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第13話 里長の操言士と初めての恋情
1.思い出したこと(上)
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「ヒュー! ヒューってば!」
研究室の机に突っ伏して寝ているヒューの身体を、皐月は激しく揺り起こした。
「ん……な、んです」
まだ眠たげなヒューは、いつも以上に不愛想で不機嫌な声で返事をする。そんなヒューの反応には構わず、皐月は早口でまくしたてた。
「できた! わかったのよ! いま実験するからちゃんと見ててよね!」
ヒューが寝ていた机の上に、皐月は手のひらサイズの金属でできた薄い円盤を置いた。いつ用意したのか、それはピラーオルドが作ったという円形の鋳物を模したもののようだ。そして、自身は手のひらに収まる小さな猫のぬいぐるみと、本物のピラーオルドの円盤を持って研究室の隅っこに立つ。ヒューはまだ眠くて半開きの目で、模造品の円盤を見やった。
あの特別な操言士と王黎の一行が見つけたという、ピラーオルドの重要な手掛かり。それの調査、解析を始めてから三日、ヒューはこうして仮眠程度はとっていたが、皐月はほぼ一睡もしていない。適度に寝た方が頭はしっかりと回るんじゃないかとヒューは何度も忠告したのだが、皐月の研究は止まらなかった。
皐月やヒューたちと同様にここへ集められたカルディッシュの操言士たちから助言を受けることで、皐月はいつも以上に興奮しており、寝ている時間も食事の時間も惜しいらしい。いつもなら孤独に生活器の研究を進めているが、ここでは大勢の知恵とアイデアに触れることで、一人では得られない刺激を受けているようだ。
その成果が出たらしいが、なぜ部屋の隅に行くのだろう。
「ヒュー! 円盤を見ててよ!」
訝しく思ったその時、机の上の円盤から操言の力の波動があふれてきたことに気が付き、ヒューは身構えた。しかし次の瞬間、円盤の上には皐月が手に持っていたはずの猫のぬいぐるみが現れた。
「え……まさか、これだけですか」
ヒューは拍子抜けした顔で猫のぬいぐるみを手に取る。しかし研究室の隅からヒューの隣へ戻ってきて、彼の手の中にぬいぐるみがあるのを確認した皐月は、ここ一番の大きな声を出した。
「成功よ! そうよ! これよ! こいつはこうやって使うのよ! なんてこと! こんな高度なものを……ピラーオルドめ、意外と優秀じゃない! ああ、なんて便利なの!」
「うるさいっ!」
ヒューはぬいぐるみをテーブルの上に置くと、寝起きの不機嫌さに任せて皐月の頭を力いっぱいはたいた。
「痛ぁいぃぃぃ! そんなに強くたたかなくてもいいじゃない!」
「落ち着いて、静かな声で喋ってください」
「うん、つまりね! これはね!」
痛い思いをさせて言って聞かせても、皐月の声は小さくならない。ヒューは諦めて、興奮する皐月の話を聞く姿勢に入った。
「これは移動のための生活器よ。一方の円盤から他方の円盤へ、瞬時に移動できるの。鳥が空を飛ぶような移動ね。ただ、その速さは鳥にも馬にも勝るわ。その代わり、移動元と移動先の空間がつながっていることが絶対条件。部屋の中から外への移動はできない。空間が壁で隔たれているからね。でも、部屋の中という同じ空間なら、あたしの手にある本物の円盤から机の上の即席で作製した円盤へ、猫ちゃんのぬいぐるみは移動できたわけ。これは、生物だけじゃなくて無生物の移動も可能ということよ!」
「移動可能範囲はどれくらいなんです? それと、効力の持続はどうなっているんです?」
「ピラーオルドの方の円盤には三つの文字が書かれているでしょう? キアシュ南、オルフェ東、ディーハ北……たぶん、サナール湖付近にあったというこの円盤から移動できる行き先が、その三つなんだと思う。正確な距離はわからないけど、王都から豊穣の村エイルーまでぐらいが、一度で移動できる距離の限界じゃないかなあ。だから、大陸を横断するような長距離を移動するためには、この円盤を細切れに設置しておく必要があるわけよ。それと効力だけど、これは移動を終えたら、移動先の円盤に効果を発揮するように力を込め直さないといけないみたい」
