御曹司と幼馴染みの彼女~天然娘がオチるまで~

織原深雪

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自覚 Side 麻里花

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同期のみんなと飲んでいていつものように彩人くんのお迎えが来て。

みんなが彩人くんの笑顔にビックリしてて。

私はちょっと面白くない感じだったけどそれは出さなかった。
なんで面白くなかったのか。

その時やっと紗希ちゃんと梨乃ちゃんに指摘されて気付いたけど私は彩人くんが好きだったんだ。
いつも一緒に居てくれてそれが居心地良くて当たり前の環境だったから気づかなかった。

しかも、彩人くんから言われてビックリなのは私と彩人くんはもうお付き合いしていると言うのだ。


振り返ると部活帰りも迎えに来てくれてたし、大学生の時もお迎えはよく来ていたし、土日はよく2人で出掛けていた。
遊園地、水族館、動物園、美術館、映画館、ショッピングなどなど何かと連れていってくれたし何処かに行きたい時は彩人くんに話すとすぐ連れていってくれた。

だって彩人くんは「何かあれば何でも俺に言え、行きたい所でも欲しいものでも何でも言うように」そう言っていた。

昔から何でも話していたし甘えていたからそれが恋人同士のお付き合いだとは気付かなかった。

でも今日やっと自覚した。

私は彩人くんが好きだ。
彩人くんと一緒に居られなくなるのは胸が軋むほど悲しかった。
それも想像しただけで。

大切な人ではあったけど、それが男の人としてだと気付くと今まで意識せずにしてきた事が照れくさくなってしまう。


手を繋いだり腕を組んで歩くなんてしょっちゅうだったのに。

自覚したらドキドキ感が半端なくて。

私これからどうなるのでしょう。
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