【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました

成実

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 年末のお祭りが近づいてきました。ダンスの練習も毎週しているので、息があってきましたよ。

 さあ、今日は、領地を豊かにするための仕事をします。

 密かに考えていたのは、お菓子が売れる行事です。

 前世の行事で言うとクリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーですね。

 クリスマスケーキは、流石にまだ無理なので、バレンタインデーとホワイトデーを参考にしましょう。

 イベントを作りお菓子やプレゼントを送り合うようにすれば、お菓子が、売れますね。

 この世界で、チョコレートはまだお目にかかってないので、カカオがあるのかないのかわかりません。

 日本の定番はチョコレートですが、外国では花だったり服だったり色々ですからね。

 まあ、そもそも、名前を考えましょう。この世界にはバレンタインさんはいませんからね。

2月14日と3月14日は一緒で良いですね。イベントの名前は大切です。

 この行事は平民のためのイベントにすると考えると、親しみのあるクローバーをシンボルにしましょう。

 クローバーは春を表しますね。春は恋の季節、クローバーデーにしましょう。

 クッキーはハート型を焼いて、2月14日のこの日に好きな人に、勇気を出して愛の告白をしてはどうですか、みたいにしましょうか?

 3月14日はお返しですが、トンボ玉を指輪まで大きくして、指輪としてプレゼントにしようかと考えてます。

 指輪をペンダントトップにしてもいいし、色々考えてます。

 領地の綿花農家に行ったときに、糸をリリアンみたいに指と手で編む方法を教えてきました。

 夜の内職みたいに40センチほどの長さまでを一本として、出来る限り作って貰ってます。

 糸の色も染めてから、赤、緑、白、黒と4色です。このリリアンの糸をペンダントチェーン代わりにします。

 ガラス職人の親方にはトンボ玉のときに、さらに大きくして指にはめれるぐらいにしてもらってます。

 サンプルも既に貰ってます。指輪の大きさまでいくと割れやすいですね。

 私も嵌めて少し作業しましたが、少しぶつけると割れてしまうので、指輪は難しいですね。

 やはり、トンボ玉をペンダントトップにしてリリアンのネックレスチェーンで売り出すのが妥当ですね。

 領地は主に農家が多いので、副業があると、天候の打撃を受けたときに助かると思うのです。

 レース編みの編み方も教えてきました。レースは付け襟で売り出す予定です。

 このレースが広まったら、密かに花嫁さんのベールをレースで作りたいと思っています。

 今は、白いシフォン素材の布地をベールにするのが主流です。

 このレースのベールが、領地を豊かにしてくれると思います。一生に一回ですからね。

 貴族の令嬢方は絶対に妥協はしないでしょう。
 
 ガラス職人の親方と打ち合わせが済んだら、イブにいって、クローバーデーの打ち合わせをしましょう。

 年末を迎える前に、お父様と領地に行き、リリアンの紐とレースの付け襟を出来ただけ、買い取りましょう。

 年末にお金が入ると、新年を過ごす助けになりますし、副業にやる気が出ますからね。

 「お父様、これがレースの事業計画書です。レースの付け襟は、またドレスショップのマダムに売り込んで来ますね。
 クローバーデーとハッピーデーとしてイベントを作りましょう。
 クローバーデーに意中の人に気持ちを伝える日で、ハートのクッキーを送るのです。
 ハッピーデーにこのトンボ玉をネックレストップにしてリリアンを通してプレゼントすることにしませんか?    

 ネックレスの金具は実は前から金型をお願いしてあるのです。
 領地に行くときに、この金具を持って行き、リリアンの紐を作って貰っている人達に取り付けて貰います。

 年末と新年が近いので、リリアンの紐の代金は、先に支払いますが、これからはリリアンと金具をつけて買い取る事にしましょう。

 その計画書は、こちらです。一度、目を通していただいて、改善点があれば教えてください。

 これからは、天候に作用されても良いように、領民に副業を提案していきましょう」

「ディア、ありがとう。すごいなあ、次から次に事業計画をたてるなんて。

 契約書などの作成があるから、執事と弁護士を呼んで検討するよ」

「はい、お願いします。では、ガラス工房とイブで打ち合わせしをてきます。

 お父様、最初は色々考えてしまうかもしれませんが、第一歩を踏み出すことを躊躇ってはダメです。

 特産品を作るのと同じで、売れるイベントを考えて、どんどん売り出しましょう。

 次期クライブ伯爵になるフレディのためにも、領地を豊かにしておきましょう」

「そうだね、ディアにはわかってしまうだね。

 キウイ酒で潤っているから、まだ新しい事に着手する事に意欲がないことに。

 わかった。ディアがこんなにも考えてくれるんだから、やる方向で考えてみよう」

「はい、お父様」

 さあ、ガラス工房に行きましょう。親方のリックさんと、ハッピーデーに売り出す、トンボ玉のペンダントの打ち合わせです。

「リックさん、2月14日にクローバーデーとして、好きな人や、日頃感謝したい人にクッキーを送り、そのお返しの日が3月14日ハッピーデーとします。

愛のお返しで、トンボ玉をペンダントトップとして売り出そうと思います。

 ペンダントですから、首からかける紐は、領地から取れる糸を使い、糸の編み込みは領民の皆さんの副業になります。
 
 毎年の行事ですので、ペンダントトップを毎年一つずつ増やしていくので、永く連れ添った夫婦、恋人達の証として売り出そうと思います。どうでしょうか?」

「お嬢様、次々に新しい事を思いつくんですね」

「そうですね、領地は農作物が主流なので、天候に左右されやすいです。

 副業があることによって、収入の蓄えが出来れば、領民は困らず安定した生活が送れますからね。

 領民の幸せは、領主の幸せにもなりますから」

「ありがとうございます。弟夫婦が住んでいるので、そうやって考えて下さる領主様の土地に住めて幸せです。

 試作の指輪は難しく大変でしたが、この大きさなら、多分大丈夫だと思います。

 また、試作が出来ましたら、アンに連絡します」

「リックさん。よろしくお願いします」

 さあ、最後にイブによって、今日の仕事は終わりですよ。
 イブの店の前に停まっている馬車のマークがオーシャン侯爵家ですね。
 私はマークとつい言ってしまいますが、家紋というべきですね。

 レスリー子爵夫人から話を聞いているので、何やら、嫌な予感がします。

 
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