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第10話 不可解な操言士と対人間戦
6.傷つけること(上)
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「キミは頭がいい。落ち着いていて、度胸もある」
先ほど述べたのと同じ賛辞を口にするので、王黎がふざけているのかと思ってユルゲンは睨みつけたが、それは違った。
「だから、いつ、どんなときでも、紀更をフォローして支えてあげられる。エリックさんやルーカスくんじゃ、紀更の心にまでは寄り添わない。寄り添えない。心の支えにはならない。でもキミはそうする。キミならできる。キミは紀更の心も守ることができるんだ」
王黎はとても穏やかなほほ笑みを浮かべた。
「だって、キミは紀更をとても大事に想ってくれているからね」
ほほ笑む王黎とは対照的に、ユルゲンの目尻はつり上がった。ただでさえ愛想がいいとは言えない仏頂面が、鋭さを増す。
(王黎の手に乗るな。落ち着け)
ユルゲンにしては珍しく、自分自身にひどく言い聞かせた。そうでないと何か余計なことを口走ってしまいそうだった。
(これは仕事だ……護衛という仕事なんだ)
旅に出る「操言士の王黎と紀更」を報酬と引き換えに守る。そういう仕事。
(仕事だから守る。王黎も紀更も……それは特別なことじゃない)
護衛対象に危険が生じれば、全力でそれを排除する。怪魔だろうが、人だろうが。
(淡々とこなせばいい)
紀更のことを想っている、などと見透かされたように言われようとも。
わざわざ、紀更に代わって人を害してもらいたいと念押しされても。
状況に合わせて、最優先に必要なことを最短でこなす。ただそれだけ。
(でも、紀更が俺に……)
もしも望むのなら。エリックでもルーカスでも、言従士の紅雷でもなく。
俺に――ほかの誰かではなく、俺に特別に何かを願うなら。
(叶えてやりたい)
優しい彼女の代わりに、自分がどんな敵も相手にする剣となる。誰かを傷つけるためらいも痛みも、後悔も罪悪感も全部引き受けてやる。
(駄目だ、考えるな)
願うな。望むんじゃない。紀更に、俺を頼ってほしいだなんて。
これは仕事だ。紀更との個人的なつながりなんて求めてはいけない。
彼女ともっと二人だけの関係を築きたいだなんて、欲を抱いてはいけない。
(これは仕事だ)
けれど、どんなに自制したところで自分の胸の奥の気持ちは消えない。熱い思いは押しとどめようとしてもあふれ出てしまいそうだ。
どんな理由でもいいから隣にいたくて、傍にいたくて。
だから護衛の仕事を引き受けた。あのあどけない笑顔と純真な志に惹かれて。
(見ないふりができねぇ……)
踏ん張れ。まだ隠せるはずだ。ギリギリかもしれないが、なんとか前のめりにならないように。王黎には見透かされているが、当の本人にはまだ気付かれていないはずだ。
(押し殺せ)
欲しがる気持ちを――望み、求める気持ちを。
今はただ、護衛する者とされる者、それだけの関係でいいはずだ。
表出させるな。王黎に胸の内をつつかれたぐらいで、これ以上意識するな。
「行こうか。師匠として弟子に、ちょっと大事な話をしなきゃいけないからね」
王黎は何も言わないユルゲンにそう言ってから再び前を向き、歩き出した。その背中にユルゲンは付いていく。しっかりと頭の中を切り替えて、王黎を狙う気配がないか、護衛らしく周囲を警戒しながら。
◆◇◆◇◆
「最美さん、だめです。やっぱりこの付近で途切れています」
ライオスを追ってラテラスト平野を南へ移動していた紅雷と最美は、サナール湖付近で足を止めていた。ミズイヌ型のままの紅雷が鼻を地面に近付けてしきりに臭いを嗅ぐが、ライオスの血の臭いはぴたりとそこで途切れていた。
「おかしいですわね」
ニジドリ型から人型に戻った最美が紅雷の隣に立ち、あたりを見回す。
サナール湖から少し離れたこの場所はラテラスト平野の南の端で、周囲はところどころに木々が生えているが林にすらなっていない程度の密度だ。身を隠せるような場所があるわけでもないのに、ライオスの臭いはここで途切れているという。
「最美さんみたいに空を移動したんでしょうか。それなら、地面の臭いが途切れているのも理解できます」
「彼はタテガミライオンのメヒュラでした。しかも傷を負っている……空を飛ぶ手段はないように思われます」
それならライオスはどこへ行った? 自力で移動したのでないならどうやって?
