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第一部
【20】吸血鬼ばぶちゃんとままんと移動中。
しおりを挟むえー…シリアス(?)シーンが明けたため、注意報ならびに警報解除いたします…!
飛ばして来た方向けにここまでの概要をお知らせいたします!
無事に父親のユズリハと再会したユユ。ユズリハ(新生ままん)はリクリたんの叔父ナナヤ(吸血鬼ばぶ)と再婚し、みんなの主人公ままん・ユユぴょんに待望の弟ができました!!
ーーーーー
「ねぇ、リクリ」
「ユユ、リクリたんだ」
「あぁ、うん。リクリたん」
もうシリアスシーン開けたし、呼び方戻すか。うん。突然のシリアスシーンにみんな、驚いたことだろう。だけど大丈夫。これから、いつものギャグラブコメのノリに、戻ります。
俺たちは今、宮殿の中を移動している。相変わらず俺が大好きなリクリたん。
その後ろを夫夫仲良しなレナードさんとイカルガさん。
最後尾を……ナナヤさんと、そしてナナヤさんと目も合わさない……父さん。
うぅ――……あの沈黙はちょっと触れがたいというか、何と言うか。だからこそリクリたんに話題を振ろうとしたのだ。
「どこ行くの?」
「これから、叔父の家へ」
「ナナヤさんの?じゃぁ玄関に行かないと」
まだ宮殿内だよ?
「宮殿同士は中で繋がっているから、外に出ずとも問題はない」
マジで!?
「ナナヤさんの宮殿と繋がっているのか!!」
「うむ。それで、ここが私の両親の宮殿」
――――――って、オイィィィッ!!急に連れてくんじゃねぇっ!万が一リクリたんのご両親と遭遇したら……っ!心の準備が……まだあぁぁぁぁ~~~~~~っ!
「あら、リクリちゃん!こっちに来るなんて珍しいのね。でもお母さん、リクリちゃん自ら久々に来てくれて、嬉しいわ!」
「あぁ、母上」
あぎゃ――――――――っ!?リクリたんのお母さんと遭遇しちゃった――――――――っ!!!
因みにリクリたんのお母さんは、青い髪にタレ目がちの食べるなダークブラウンの瞳で、そして美人でどこか母性を感じさせる……男性であった。まさかの男同士の……リアル夫夫!!いや、レナードさんとイカルガさんもそうだけど!父さんとナナヤさんは……血の契りは交わしているようだけど……どうなのだろう?
しかし……何よりも今……っ!目の前にはリクリたんのお母さん!つまりは俺にとっては義理の母……!!
挨拶……!まずは挨拶をしなくては……そう、思った瞬間であった。
「あぁ、リクリではないか。どうしたのだ、そのように大勢で。ナナヤもいるようだが?」
「あぁ、父上」
お義父さんまで来ちゃった――――――っ!?因みに、お義父さんはリクリたんそっくり!黒髪、ローズレッドの瞳に類いまれなる美貌の持ち主いぃぃっ!!因みに表情は……リクリたんと同じ無表情でっす!
リクリたんも絶世の美貌ならば、お義父さんも絶世の美貌の持ち主!お義母さんはザ・お義母さんな割烹着姿なのにお義父さんの本格吸血鬼コスプレよ……!!
何このアンバランス夫夫うぅぅ――――――っ!でもしっくり来るのは何でだろ!?
「あぁ、父上、母上。これからナナヤ叔父上の宮殿に行くのですが」
「あら、そうなの?お母さんに会いに来てくれたんだと思ったのに~~っ!」
ぷく~っと頬を膨らませるお義母さんっ!!かわいすぎるやろリクリたん母っ!
「まぁいいではないか。 靜樹。こうして久々に息子の顔を久々にに見られたのだ」
と、お義父さん。
てか、リクリたん?ひと繋がりの宮殿に住んでるのに、久々なの!?そりゃぁ還暦だとはいえ全然会いに行ってなかったの!?吸血鬼としてはそれは……普通なのだろうか。
「それもそうねっ!六夜たん、大好きっ!愛してるわ!」
ふあぁっ!?ラッブラブッ!リクリたんの両親もラッブラブッ!
てかお義母さんのお義父さんの呼び方……!ここも『たん』付けか――――――いっ!リクリたんが『たん』付け気に入った理由は……ここにあったのだろうか……?
「あ、それと母上、父上。紹介します。私の運命のままんで夫の、ユユです」
……ってオォォォ――――――イッ!!リクリたん!フライングでいきなり紹介せんといて!?まだ心の準備、できてないからあぁぁぁ――――――っ!!
そしてお義母さんとお義父さんの視線が俺に釘付けになる……!い、いきなり嫁として認めないとか、言われたらどうしよう……っ!!?
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