からな」
ラファルはじっとライアンを見つめる。
「おそらく今は、人が、国が、世界が、大きく変わろうとする時代なのだ。その変化の渦の中心にいるのは特別な操言士――異例のその存在が、我々の知らない扉を開く鍵なのかもしれない」
「なぜ……」
ラファルの小声は、最後まで言葉にならなかった。
◆◇◆◇◆
「終わりました」
「お疲れ様~」
すべての武器と防具に操言の加護を施し終わって、紀更はほっと一息をついた。
同じ分量の加護になるように、力をコントロールする。そのためには、自分の身体が発する操言の力の波動を感じ取る。その苦手なことを繰り返していたせいで、普通に操言の力を使うよりも疲労感が溜まった気がする。
「いやあ、やっぱり、紀更の持つ操言の力の大きさはすごいよ」
「そうですか?」
「うん、普通の初段操言士なら、たぶん途中で文字通り力尽きてるね。きっと鍛錬次第では、僕よりも長く強く、力が使えるようになるよ」
「そんな、それはないです」
盾を一枚ずつ木箱にしまいながら、紀更は首を横に振った。
王黎は不思議そうな表情を浮かべ、きょとんとする。
「どうして?」
「どうして、って……だって」
「ああ、僕が優秀な操言士だから? まあ確かに、僕は優秀なんだけどさ」
王黎は紀更の隣に腰を下ろし、紀更の方に顔を向ける。
「限界を決めるな、って本当は言いたいところだけど、まあ、所詮僕らは人間です。操言の力を持ってる操言士だからといって、僕らは万能じゃない。どこかに必ず、限界ってものがある。身体の限界、心の限界、力の限界。自分の限界を突破していくことが成長するってことでもあるわけだけど、まあそのうち、絶対に突破できない本当の限界ってものが見えてくるわけさ」
「王黎師匠はもう、自分の本当の限界が見えているんですか」
「ご存じのとおり、僕は若くして師範に昇格するくらいですから、相当鍛錬は重ねたよ。そのたびに、何度も自分の限界を感じてる。まあ、限界だと思ったところを乗り越えてきたとも言えるんだけどさ。でもね、なんとなくわかるんだよ。たぶん、この先あらゆる努力を重ねても、僕が行けるのはここまで」
王黎は木箱の端に指を置いた。木箱の縁をなぞりながらその指を動かし、木箱の半分で止まる。
「でもきっと、紀更はこの先に行ける」
止めた指を木箱の縁から離し、王黎は指を宙に走らせた。
「それは大げさではないでしょうか」
「キミがそう思うならそれでいいよ。でもきっと、紀更は何度も思うよ。今以上になりたい、もっと頑張りたい、もっと強くなりたい、ってね。だって、それが操言士としての役目だからね。まあ、今はまだ新人なんだし、〝自分には無理〟って決めつけないで上昇志向は常に持っておきましょう。これ、師匠の指導だから肝に銘じてね」
王黎は楽しげにウインクをして立ち上がる。そして部屋を出て騎士を呼び止めると、任務完了の報告をした。
(操言士としての役目……もっと、今以上に)
紀更は王黎の言ったことを頭の中で反芻しつつも、詰所の出入口に向かう王黎に遅れないように急ぎ足で部屋を後にした。
◆◇◆◇◆
「紀更にとって一番難しいのは、ここにあるすべての盾に均一の効果を与えることだろうね。まあ、自分の中にある操言の力の波動を感じ取りながら、うまく加減してよ」
「波動を感じることとその加減が、私には難しいんですってば!」
操言院でアンヘルと散々訓練してもなかなか上達しなかった、波動を感知するということ。訓練での失敗の数々を思い出して、紀更は少し涙目になった。
「最初の一枚はお手本として、僕がやってあげる。よく見て、僕が施した加護の分量を憶えて基準にするといいよ」
弱気を重ねる紀更に容赦することなく、王黎は笑顔でそう言うとひとつ目の盾を手に取る。そして目を閉じて集中し、操言の力を使いながら言葉を紡いだ。
◆◇◆◇◆
紀更と王黎が騎士団詰所で仕事に励んでいる頃、王城内の会議の間は重い空気で満たされていた。
「決定事項、ということですね?」
操言士団団長のコリン・シュトルツが、議長席に座るオリジーア王ライアンに問いかける。
「そうだ。これは国王から操言士団へ与える王命、特別任務である。コリン、理解してほしい」
