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会場に入ると、今日デビューする令嬢と、エスコートする令息を、別の部屋に誘導していました。
私とレイモンドも後に続きます。緊張して、思わずレイモンドの手を強く握ってしまうと、レイモンドは大丈夫だと言うように手を優しく包を込んでくれたのです。
部屋に入ってきた順に、令嬢と令息の名前が呼ばれ、螺旋階段から一組ずつ降りていき、カ-テシ-をして、16組全部降りてきたら、今日デビューする令嬢達とそのパートナーだけで一曲踊ることになります。
その後は、休憩したり、パートナーを変えて踊ったりして、人脈を作っていくのです。ここから、令嬢達は、大人の仲間入りです。
私はパートナーがレイモンドということで、最後に紹介され、レイモンドと婚約することを発表されます。
部屋には既にシャーロットがいて、手をヒラヒラして合図を送ってくれました。隣に立っているのが、お兄様ですね。よく似てます。レイモンドの後輩ということで、一礼されました。
順番に名前が呼びれ、部屋に残っているのが私達だけになりました。
さあ、いよいよです。レイモンドにエスコートされながら螺旋階段を降りていきます。
「フィンランディア・ルーシ・クライブ伯爵令嬢、レイモンド・ジーク・シェルエント公爵令息です。まもなく婚約をされるお二人です。
今回のデビューされる令嬢は16人です。これからダンスをして社交界の一員となります。では、皆様ダンスフロアーまでお越し下さい」
私は無事にカ-テシ-を終えられたことにホッとしました。
さあ、今までのダンスの練習の成果を見せるときです。
ついでに、私のドレスの良さをみて、マダムのショップに皆様が殺到するように広告塔になりますよ。宣伝込みの契約でしたからね。
音楽がはじまりました。ずっと練習していたので、レイモンドと息がピッタリです。
私のドレスがヒラヒラと魚のヒレのように舞います。裾に縫い付けたトンボ玉がシャンデリアの光でキラキラと光輝いて、フロアーの床に反射して、自画自賛ですがエスコートするレイモンドの美貌の効果もあり、今この会場のナンバー1の注目度です。
マダム、宣伝はバッチリしましたよ。
ダンスが終わると待っていましたとばかりに、公爵夫人が私の側にきました。
ドレスを、楽しみにして見えたので目がキラキラしています。多分、公爵夫人の好みだったのでしょう。
「ディアちゃん、なんてキレイなんでしょう。ディアちゃんの良さが引き立つドレスね。これもディアちゃんのアイディアでしょう?」
「はい、私はイメージを伝えて、私の考えを具象化してくれたのがショップのマダムですわ」
「それでも凄いわ。ダンスもレイモンドと息があって、とても素晴らしかったわ。
さあ、来て、私の可愛いいディアちゃんを皆に紹介しなくてはね。
レイモンドは旦那様の所に行って、挨拶にでも行ってらっしゃい。
そんな目をしなくても、ディアちゃんは私がついているから他の男性を追い払うから安心して行きなさい」
「母上、約束ですよ。私以外の男性が近づいたら盾になってくださいね。ディア、では少しの間離れますが、すぐに戻ってきますからね」
レイモンドがそう言うと、私の側から離れて行きました。他の男性とダンスは踊るなと言うことですかね。
「まったく、ディアちゃんが他の人にとられないか心配するより、ディアちゃんが目移りしないぐらい、自分以外をみないように、愛を囁かないとね。旦那様のそういうところは見習わないと」
今、サラッとお義母様が言ったことを脳内で整理すると、あの公爵閣下が愛を囁いているとのことです。
私は今でも、レイモンドの好きだ、可愛いの言葉に照れてしまうのに、それ以上に愛を囁かれてしまうと、息が出来なくなりますよ。
たまに言い慣れていると感じるのは、レイモンドが日頃から聞き慣れているからかも知れませんね。
シャーロットと殿下が踊っています。殿下はまだ学生なので社交には出ないのですが、やはり知っている人達はしっているのですね、小声で、第二王子がなぜと話している声が聞こえます。
「さあ、ディアちゃん、私のお友達を紹介するわね。こちらへいらして」
さすが公爵夫人の人脈です。高位貴族の婦人や令嬢とお知り合いになれました。
私のドレスはどこのショップで作れるのか聞かれたので、宣伝もしましたよ。
令嬢方は私のドレスに使われているトンボ玉のブレスレットが気になったようです。
ハッピーデーの時にトンボ玉ネックレスをプレゼントされた方々は、貰ったトンボ玉と同じ色のブレスレットが欲しいみたいで、このトンボ玉はどこで手に入るのか興味津々なのです。
案外、クローバーデーのお陰で、恋が成就した令嬢がいるみたいです。
今回、クローバーデーに参加しなかった令嬢方は、その話を聞いて、来年は私達も頑張りますわと話していました。
「ディア、お待たせしました。一曲どうですか?」
挨拶周りが終わったレイモンドが、私の所にきて、ダンスを誘いに来てくれました。
あんなに練習したのですから、もっとダンスを披露したいですよね。
レイモンドと婚約が決まっているせいか、誰もダンスの申し込みをしてくれませんでした。
他の令嬢は、白いドレスが目印なので、頻繁に誘われていたのに、私には、誰一人誘ってくれません。
案外、誰も誘って貰えないと、へこみますね。
踊りながりレイモンドが
「どうしました?疲れましたか?」
「いえ、少し落ち込んでいました。誰もダンスのお誘いがなかったので、ダンスが下手だったのかと」
「ディアは、私以外と踊りたいのですか?貴方は私の婚約者になる人です。
私が、怖くて誰も誘いませんよ。多分、これから貴方にダンスを申し込めるのは、未婚の男性なら殿下ぐらいです。
ディアが、私以外と踊りたくないと思うぐらい愛を囁きますね。
ディア、愛してます」
こんなダンスを踊っているときに耳元で囁くのは反則です。顔が、真っ赤になってしまいます。
「レイモンド様、皆さんがみえる所で、囁くのはダメです。私はすぐに顔が、赤くなってしまうから。二人の時にしてください」
「わかったよ、ディア。じゃあ、約束だよ。私以外とは、あまり踊ったらだめだよ。貴方の手を握るのも、細い腰に手をまわすのも、私以外の男がするなんて我慢できない。わかった?」
耳元で囁くのをやめてほしいです。
「わかりました。ならべく断るようにします?レイモンド様だって、私にそのようにおっしゃるなら、私以外と踊ってはいけませんよ。約束です」
「ああ、ディア約束するよ。好きだ」
ダンスをしながら、目を見つめ合う姿を、会場の人達は微笑ましくみていたと後から両親に言われました。
私が赤くなったりするたびに、上の年齢層の方々は、初々しい令嬢だとうつっていたようです。
お父様が私に一曲どうですかと誘ってくれました。
レイモンドもお父様なら、すんなりと私の手を渡しました。お父様が踊りながら教えてくれました。
公爵閣下とレイモンドが、うちの嫁になるから、手を出すなよと貴族風の遠回しに挨拶がてら言っていた事、私の娘なのに、公爵閣下の睨みが半端なくてね。
誰もディアをダンスに誘えないだろうね。だから、ダンスに誘われなくても気にしなくてもいいよと言ってくれました。
さすがお父様です。私がダンスの誘いがないと落ち込んでいるのに気づいてくれていたのです。
このように私の社交界デビューは終わしました。
私とレイモンドも後に続きます。緊張して、思わずレイモンドの手を強く握ってしまうと、レイモンドは大丈夫だと言うように手を優しく包を込んでくれたのです。
部屋に入ってきた順に、令嬢と令息の名前が呼ばれ、螺旋階段から一組ずつ降りていき、カ-テシ-をして、16組全部降りてきたら、今日デビューする令嬢達とそのパートナーだけで一曲踊ることになります。
その後は、休憩したり、パートナーを変えて踊ったりして、人脈を作っていくのです。ここから、令嬢達は、大人の仲間入りです。
私はパートナーがレイモンドということで、最後に紹介され、レイモンドと婚約することを発表されます。
部屋には既にシャーロットがいて、手をヒラヒラして合図を送ってくれました。隣に立っているのが、お兄様ですね。よく似てます。レイモンドの後輩ということで、一礼されました。
順番に名前が呼びれ、部屋に残っているのが私達だけになりました。
さあ、いよいよです。レイモンドにエスコートされながら螺旋階段を降りていきます。
「フィンランディア・ルーシ・クライブ伯爵令嬢、レイモンド・ジーク・シェルエント公爵令息です。まもなく婚約をされるお二人です。
今回のデビューされる令嬢は16人です。これからダンスをして社交界の一員となります。では、皆様ダンスフロアーまでお越し下さい」
私は無事にカ-テシ-を終えられたことにホッとしました。
さあ、今までのダンスの練習の成果を見せるときです。
ついでに、私のドレスの良さをみて、マダムのショップに皆様が殺到するように広告塔になりますよ。宣伝込みの契約でしたからね。
音楽がはじまりました。ずっと練習していたので、レイモンドと息がピッタリです。
私のドレスがヒラヒラと魚のヒレのように舞います。裾に縫い付けたトンボ玉がシャンデリアの光でキラキラと光輝いて、フロアーの床に反射して、自画自賛ですがエスコートするレイモンドの美貌の効果もあり、今この会場のナンバー1の注目度です。
マダム、宣伝はバッチリしましたよ。
ダンスが終わると待っていましたとばかりに、公爵夫人が私の側にきました。
ドレスを、楽しみにして見えたので目がキラキラしています。多分、公爵夫人の好みだったのでしょう。
「ディアちゃん、なんてキレイなんでしょう。ディアちゃんの良さが引き立つドレスね。これもディアちゃんのアイディアでしょう?」