「操言の力……」
「あ……ポーレンヌで馬龍とかいう人たちが、やっぱり逃げる時に急に消えたみたいになりました」
「このあたりにあらかじめ、瞬時に移動できるような仕掛けを施しておいた。そしてここへ来るなり仕掛けを発動させた……それなら可能性はあります」
「まったく、逃げ足だけはやけに上手な連中ですね!」
最美は考え込む。
主の王黎は、操言の力で自分の脚力を強化し、屋根伝いを跳躍して移動することがある。高低差のある場所での跳躍は一瞬のことなので、王黎が移動する瞬間を見ていなかった者にとってはまるで王黎が消えたかのように錯覚するだろう。それとほぼ同じことをライオスが実行したという可能性は十分に考えられる。
(でもライオスは、おそらく言従士)
王黎が気付いたように、ライオスの発言と彼がメヒュラであるという事実から、最美も彼の不可解さに気付いていた。
(言従士なのに操言の力を使う? 普通には絶対にあり得ないこと。けれども、確かに彼は操言の力を使う。それなら、やはりこのあたりに、何か操言の力による移動の仕掛けがあるかもしれない……紅雷さんの嗅覚でもとらえられないほど、臭いが完全に消えるような移動方法?)
それはなんだ。何か痕跡はないか。
「紅雷さん、ライオスの臭い以外に何か不自然な臭いはありませんか」
「不自然?」
「見てのとおり、このあたりは国道からも街道からも外れた、道もなくほとんど人も通らない場所です。あるのは土と草、そしてここを通るのは野生動物だけのはずです」
「わかりました、人の手で作られた何か人工物がないか、ってことですね」
「ええ、そうです」
紅雷はまた鼻を地面に近付け、すんすんと臭いを嗅ぎながら歩き回った。
最美はそんな紅雷の様子を眺めつつ、想像をめぐらせる。
(移動の仕掛け……自身の足や靴に操言の加護を施す……それ以外なら? 何か別の……そう、たとえば道具を使って移動するならどうする? それも一瞬で、まるで空を飛ぶような移動するには……)
「あっ、最美さん、最美さん!」
思いのほか早く、紅雷が何かを見つけた。
最美は少し離れた場所にいる紅雷へ駆け足で近寄る。
「見てください、これ!」
「これは……」
紅雷が見つけたのは、文字の刻まれた円形の鋳物だった。
◆◇◆◇◆
最美と紅雷はまだ戻ってこない。村の西口を通るのは、商人とその護衛の傭兵たちだけだった。
「紀更、もう陽が沈む。そろそろ夕食にしよう」
ふいに声をかけられて、ぼんやりとしていた紀更は驚いた。
「王黎師匠……」
「でも、何かお悩みのようだね」
紀更を夕飯へとうながしたわりに王黎は話し込む気満々のようで、紀更の隣に腰を下ろして地べたにあぐらをかいた。
「どうかした?」
少し離れた場所では、ユルゲンがエリックと同じように二人の護衛のために待機の姿勢になっている。エリックが紀更たちを視界に入れているのとは反対に、ユルゲンはエリックと背中合わせになるように反対方向に視線を向けていた。
「昼間の……ライオスさんとの戦いで私、思っちゃったんです」
「何を?」
「ライオスさんの視界を奪うために操言の力で布を作り出したけど燃やされて、無効化されて……じゃあどうしよう、って考えて……ああ、ライオスさんの眼球そのものが傷つけばいい、って。人の身体を、直接傷つければいいって」
紀更は、自分の口から出る言葉の恐ろしさで胸の中が冷えていくのを感じた。
頭の中で考えて思うだけではない。それを口にするという恐ろしさ。言葉にするという恐ろしさ。誰かを傷つければいいだなんて、そんなことを思う惨忍な自分がいたことの恐ろしさ。それらは、一度口に出してしまったら取り消せない。それでも紀更は、まるでその恐ろしさから逃げるように続けた。
「できる、って……思いました。だって、たとえば砂が目に入ったら痛い……人の身体が感じる痛みを私は知っています。イメージして言葉にするのはきっと難しくないです。それに、傷を治すために、人の身体に操言の力を使ったことはあります。皮膚が再生するようにって……それなら傷つけることも――」
――できてしまう。
