御曹司と幼馴染みの彼女~天然娘がオチるまで~

織原深雪

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入籍 Side 麻里花

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そんな事があった帰り、彩人くんの車で帰る為に地下駐車場に行くべくエレベーターに乗った。

先に乗っていたのは秘書課の美月さんだった。


「あ、麻里花ちゃんお疲れ様。やだ、なんかちょっと疲れてる?それとも専務関係で何か言われたりした?」


「お疲れ様です、美月さん。え?そんな顔に出てますか?大したことはありませんから大丈夫ですよ。ご心配下さってありがとうございます」

そう言ってにっこり返すと美月さんはじーっと私の顔を見て考え込んでいる。


「庶務課は女の園だからね、何かあれば専務に相談なさい。直ぐに対処してくれるだろうし、言いずらいなら総務部長や庶務課課長に言うといいわ。いい大人が何かするなら、それ相応の報いがあるもんよ」


そうサラッという美月さん。
美月さんはホントにサッパリしていてカッコイイ。
尊敬できる先輩だ。
仕事もよく出来ると悠斗兄さんも言ってたしな。

「ありがとうございます。何かあればそれ相応の所に相談しますよ。やっかみくらいは覚悟してたんで大丈夫です」


「はぁ、いい大人がなんか言ったのね。見てたら麻里花ちゃんってより専務がゾッコンなのは分かるはずなのにねぇ」

ため息ついて呟く美月さん。
憂い顔も美人さんだとなかなかの威力。



「何かあれば私も相談に乗るから言いなさいね!我慢はしない事!」


そう言うとニコッとしてエントランスの1階に着いたので美月さんとは手を振って別れた。



私は地下駐車場で降りて彩人くんを待つ。

10分ほどで彩人くんが来たので車で帰ることになる。

美月さんと話せたお陰かそこまで暗くならずには済んだけれど、彩人くんは感が良いから何となく気づいたみたい。


1日早く荷物を送ってもらったと言うので帰ったら片づけなきゃ。
彩人くんも手伝ってくれるみたい。

そして明日はとうとう入籍。

そして婚姻届を提出したら遊園地に言ってそこの近くのホテルに泊まるんだって。

私の好きなところ。
これから記念日になる1日を楽しく過ごせる様に考えてくれたみたい。


優しくて紳士な彩人くんはこの1週間一緒に寝ても添い寝だけだった。
キスはその分たくさんしたけど。
でもホントに私の覚悟というか心の準備が出来るまで待っててくれた。


こんな素敵な人そうそういない。

そんな彩人くんが私の旦那様になる。
ついこの間まで幼馴染のお兄ちゃんだったけど。
けど、ちゃんと振り返れば私は小さな頃から彩人くんが大好きで、そしてちゃんと異性として好きだったのだ。


彩人くんは私が10代半ばくらいからはずっと恋人として接していたと言う。
言われればそうだとやっと気づくあたり、私が周りから天然娘と言われても仕方ないのかもしれない。

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