「移動元はいいんですか」
「うん。移動元から移動するために必要な力は、移動者が発する操言の力で賄えるからね。移動先の円盤は、移動してくるものを受け止めるための力を蓄えてなきゃいけないんだけど、蓄えた力は基本的に移動一回で空になる。だから、移動を終えたらすぐに満タンにしておかないと、次の移動者を受け止められないわけ。いや~! よくできてるわ、これ! こんな移動の仕方があるなんてね! これを発案した奴、たぶん変態よ変態! とんだ職人だわさ!」
褒めているのかけなしているのかわからない皐月の台詞に、ヒューは呆れた。
「カルディッシュの人たちにさー。送る力と受け止める力は別々にあるんじゃないか、って助言をもらってさ。それで一気に閃いてここまで解析できたのさ! いやほんと、あそこの人たち、もっとお堅い知識しかないかと思ってたけど、結構頭がやわらかかったわ~。たぶん、本気を出せばカルディッシュの操言士たちもこういう変態的な生活器を作れるかもしれんね~。ま、実際に操言の力を器用に操って効力を付与できたのは、ゼルヴァイスの優秀な職人操言士であるこのあたしなんだけどさっ」
見たことも考えたこともないような生活器を目の当たりにして、皐月の興奮は静まらない。この三日分の成果を一気に放出するかのように、喋り尽くす。
「いま実験に使ったこっちの円盤は、急ごしらえであたしが真似して作ったものね。小さいから猫のぬいぐるみを飛ばすぐらいしかできなかったけど、そっちの本物の円盤くらいの大きさなら、人間一人、移動することはわけないはず。んで、もっと大きい円盤でもっと大きな効果を付与すれば、馬とか馬車とかも移動させられるかもしれないわ! まあ、かなり難しいと思うけどね! そもそも、これを作ること自体変態的な難しさだわさ!」
「つまり、こんな高度なものを作れる操言士がいるピラーオルドという組織は、これを使って大陸中を移動し、ほかの操言士を拉致して連れ去っているわけですね」
「そう考えられるわね。王都からエイルーまでもの距離を短時間で移動できれば、誘拐現場で捕まる前にトンズラできるってわけ」
「皐月、ほかにめぼしい情報がないなら、あなたはとりあえず寝てください。いま判明したことは俺が報告してきます。この円盤の文字からすると、ほかの円盤のありかはすでに三か所判明していて、そこから移動すればもっと多くの円盤を見つけられる。ゆくゆくは、ピラーオルドの拠点につながるかもしれない。これは重要な手掛かりです」
「そだねー。とりあえず最低限、これが何なのかはわかったし、ひとまず寝るかな。でも、報告はあたしも一緒にするよ。それを使うための言葉と操言の力の使い方、実演した方が早いじゃん?」
「では、ポーレンヌの操言士たちを呼んできます」
皐月の目の下には濃い隈があり、明らかに疲弊している。さっさと報告を終わらせて、一刻も早く皐月を寝かせてあげたい。ヒューは足早に研究室を出ていった。
その日の夕方、ポーレンヌの上空を一羽のニジドリが飛び立ち、東へと去っていった。
◆◇◆◇◆
始海の塔が持つ不思議な力をこれでもかと最初に感じたのは、ゼルヴァイスから始海の塔に向かったあの嵐の夜、塔の中で湯浴みをした時だった。自動的に新たなお湯が張られる桶や消えた服に、どこからともなく現れたドレッサー。操言の力をもってしてもできるはずがない仕掛けの数々に混乱、困惑したものだ。
セカンディア領土にあるこの始海の塔もサーディア領土にあった始海の塔と同じく、それらの不思議な仕掛けが活きていた。おかげで実に快適に湯浴みを終えることができた。
それから、肌触りの良いシーツの寝台で眠る。身体はよほど疲れていたのかあっという間に深い眠りにつき、体感としてはほんの一瞬で朝になったようだった。
「ん、紅雷……」
客室には半透明の丸いガラス窓があり、そこから日光が燦々と注ぎ込んできている。その眩しさで目を覚ました紀更は寝台から立ち上がると、部屋の反対側の寝台に寝ている紅雷に近寄った。ミズイヌ型のままの彼女はまだ寝ている。
