15 / 38
婚約未遂連続殺人鬼
婚約未遂連続殺人鬼④
しおりを挟む
「あ、でもアリア王女をうちの国預かりにするとはいえ……何故王太子殿下の婚約者になることになったのかしら……」
アンデットを自然発生させてお散歩させちゃう王女殿下よ……?浮気不倫したら人生終わるじゃないの。蘇るとは言えさすがにアンデットの状態じゃぁ子孫は残せまい。
「あぁ、それ。実はね、うちの国に引き取られた際、王女を出迎えた王太子が一目惚れしたらしい」
「まぁ……確かに美人だものね」
今アンデットになっている男たちもそのルックスに騙されて近付いたのかしら。
そしてよく浮気不倫するものね。その末路がアンデットとか恐すぎるけど、女って時に恐いものなのよ。
あと、学園ではアマリリスちゃんに心底夢中だったくせにもうあたらな恋かよ。
あの王太子……大丈夫かしら。次に移り気起こしたら……確実にその息の根を止められるわよ……!
「まぁ、もしもの時は妹殿下もいるし、そうなった時はそうなった時で別にいいかって陛下が」
「陛下――――――――っ!?いいの!?息子がアンデットになっても!!もはや諦めモードなのは……」
確かに王女殿下はいらっしゃるけど……!
あとうちのお母さまも王家から降嫁はしてますから……!
諦めモードなのはやっぱりあの王太子だからよね……!
「それにしても王太子殿下は最近尻の振り方が激しかったから。それにアンデットになれば命じれば仕事するしいいかなって陛下は黄昏ていらした」
「まぁ……そうね。在学中アマリリスちゃんに夢中になってほかの高位令息たちと一緒に逆ハー築いて浮世を流していたかと思えば……アマリリスちゃんが死んだ今はアリア王女だものね。ほんと尻振りの軽い……」
でも陛下……アンデットにしてまで仕事やらせるとか……鬼畜うぅぅっ!!
――――――とはいえ。
「……あれ、そう言えば渦中のひとりでもあるアマリリスちゃんは……」
妙な咆哮をあげていたけれど、その後どうなったのかしら……?
「あぁ、あのピンキークォーツ男爵令嬢か。お兄さまは妹のビアンカたん以外はどうでもいいのだが。ビアンカたんがそう言うのなら、それなら……」
「いや、ピンクォーツです。お兄さま。あと私の名前の後に変なものつけないでくださる?」
「ハァハァ、妹のお兄さま……ハァハァ」
やっぱりこの兄も……アリア王女に飼ってもらったほうがいいのではなかろうか……?
シスコン変態すぎてちょっとウザくなってきたわね。
「ピンクォーツならあそこだぞ」
「……ん?」
お兄さまが指差した先には……。
『フゥ~~ウ~~~蘇れ~~蘇れ~~ヒャ~ハハヒャ~ハヒ~~イィッ』
無事に描き上がったらしい魔方陣の回りをノリノリでぐるぐる回るトールとアリア王女と愉快な腐乱アンデットたちに混ざって……アマリリスちゃんまで参加してるうぅぅ――――――――っ!?
アンデットを自然発生させてお散歩させちゃう王女殿下よ……?浮気不倫したら人生終わるじゃないの。蘇るとは言えさすがにアンデットの状態じゃぁ子孫は残せまい。
「あぁ、それ。実はね、うちの国に引き取られた際、王女を出迎えた王太子が一目惚れしたらしい」
「まぁ……確かに美人だものね」
今アンデットになっている男たちもそのルックスに騙されて近付いたのかしら。
そしてよく浮気不倫するものね。その末路がアンデットとか恐すぎるけど、女って時に恐いものなのよ。
あと、学園ではアマリリスちゃんに心底夢中だったくせにもうあたらな恋かよ。
あの王太子……大丈夫かしら。次に移り気起こしたら……確実にその息の根を止められるわよ……!
「まぁ、もしもの時は妹殿下もいるし、そうなった時はそうなった時で別にいいかって陛下が」
「陛下――――――――っ!?いいの!?息子がアンデットになっても!!もはや諦めモードなのは……」
確かに王女殿下はいらっしゃるけど……!
あとうちのお母さまも王家から降嫁はしてますから……!
諦めモードなのはやっぱりあの王太子だからよね……!
「それにしても王太子殿下は最近尻の振り方が激しかったから。それにアンデットになれば命じれば仕事するしいいかなって陛下は黄昏ていらした」
「まぁ……そうね。在学中アマリリスちゃんに夢中になってほかの高位令息たちと一緒に逆ハー築いて浮世を流していたかと思えば……アマリリスちゃんが死んだ今はアリア王女だものね。ほんと尻振りの軽い……」
でも陛下……アンデットにしてまで仕事やらせるとか……鬼畜うぅぅっ!!
――――――とはいえ。
「……あれ、そう言えば渦中のひとりでもあるアマリリスちゃんは……」
妙な咆哮をあげていたけれど、その後どうなったのかしら……?
「あぁ、あのピンキークォーツ男爵令嬢か。お兄さまは妹のビアンカたん以外はどうでもいいのだが。ビアンカたんがそう言うのなら、それなら……」
「いや、ピンクォーツです。お兄さま。あと私の名前の後に変なものつけないでくださる?」
「ハァハァ、妹のお兄さま……ハァハァ」
やっぱりこの兄も……アリア王女に飼ってもらったほうがいいのではなかろうか……?
シスコン変態すぎてちょっとウザくなってきたわね。
「ピンクォーツならあそこだぞ」
「……ん?」
お兄さまが指差した先には……。
『フゥ~~ウ~~~蘇れ~~蘇れ~~ヒャ~ハハヒャ~ハヒ~~イィッ』
無事に描き上がったらしい魔方陣の回りをノリノリでぐるぐる回るトールとアリア王女と愉快な腐乱アンデットたちに混ざって……アマリリスちゃんまで参加してるうぅぅ――――――――っ!?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
25
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる