人質として敵国に送られましたが…控え目に言って最高ですね!

小野

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「ん?どうした?好みの女の姿絵でも入っていたか?」


 従者の様子を不思議に思ったハーヴァがそう冗談混じりに問い掛けると従者は少し困った様な顔をしてハーヴァの言葉に首を横に振る。ハーヴァは従者の反応に怪訝そうな顔をして「…じゃあ一体どうしたんだ?」と再び問い掛けると従者は言いづらそうに口を開き、一言……


「……女性用の下着が入っていました」


 ……と、言った。


「は?女性用の……下着だと?」


 予想外の従者の言葉に眉尻を上げたハーヴァが聞き返すと、従者はコクリと無言で頷き、持っていた小箱を執務机の上に置いた。すると、ハーヴァの視界にフリフリのレースがふんだんにあしらわれた可愛らしい……だけど扇情的な下着一式とそれに添えられる様に白い手紙が現れて、思わずハーヴァは「な、なんだこのめちゃくちゃえっちな下着は!?」と叫びそうになった。だが、流石は大国ハルバルドの王子と言うべきか。ハーヴァは喉の奥から出掛かった言葉を飲み込み、そして、震える手で白い封筒を手に取り……封を開けた。


「な、なになに……『ハーヴァよ、まだ帝国の姫君を分からせる事が出来てないみたいだな?ああ、謝らなくていい。身分の低い第二妃の子供とは言え、腐っても帝国ローレヌの王家の血を受け継ぐ皇女。分からせるのは中々容易ではないだろう。だから、お前にこのめちゃくちゃえっちな下着を授けよう。これを使ってアリシア姫を散々卑しめた上で手篭めにするといい。では、良い報告を期待してるぞ。父より』……ーーはっ、はああああああ!?!?」


 衝撃の内容にハーヴァは目の前に従者がいるにもかかわらず大きな声で叫んでしまう。そして、手紙を何度も何度も読み返したり、手紙を裏返したり、日に翳してみたりするが、特に暗号といった様なものは書かれておらず、ハーヴァは愕然とした。


(な、何も書いてない!?何も書いていないだと……!?まさか本当に本気で父上は俺にローレヌの皇女を手篭めにしろと言っているのか!?こ、この……めちゃくちゃえっちな下着を着せ……着せて……)


 ハーヴァは想像する。いや、想像してしまった。慎ましい体によく似合う扇情的な下着を身に付けたアリシアが恥ずかしそうにシーツで体を隠しながら「そ、そんなに見ないでください…」と言って潤んだ瞳で自分を見上げるという姿を想像してしまい、ハーヴァは思わず


「うわぁあああああ!!俺は敵国の王女に対して何を考えているんだぁあああああ!!」


 と叫び、頭をガンガンと執務机に打ち付ける。無論、突然頭をガンガンと執務机に打ち付け始めたハーヴァにびっくりした従者は「殿下!?どうされましたか!?」と声を掛けるが、完全に脳内がめちゃくちゃえっちな下着を着けたアリシアでいっぱいなハーヴァは近付いてきた従者の胸倉を勢い良く掴むと鬼気迫る形相で叫んだ。



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