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第二部②
【74】吸血鬼ばぶちゃんとままんのお仕置きたいむ。
しおりを挟む「お……王子……っ!私は……っ」
と、イケない吸血鬼、標的をリクリたんに変えたようである。
「国でも実力のある貴族でございます!ここで私の機嫌をそこねれば、この国のビジネスにも影響があり、あります……」
なぬっ!?リクリたんを脅すつもりなのか!?
「いや、お前など知らん」
リクリたんも容赦ねぇ――――――。まぁ、俺にケンカ売ったわけだしね。
「我も知らぬ。好きにしてよい」
と、ここでお義母さんと一緒にお義父さんも登場っ!!ビジネスで重要ポジを主張してきたダメ吸血鬼だが、この国のあらゆるトップにいる王と王子には全く知られていなかった――――――。
何か……カッコ悪い。
「そもそもばぶか?」
「えぇ、父上」
あれ、ふたりも疑問に思っていたのか?うん、俺もだけどね。
「だけど、彼がばぶだと言い張るのなら、ままんとして黙ってはいられないわ!」
その時、お義母さんが叫ぶ。うん、だよね。真偽はともかく、ばぶならば、ばぶちゃんがイケないことをしたら叱るのがままんの務め。
「うむ、好きにせよ。我がままん」
と、お義父さんの許可も出たわけで。
「それじゃぁみんな、いくわよ!」
『おー』
雄叫びをあげるままんたち。パートナーのばぶちゃんたちが拍手で応援してくれるのもありがたい。俺も一緒に……。
「おー」
雄叫びじゃぁぁぁ――――――!さーぁ行ってみよ!ままんたちによる~……?
『お仕置きた~いむっ!』
BYままんず
『ばぶっ!』
BYばぶちゃんず
そして、狩人ままんたちにより、あれよあれよと捕らえられるダメンズ吸血鬼。
「うぉらぁっ!おとなしくしろやぁぁっ!」
「てめぇ、ままんなめてんじゃねぇぞオラアァァッ!!」
すげぇ。今までのほんわかままんはどこいった。狩人ままんたちは、逞しかった。スイッチが入ると……パネェ。そういや父さんもだったかもと思う。
拘束を振り切り暴れようとしたら、その夫のばぶちゃんずが参戦。
「逃げんじゃねぇ!」
「ままんに手をあげるたぁ、ばぶの風上にも置けねぇぞ!オラァッ!」
「てかほんとにばぶか?てめぇ、弱くねぇか」
まぁ、受けままん狩人には抵抗してるけど、ばぶちゃん旦那たちが参戦したら一気におとなしくさせられてるもんねぇ。
因みにレナードさんとイカルガさん夫夫もいるよ!
「おっしばっり、おっしばっり、た~のし~いなぁ~!」
この状況でもニコニコ、ヘラヘラなレナードさんは、ちょっとサイコだなと感じたが。
「ままんたちの手前、俺たちが悪さなんてさせねぇぜ!」
「きゃーっ!ダーリンカッコいいです~~!」
カッコいいイカルガさんの前では、いつも通りのでろっでろだったのでよしとしよう。
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