紅雷はまだ寝かせておいてやることにして、紀更は静かに、テーブルの上に置いておいた自分のショルダーバッグに手を伸ばした。大事にしまっておいた二冊の本を取り出して、丸テーブルの上に置く。
研究室の机に突っ伏して寝ているヒューの身体を、皐月は激しく揺り起こした。
「ん……な、んです」
まだ眠たげなヒューは、いつも以上に不愛想で不機嫌な声で返事をする。そんなヒューの反応には構わず、皐月は早口でまくしたてた。
「できた! わかったのよ! いま実験するからちゃんと見ててよね!」
ヒューが寝ていた机の上に、皐月は手のひらサイズの金属でできた薄い円盤を置いた。いつ用意したのか、それはピラーオルドが作ったという円形の鋳物を模したもののようだ。そして、自身は手のひらに収まる小さな猫のぬいぐるみと、本物のピラーオルドの円盤を持って研究室の隅っこに立つ。ヒューはまだ眠くて半開きの目で、模造品の円盤を見やった。
あの特別な操言士と王黎の一行が見つけたという、ピラーオルドの重要な手掛かり。それの調査、解析を始めてから三日、ヒューはこうして仮眠程度はとっていたが、皐月はほぼ一睡もしていない。適度に寝た方が頭はしっかりと回るんじゃないかとヒューは何度も忠告したのだが、皐月の研究は止まらなかった。
皐月やヒューたちと同様にここへ集められたカルディッシュの操言士たちから助言を受けることで、皐月はいつも以上に興奮しており、寝ている時間も食事の時間も惜しいらしい。いつもなら孤独に生活器の研究を進めているが、ここでは大勢の知恵とアイデアに触れることで、一人では得られない刺激を受けているようだ。
その成果が出たらしいが、なぜ部屋の隅に行くのだろう。
「ヒュー! 円盤を見ててよ!」
訝しく思ったその時、机の上の円盤から操言の力の波動があふれてきたことに気が付き、ヒューは身構えた。しかし次の瞬間、円盤の上には皐月が手に持っていたはずの猫のぬいぐるみが現れた。
「え……まさか、これだけですか」
ヒューは拍子抜けした顔で猫のぬいぐるみを手に取る。しかし研究室の隅からヒューの隣へ戻ってきて、彼の手の中にぬいぐるみがあるのを確認した皐月は、ここ一番の大きな声を出した。
「成功よ! そうよ! これよ! こいつはこうやって使うのよ! なんてこと! こんな高度なものを……ピラーオルドめ、意外と優秀じゃない! ああ、なんて便利なの!」
「うるさいっ!」
ヒューはぬいぐるみをテーブルの上に置くと、寝起きの不機嫌さに任せて皐月の頭を力いっぱいはたいた。
「痛ぁいぃぃぃ! そんなに強くたたかなくてもいいじゃない!」
「落ち着いて、静かな声で喋ってください」
「うん、つまりね! これはね!」
痛い思いをさせて言って聞かせても、皐月の声は小さくならない。ヒューは諦めて、興奮する皐月の話を聞く姿勢に入った。
「これは移動のための生活器よ。一方の円盤から他方の円盤へ、瞬時に移動できるの。鳥が空を飛ぶような移動ね。ただ、その速さは鳥にも馬にも勝るわ。その代わり、移動元と移動先の空間がつながっていることが絶対条件。部屋の中から外への移動はできない。空間が壁で隔たれているからね。でも、部屋の中という同じ空間なら、あたしの手にある本物の円盤から机の上の即席で作製した円盤へ、猫ちゃんのぬいぐるみは移動できたわけ。これは、生物だけじゃなくて無生物の移動も可能ということよ!」
「移動可能範囲はどれくらいなんです? それと、効力の持続はどうなっているんです?」
「ピラーオルドの方の円盤には三つの文字が書かれているでしょう? キアシュ南、オルフェ東、ディーハ北……たぶん、サナール湖付近にあったというこの円盤から移動できる行き先が、その三つなんだと思う。正確な距離はわからないけど、王都から豊穣の村エイルーまでぐらいが、一度で移動できる距離の限界じゃないかなあ。だから、大陸を横断するような長距離を移動するためには、この円盤を細切れに設置しておく必要があるわけよ。それと効力だけど、これは移動を終えたら、移動先の円盤に効果を発揮するように力を込め直さないといけないみたい」
「移動元はいいんですか」