コリンとともに、朝からここに招集されたのは幹部操言士のジャック、守護部部長のラファル。そして、ライアンの息子である王子のレイモンドとサンディだ。
「謎の組織、ピラーオルドについての調査を、唯一ピラーオルドに接触したという〝特別な操言士〟と、その師匠である操言士王黎の二人に命ずる」
「ライアン王、それは具体的にどうしろ、ということでしょうか」
真剣な表情を浮かべたライアンに、ラファルはためらいがちに問うた。
「ピラーオルドの調査は、すでに操言士団や平和民団ができることには取り組んでいます。成果は残念ながら出ていませんが」
幹部操言士ではない、四部会の長であるラファルが王の御前に招集されることは少ない。じかに王へ話しかけること自体、正直ラファルは臆するところがあったが、自分の小さなその感情には構っていられない。自分の部下たちの今後を左右する、重要な話なのだから。
「表立って調査しろというわけではない。聞くところによると、その二人はレイト、ラフーア、ポーレンヌと、怪魔に襲撃された三か所の都市部でその襲撃の時間に居合わせたという。それは何か狙いがあったわけではなく、旅の途中のほんの偶然だったそうだな」
「操言士が修行を積む方法のひとつである、祈聖石巡礼の旅です」
ライアンの言葉に、コリンは補足するように付け加えた。
「その二名が怪魔の襲撃やピラーオルドに遭遇したことは、単なる偶然であろう。ならばその偶然がもう一度……いや、何かしらの手を我々が打てるだけの情報を得るまで何度でも、起きることを願うしかないのだ」
「それは……」
あまりにも望み薄な、投げやりな願いではないだろうか。君主たる王が、そんな賭けと変わらない方法を対策として打ち出していいのだろうか。
ラファルはそう言いたかったが、国王に向かってさすがにそんなことは言えず、語尾が小さくなった。
「ピラーオルドとじかに言葉を交わし、彼らの名前まで聞き出した。そんなにもはっきりと彼らと接触したのは、その二人しかいない。その二人なら、もしかしたらピラーオルドの正体、目的、対抗策の手掛かりをつかめるかもしれない」
「ライアン王、それはつまり、その二人の操言士に命ずるというより、もうその二人にすがるしかないと、そういうことでしょうか」
第二王子であるサンディが、王への不敬を承知で言った。ライアンは手の指を組み、目を閉じて頷く。
「日々、国民の不安はつのっている。何か、なんでもいい。この状況に対して対処ができているという確証を、早く提示してやりたいのだ」
「二人の操言士が危険にさらされる可能性があっても、でしょうか」
「そうだ」
「二人に、囮になれと。最悪の場合犠牲になれと、そうおっしゃっていることも承知ですか。紀更殿か王黎殿が、最悪、誘拐されるかもしれない。それでも、と」
「そうだ」
ライアンはカッと目を見開き、サンディを見つめた。迷いながらも人道に悖る決断を下した覚悟が、王家特有の赤い瞳に浮かんでいる。
「承知しました」
コリンが頷き、国王からの特務を受託する。
「コリン団長!」
「ラファル、やめるんだ」
ラファルは顔を青くして身を乗り出したが、隣に座っていたジャックによって座るようにうながされた。コリンはそんなラファルを一瞥することなく、ライアンだけを見て言った。
「操言士団としても、何も進展がないことには心を痛めておりました。何か突破口が欲しい……怪魔が多発している原因でも、ピラーオルドの正体でも、誘拐された操言士の居場所でも、なんでもいい。わずかな情報でもいいからつかみたい。そのためには、生ぬるいやり方ではいけないのでしょう」
「コリン団長! 守護部の操言士に生ぬるくやってる奴なんていませんよ!」
コリンが口にした表現に、ラファルは噛み付いた。
「多発してる怪魔への対処も、数人でチームを組んでピラーオルドがいないか都市部の外を見回り、見張り、探索するのも、俺らは全力でやっている! もちろん、都市部の防衛や他国の動向にだって気も目も配って、情報収集にあたっている! それを生ぬるいなんて、あんた、団長という立場で言っていいことじゃないだろうよ!」
ラファルは激高し、会議室のテーブルを拳でたたいた。なんとかラファルを落ち着けさせようと、ジャックがラファルの肩をたたき、小声で落ち着け、とささやく。
