御曹司と幼馴染みの彼女~天然娘がオチるまで~

織原深雪

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同期は気心知れた仲 Side 麻里花

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ほわほわニコニコしながらご飯食べだした麻里花を見つつ。
そりゃ突っ込みたくなる説明だよなぁと、思いながら私も説明を続けた。

「この容姿でしょ?だからね、高校の時は毎日彼氏が車で送ってくれてて。帰りは私が一緒に居たけど、私に用事がある時はその彼氏が帰りも迎えに来てて」

「この子に、そんな大人の彼氏が高校時代から居たの?」

「むしろ、お迎えは中学生からだって聞いてる」

「なんですと!?」

この2人はホントに仲良いよね。
もはやユニゾン夫婦か!

「その感じを、傍から見てたら麻里花を大切にしてて超溺愛なんだけどさ。麻里花いわく幼なじみのお兄ちゃんだから!いつもこんな感じよ?って訳で、溺愛されてるのにその自覚が麻里花には無いのよ。物心ついた頃から当たり前に居た存在らしいから」

「はぁー、なるほどね。」

「その幼なじみの彼氏が張り付いてたから、容姿がずば抜けた美少女で現在美女なのに。自覚ないわけね?」
そう言う紗希

「その通り。麻里花にはすっごい笑顔で話すのに麻里花の視線が外れた途端に周りの男どもに絶対零度の視線で射竦めてた人だから」

「それはなかなかの溺愛っぷりだね」
と白石くん

「あれ、そんな彼氏には今のこの状態は良いの?男の俺混じってて……」

「あぁ、それは麻里花が話してるから大丈夫じゃない?彼女持ちの男は一応警戒はしても排除はしないみたいね」

そう返すとホッとしたようだ。

「それなら良んだけど」

「しかし、そんな相手なのになんで無自覚天然娘のままなのよ?」

「そこは室長補佐いわく、社会人になるまで待ってたみたいで。多分これから無自覚天然娘は攻められて、既に逃げ場は無いから捕まってたのを認識するのみ、だと思う」


「なるほど!ってその話ぶりだとその相手って麻里花の近くにいて仕事先も分かっててって感じだよね?!」

「今日のこの感じだと、きっと2人も会えるわよその相手に。まぁ、びっくりしない事ね?」

ふふふと、笑いながら言うと

「びっくりな相手って事?」

「え?ちょっと嫌な感じしか、しないんだけど……」

紗希は鋭いから気づいたかなぁ。

さ、そろそろこの無自覚天然娘が躾られた通りに動き出すわね。

そこまで話した所で3人で麻里花を見ると。
――― ――― ―――
「皆も食べなよ?美味しいよ、これ!」

とサラリと食事を勧めてくる。

「そうね、食べよう!」

「だな!」

「そうねぇ、あと1時間もするとお電話掛かってきちゃうしねぇ」
梨乃ちゃんの言葉にハッとして

「そうだった!梨乃ちゃんありがとう。メールしとく!1時間ちょっとで、解散なのよね?」

「そーよ。じゃないと強制帰還でしょう?」

うぅ、そうなのよね。
心配性の彩人君が、お迎えに来てしまうのだ。

小学生の時に誘拐未遂があってから彩人君とお兄ちゃんが大体お迎えにやってくるのが日常なので。
2人がダメならお母さんが来るし。

そろそろ大人だし大丈夫だと思うのに、家族も彩人君も絶対独り歩きしちゃダメって言うんだよね。

はぁ、もう社会人になったのになぁ。

とりあえずメールしとこう。

――――――
To:彩人君

今日は会社近くの飲み屋さんで同期3人と飲んでます。
あと1時間くらいで終わるよ!

From 麻里花

――――――

すると直ぐに返信が来る

――――――
To:麻里花

了解!
終わる頃に迎えに行くから迎えに行くまで同期と必ず一緒に居るように。

From 彩人

――――――

「返事来た?」

「うん、終わる頃迎えに来てくれるって!」

そうニコッと返すと

「そう、じゃあ私達初めての会えるのね!」

そう紗希ちゃんと白石君が言う。

初めてじゃないから驚くかもと思いつつ、見ればわかるから梨乃ちゃんと黙ってる事にした。
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