先ほど述べたのと同じ賛辞を口にするので、王黎がふざけているのかと思ってユルゲンは睨みつけたが、それは違った。
「だから、いつ、どんなときでも、紀更をフォローして支えてあげられる。エリックさんやルーカスくんじゃ、紀更の心にまでは寄り添わない。寄り添えない。心の支えにはならない。でもキミはそうする。キミならできる。キミは紀更の心も守ることができるんだ」
王黎はとても穏やかなほほ笑みを浮かべた。
「だって、キミは紀更をとても大事に想ってくれているからね」
ほほ笑む王黎とは対照的に、ユルゲンの目尻はつり上がった。ただでさえ愛想がいいとは言えない仏頂面が、鋭さを増す。
(王黎の手に乗るな。落ち着け)
ユルゲンにしては珍しく、自分自身にひどく言い聞かせた。そうでないと何か余計なことを口走ってしまいそうだった。
(これは仕事だ……護衛という仕事なんだ)
旅に出る「操言士の王黎と紀更」を報酬と引き換えに守る。そういう仕事。
(仕事だから守る。王黎も紀更も……それは特別なことじゃない)
護衛対象に危険が生じれば、全力でそれを排除する。怪魔だろうが、人だろうが。
(淡々とこなせばいい)
紀更のことを想っている、などと見透かされたように言われようとも。
わざわざ、紀更に代わって人を害してもらいたいと念押しされても。
状況に合わせて、最優先に必要なことを最短でこなす。ただそれだけ。
(でも、紀更が俺に……)
もしも望むのなら。エリックでもルーカスでも、言従士の紅雷でもなく。
俺に――ほかの誰かではなく、俺に特別に何かを願うなら。
(叶えてやりたい)
優しい彼女の代わりに、自分がどんな敵も相手にする剣となる。誰かを傷つけるためらいも痛みも、後悔も罪悪感も全部引き受けてやる。
(駄目だ、考えるな)
願うな。望むんじゃない。紀更に、俺を頼ってほしいだなんて。
これは仕事だ。紀更との個人的なつながりなんて求めてはいけない。
彼女ともっと二人だけの関係を築きたいだなんて、欲を抱いてはいけない。
(これは仕事だ)
けれど、どんなに自制したところで自分の胸の奥の気持ちは消えない。熱い思いは押しとどめようとしてもあふれ出てしまいそうだ。
どんな理由でもいいから隣にいたくて、傍にいたくて。
だから護衛の仕事を引き受けた。あのあどけない笑顔と純真な志に惹かれて。
(見ないふりができねぇ……)
踏ん張れ。まだ隠せるはずだ。ギリギリかもしれないが、なんとか前のめりにならないように。王黎には見透かされているが、当の本人にはまだ気付かれていないはずだ。
(押し殺せ)
欲しがる気持ちを――望み、求める気持ちを。
今はただ、護衛する者とされる者、それだけの関係でいいはずだ。
表出させるな。王黎に胸の内をつつかれたぐらいで、これ以上意識するな。
「行こうか。師匠として弟子に、ちょっと大事な話をしなきゃいけないからね」
王黎は何も言わないユルゲンにそう言ってから再び前を向き、歩き出した。その背中にユルゲンは付いていく。しっかりと頭の中を切り替えて、王黎を狙う気配がないか、護衛らしく周囲を警戒しながら。
◆◇◆◇◆
「最美さん、だめです。やっぱりこの付近で途切れています」
ライオスを追ってラテラスト平野を南へ移動していた紅雷と最美は、サナール湖付近で足を止めていた。ミズイヌ型のままの紅雷が鼻を地面に近付けてしきりに臭いを嗅ぐが、ライオスの血の臭いはぴたりとそこで途切れていた。
「おかしいですわね」
ニジドリ型から人型に戻った最美が紅雷の隣に立ち、あたりを見回す。
サナール湖から少し離れたこの場所はラテラスト平野の南の端で、周囲はところどころに木々が生えているが林にすらなっていない程度の密度だ。身を隠せるような場所があるわけでもないのに、ライオスの臭いはここで途切れているという。
「最美さんみたいに空を移動したんでしょうか。それなら、地面の臭いが途切れているのも理解できます」
「彼はタテガミライオンのメヒュラでした。しかも傷を負っている……空を飛ぶ手段はないように思われます」
それならライオスはどこへ行った? 自力で移動したのでないならどうやって?
「操言の力……」
「あ……ポーレンヌで馬龍とかいう人たちが、やっぱり逃げる時に急に消えたみたいになりました」
「このあたりにあらかじめ、瞬時に移動できるような仕掛けを施しておいた。そしてここへ来るなり仕掛けを発動させた……それなら可能性はあります」
「まったく、逃げ足だけはやけに上手な連中ですね!」
最美は考え込む。
主の王黎は、操言の力で自分の脚力を強化し、屋根伝いを跳躍して移動することがある。高低差のある場所での跳躍は一瞬のことなので、王黎が移動する瞬間を見ていなかった者にとってはまるで王黎が消えたかのように錯覚するだろう。それとほぼ同じことをライオスが実行したという可能性は十分に考えられる。
(でもライオスは、おそらく言従士)
王黎が気付いたように、ライオスの発言と彼がメヒュラであるという事実から、最美も彼の不可解さに気付いていた。
(言従士なのに操言の力を使う? 普通には絶対にあり得ないこと。けれども、確かに彼は操言の力を使う。それなら、やはりこのあたりに、何か操言の力による移動の仕掛けがあるかもしれない……紅雷さんの嗅覚でもとらえられないほど、臭いが完全に消えるような移動方法?)
それはなんだ。何か痕跡はないか。
「紅雷さん、ライオスの臭い以外に何か不自然な臭いはありませんか」
「不自然?」
「見てのとおり、このあたりは国道からも街道からも外れた、道もなくほとんど人も通らない場所です。あるのは土と草、そしてここを通るのは野生動物だけのはずです」
「わかりました、人の手で作られた何か人工物がないか、ってことですね」
「ええ、そうです」
紅雷はまた鼻を地面に近付け、すんすんと臭いを嗅ぎながら歩き回った。
最美はそんな紅雷の様子を眺めつつ、想像をめぐらせる。
(移動の仕掛け……自身の足や靴に操言の加護を施す……それ以外なら? 何か別の……そう、たとえば道具を使って移動するならどうする? それも一瞬で、まるで空を飛ぶような移動するには……)
「あっ、最美さん、最美さん!」
思いのほか早く、紅雷が何かを見つけた。
最美は少し離れた場所にいる紅雷へ駆け足で近寄る。
「見てください、これ!」
「これは……」
紅雷が見つけたのは、文字の刻まれた円形の鋳物だった。
◆◇◆◇◆
最美と紅雷はまだ戻ってこない。村の西口を通るのは、商人とその護衛の傭兵たちだけだった。
「紀更、もう陽が沈む。そろそろ夕食にしよう」
ふいに声をかけられて、ぼんやりとしていた紀更は驚いた。
「王黎師匠……」
「でも、何かお悩みのようだね」
紀更を夕飯へとうながしたわりに王黎は話し込む気満々のようで、紀更の隣に腰を下ろして地べたにあぐらをかいた。
「どうかした?」
少し離れた場所では、ユルゲンがエリックと同じように二人の護衛のために待機の姿勢になっている。エリックが紀更たちを視界に入れているのとは反対に、ユルゲンはエリックと背中合わせになるように反対方向に視線を向けていた。
「昼間の……ライオスさんとの戦いで私、思っちゃったんです」
「何を?」
「ライオスさんの視界を奪うために操言の力で布を作り出したけど燃やされて、無効化されて……じゃあどうしよう、って考えて……ああ、ライオスさんの眼球そのものが傷つけばいい、って。人の身体を、直接傷つければいいって」
紀更は、自分の口から出る言葉の恐ろしさで胸の中が冷えていくのを感じた。
頭の中で考えて思うだけではない。それを口にするという恐ろしさ。言葉にするという恐ろしさ。誰かを傷つければいいだなんて、そんなことを思う惨忍な自分がいたことの恐ろしさ。それらは、一度口に出してしまったら取り消せない。それでも紀更は、まるでその恐ろしさから逃げるように続けた。
「できる、って……思いました。だって、たとえば砂が目に入ったら痛い……人の身体が感じる痛みを私は知っています。イメージして言葉にするのはきっと難しくないです。それに、傷を治すために、人の身体に操言の力を使ったことはあります。皮膚が再生するようにって……それなら傷つけることも――」
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