「はい、私はイメージを伝えて、私の考えを具象化してくれたのがショップのマダムですわ」
「それでも凄いわ。ダンスもレイモンドと息があって、とても素晴らしかったわ。
さあ、来て、私の可愛いいディアちゃんを皆に紹介しなくてはね。
レイモンドは旦那様の所に行って、挨拶にでも行ってらっしゃい。
そんな目をしなくても、ディアちゃんは私がついているから他の男性を追い払うから安心して行きなさい」
「母上、約束ですよ。私以外の男性が近づいたら盾になってくださいね。ディア、では少しの間離れますが、すぐに戻ってきますからね」
レイモンドがそう言うと、私の側から離れて行きました。他の男性とダンスは踊るなと言うことですかね。
「まったく、ディアちゃんが他の人にとられないか心配するより、ディアちゃんが目移りしないぐらい、自分以外をみないように、愛を囁かないとね。旦那様のそういうところは見習わないと」
今、サラッとお義母様が言ったことを脳内で整理すると、あの公爵閣下が愛を囁いているとのことです。
私は今でも、レイモンドの好きだ、可愛いの言葉に照れてしまうのに、それ以上に愛を囁かれてしまうと、息が出来なくなりますよ。
たまに言い慣れていると感じるのは、レイモンドが日頃から聞き慣れているからかも知れませんね。
シャーロットと殿下が踊っています。殿下はまだ学生なので社交には出ないのですが、やはり知っている人達はしっているのですね、小声で、第二王子がなぜと話している声が聞こえます。
「さあ、ディアちゃん、私のお友達を紹介するわね。こちらへいらして」
さすが公爵夫人の人脈です。高位貴族の婦人や令嬢とお知り合いになれました。
私のドレスはどこのショップで作れるのか聞かれたので、宣伝もしましたよ。
令嬢方は私のドレスに使われているトンボ玉のブレスレットが気になったようです。
ハッピーデーの時にトンボ玉ネックレスをプレゼントされた方々は、貰ったトンボ玉と同じ色のブレスレットが欲しいみたいで、このトンボ玉はどこで手に入るのか興味津々なのです。
案外、クローバーデーのお陰で、恋が成就した令嬢がいるみたいです。
今回、クローバーデーに参加しなかった令嬢方は、その話を聞いて、来年は私達も頑張りますわと話していました。
「ディア、お待たせしました。一曲どうですか?」
挨拶周りが終わったレイモンドが、私の所にきて、ダンスを誘いに来てくれました。
あんなに練習したのですから、もっとダンスを披露したいですよね。
レイモンドと婚約が決まっているせいか、誰もダンスの申し込みをしてくれませんでした。
他の令嬢は、白いドレスが目印なので、頻繁に誘われていたのに、私には、誰一人誘ってくれません。
案外、誰も誘って貰えないと、へこみますね。
踊りながりレイモンドが
「どうしました?疲れましたか?」
「いえ、少し落ち込んでいました。誰もダンスのお誘いがなかったので、ダンスが下手だったのかと」
「ディアは、私以外と踊りたいのですか?貴方は私の婚約者になる人です。
私が、怖くて誰も誘いませんよ。多分、これから貴方にダンスを申し込めるのは、未婚の男性なら殿下ぐらいです。
ディアが、私以外と踊りたくないと思うぐらい愛を囁きますね。
ディア、愛してます」
こんなダンスを踊っているときに耳元で囁くのは反則です。顔が、真っ赤になってしまいます。
「レイモンド様、皆さんがみえる所で、囁くのはダメです。私はすぐに顔が、赤くなってしまうから。二人の時にしてください」
「わかったよ、ディア。じゃあ、約束だよ。私以外とは、あまり踊ったらだめだよ。貴方の手を握るのも、細い腰に手をまわすのも、私以外の男がするなんて我慢できない。わかった?」
耳元で囁くのをやめてほしいです。
「わかりました。ならべく断るようにします?レイモンド様だって、私にそのようにおっしゃるなら、私以外と踊ってはいけませんよ。約束です」
「ああ、ディア約束するよ。好きだ」
ダンスをしながら、目を見つめ合う姿を、会場の人達は微笑ましくみていたと後から両親に言われました。
私が赤くなったりするたびに、上の年齢層の方々は、初々しい令嬢だとうつっていたようです。
お父様が私に一曲どうですかと誘ってくれました。
レイモンドもお父様なら、すんなりと私の手を渡しました。お父様が踊りながら教えてくれました。
公爵閣下とレイモンドが、うちの嫁になるから、手を出すなよと貴族風の遠回しに挨拶がてら言っていた事、私の娘なのに、公爵閣下の睨みが半端なくてね。
誰もディアをダンスに誘えないだろうね。だから、ダンスに誘われなくても気にしなくてもいいよと言ってくれました。
さすがお父様です。私がダンスの誘いがないと落ち込んでいるのに気づいてくれていたのです。
このように私の社交界デビューは終わしました。
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