「うん。移動元から移動するために必要な力は、移動者が発する操言の力で賄えるからね。移動先の円盤は、移動してくるものを受け止めるための力を蓄えてなきゃいけないんだけど、蓄えた力は基本的に移動一回で空になる。だから、移動を終えたらすぐに満タンにしておかないと、次の移動者を受け止められないわけ。いや~! よくできてるわ、これ! こんな移動の仕方があるなんてね! これを発案した奴、たぶん変態よ変態! とんだ職人だわさ!」
褒めているのかけなしているのかわからない皐月の台詞に、ヒューは呆れた。
「カルディッシュの人たちにさー。送る力と受け止める力は別々にあるんじゃないか、って助言をもらってさ。それで一気に閃いてここまで解析できたのさ! いやほんと、あそこの人たち、もっとお堅い知識しかないかと思ってたけど、結構頭がやわらかかったわ~。たぶん、本気を出せばカルディッシュの操言士たちもこういう変態的な生活器を作れるかもしれんね~。ま、実際に操言の力を器用に操って効力を付与できたのは、ゼルヴァイスの優秀な職人操言士であるこのあたしなんだけどさっ」
見たことも考えたこともないような生活器を目の当たりにして、皐月の興奮は静まらない。この三日分の成果を一気に放出するかのように、喋り尽くす。
「いま実験に使ったこっちの円盤は、急ごしらえであたしが真似して作ったものね。小さいから猫のぬいぐるみを飛ばすぐらいしかできなかったけど、そっちの本物の円盤くらいの大きさなら、人間一人、移動することはわけないはず。んで、もっと大きい円盤でもっと大きな効果を付与すれば、馬とか馬車とかも移動させられるかもしれないわ! まあ、かなり難しいと思うけどね! そもそも、これを作ること自体変態的な難しさだわさ!」
「つまり、こんな高度なものを作れる操言士がいるピラーオルドという組織は、これを使って大陸中を移動し、ほかの操言士を拉致して連れ去っているわけですね」
「そう考えられるわね。王都からエイルーまでもの距離を短時間で移動できれば、誘拐現場で捕まる前にトンズラできるってわけ」
「皐月、ほかにめぼしい情報がないなら、あなたはとりあえず寝てください。いま判明したことは俺が報告してきます。この円盤の文字からすると、ほかの円盤のありかはすでに三か所判明していて、そこから移動すればもっと多くの円盤を見つけられる。ゆくゆくは、ピラーオルドの拠点につながるかもしれない。これは重要な手掛かりです」
「そだねー。とりあえず最低限、これが何なのかはわかったし、ひとまず寝るかな。でも、報告はあたしも一緒にするよ。それを使うための言葉と操言の力の使い方、実演した方が早いじゃん?」
「では、ポーレンヌの操言士たちを呼んできます」
皐月の目の下には濃い隈があり、明らかに疲弊している。さっさと報告を終わらせて、一刻も早く皐月を寝かせてあげたい。ヒューは足早に研究室を出ていった。
その日の夕方、ポーレンヌの上空を一羽のニジドリが飛び立ち、東へと去っていった。
◆◇◆◇◆
始海の塔が持つ不思議な力をこれでもかと最初に感じたのは、ゼルヴァイスから始海の塔に向かったあの嵐の夜、塔の中で湯浴みをした時だった。自動的に新たなお湯が張られる桶や消えた服に、どこからともなく現れたドレッサー。操言の力をもってしてもできるはずがない仕掛けの数々に混乱、困惑したものだ。
セカンディア領土にあるこの始海の塔もサーディア領土にあった始海の塔と同じく、それらの不思議な仕掛けが活きていた。おかげで実に快適に湯浴みを終えることができた。
それから、肌触りの良いシーツの寝台で眠る。身体はよほど疲れていたのかあっという間に深い眠りにつき、体感としてはほんの一瞬で朝になったようだった。
「ん、紅雷……」
客室には半透明の丸いガラス窓があり、そこから日光が燦々と注ぎ込んできている。その眩しさで目を覚ました紀更は寝台から立ち上がると、部屋の反対側の寝台に寝ている紅雷に近寄った。ミズイヌ型のままの彼女はまだ寝ている。
紅雷はまだ寝かせておいてやることにして、紀更は静かに、テーブルの上に置いておいた自分のショルダーバッグに手を伸ばした。大事にしまっておいた二冊の本を取り出して、丸テーブルの上に置く。
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