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しおりを挟む「いいか!?俺はえっちじゃないいいいいいい!!!そもそもあんな慎ましい体よりもっとむっちりした体が好みだぁああああ!!」
「!? え、えっち!?むっちり!?ハーヴァ殿下一体どういうことですか!?」
「ハァ……ハァ……くっ、くそ!ちょっと顔がこの国じゃあまり見かけないベビロリ甘々フェイスだからって……大国ハルバルドの王子である俺が敵国の王女に……しかも人質ごときに誘惑されるなどありえん!ハァ……ハァ……い、いいだろう……第三皇女アリシア!!貴様がそのつもりなら一秒で手篭めにしてやるわぁあぁああああ!!」
「手篭めにする!?帝国の姫君を手篭めに!?お、お考え直し下さい!ハーヴァ殿下!帝国の姫君、アリシア姫は休戦の証としてこのハルバルドにやって来てーー……!!」
「うるさい!退け!」
「ぐはっ!?」
確実に外交問題になるであろう台詞を言い放ったハーヴァを従者は必死で止めようとするが、大国ハルバルドで毎年開催されている剣術大会の優勝常連者であるハーヴァに力で叶うはずもなく、壁に突き飛ばされてガクリと気を失った。そして止める者が誰もいなくなったハーヴァは下着一式が入った箱をガシリ!と掴むとそのまま勢い良く監禁部屋へと繋がる大きな魔法の鏡に飛び込んだのである。
ーーーーー
ところ変わって大国ハルバルド王城地下。
「んっ……もう……お昼……?」
朝食を食べ終え、天蓋付きのベッドの上でフワフワで暖かく触り心地の良い清潔な布団に包まっていたアリシアは扉越しに聞こえてきた物音に瞼を擦りながら起き上がる。日の光が届かない地下故、アリシアには今が一体昼なのか夜なのか全然分からないが、毎日決まった時間に三回支給される食事で昼夜を判別しているアリシアは大分早いが本日二回目となる……昼食にあたる食事が運ばれて来たのだと思い、二度寝で少し乱れた髪を軽く整えてからベッドを降り、帝国の粗末な自室とは全く違う豪奢な部屋の扉の下にある金細工が施された小さな扉を開ける。すると、中から銀盆に乗せられたポカポカと白い湯気を立てる彩り豊かな料理が姿を現した。
「わあ……!今日もとても美味しそうです……!」
ウフフと花が綻ぶ様な微笑みを浮かべて料理が乗った銀盆を受け取ったアリシアはそのままいつもの様に食卓机に向かおうとした……その瞬間。突然、監禁部屋の壁に立て掛けてあった大きな鏡から「第三皇女アリシアァアアアア!!この下着を着ろおおおおお!!」とセクハラ紛いなことを大声で叫びながらやたら顔が良い金髪の青年が飛び出して来た。
「!!?」
無論、突然鏡から飛び出して来た青年にアリシアは目を丸くして吃驚するが、鏡から飛び出してきた青年は扉の前で身を強ばらせるアリシアを目敏く見つけると、目にも止まらぬ早さでアリシアに駆け寄り、そのままドン!と扉に手を付いて自分と扉の間にアリシアを閉じ込めた。
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