「コリンよ、操言士団が生ぬるいとは思っておらん」
ライアンがコリンの言葉を是正する。国王がそう思ってくれていることでラファルは少し頭が冷えたのか、鼻から深く息を吐き出した。
「はっきり言おう。特別な操言士と操言士王黎。この二名に、王都を出て積極的に国内を移動し、ピラーオルドに接触してもらいたい。彼らが何者なのか、怪魔とどのような関わりがあるのか、誘拐した操言士たちをどこに連れていったのか、聞き出すのだ。あらゆる危険を冒してでも、ピラーオルドの内部にまで入り込めるほどの情報を手に入れてほしい。そのために、二人には囮になってもらいたい。どんな犠牲を払ってでも、ピラーオルドに対抗するための情報をつかむのだ」
「そんな……なぜその二人に」
コリンが沈黙のままでいる一方で、ラファルは悔しげに呟いた。
「オリジーアはいま、過去に例のない事態に遭遇している。それは一年前から始まっていたのだ。後天的に操言の力を宿した、〝特別な操言士〟の存在からな」
ラファルはじっとライアンを見つめる。
「おそらく今は、人が、国が、世界が、大きく変わろうとする時代なのだ。その変化の渦の中心にいるのは特別な操言士――異例のその存在が、我々の知らない扉を開く鍵なのかもしれない」
「なぜ……」
ラファルの小声は、最後まで言葉にならなかった。
◆◇◆◇◆
「終わりました」
「お疲れ様~」
すべての武器と防具に操言の加護を施し終わって、紀更はほっと一息をついた。
同じ分量の加護になるように、力をコントロールする。そのためには、自分の身体が発する操言の力の波動を感じ取る。その苦手なことを繰り返していたせいで、普通に操言の力を使うよりも疲労感が溜まった気がする。
「いやあ、やっぱり、紀更の持つ操言の力の大きさはすごいよ」
「そうですか?」
「うん、普通の初段操言士なら、たぶん途中で文字通り力尽きてるね。きっと鍛錬次第では、僕よりも長く強く、力が使えるようになるよ」
「そんな、それはないです」
盾を一枚ずつ木箱にしまいながら、紀更は首を横に振った。
王黎は不思議そうな表情を浮かべ、きょとんとする。
「どうして?」
「どうして、って……だって」
「ああ、僕が優秀な操言士だから? まあ確かに、僕は優秀なんだけどさ」
王黎は紀更の隣に腰を下ろし、紀更の方に顔を向ける。
「限界を決めるな、って本当は言いたいところだけど、まあ、所詮僕らは人間です。操言の力を持ってる操言士だからといって、僕らは万能じゃない。どこかに必ず、限界ってものがある。身体の限界、心の限界、力の限界。自分の限界を突破していくことが成長するってことでもあるわけだけど、まあそのうち、絶対に突破できない本当の限界ってものが見えてくるわけさ」
「王黎師匠はもう、自分の本当の限界が見えているんですか」
「ご存じのとおり、僕は若くして師範に昇格するくらいですから、相当鍛錬は重ねたよ。そのたびに、何度も自分の限界を感じてる。まあ、限界だと思ったところを乗り越えてきたとも言えるんだけどさ。でもね、なんとなくわかるんだよ。たぶん、この先あらゆる努力を重ねても、僕が行けるのはここまで」
王黎は木箱の端に指を置いた。木箱の縁をなぞりながらその指を動かし、木箱の半分で止まる。
「でもきっと、紀更はこの先に行ける」
止めた指を木箱の縁から離し、王黎は指を宙に走らせた。
「それは大げさではないでしょうか」
「キミがそう思うならそれでいいよ。でもきっと、紀更は何度も思うよ。今以上になりたい、もっと頑張りたい、もっと強くなりたい、ってね。だって、それが操言士としての役目だからね。まあ、今はまだ新人なんだし、〝自分には無理〟って決めつけないで上昇志向は常に持っておきましょう。これ、師匠の指導だから肝に銘じてね」
王黎は楽しげにウインクをして立ち上がる。そして部屋を出て騎士を呼び止めると、任務完了の報告をした。
(操言士としての役目……もっと、今以上に)
紀更は王黎の言ったことを頭の中で反芻しつつも、詰所の出入口に向かう王黎に遅れないように急ぎ足で部屋を後にした。
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