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特別編6
第14話『七夕祭り-中編-』
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その後も、焼きそばや綿菓子を食べたり、輪投げで遊んだりして屋台を楽しんだ。
縁日の通路を歩いていると、昔遊んでもらった芹花姉さんの友人に結衣を紹介したり、友達と一緒に遊びに来ている胡桃のお姉さんの杏さんと会ったりする場面も。みんな地元の人だし、日曜日だからお祭りに来たのかな。
色々な屋台をみんなで廻ったし、結衣と2人きりでもちょっと廻ってみたいな。それをどう言おうか考えていたとき、
「それぞれ行きたいお店とかもあるかと思うのです。これから少しの間、別行動を取るのはどうでしょうか?」
「その後に、みんなで短冊を書いて笹に飾るのはどうかなと」
伊集院さんと胡桃がそんな提案をしてくれたのだ。これにみんな賛成したので、1時間ほど別行動を取り、短冊コーナーの近くで待ち合わせすることに決まった。
俺はもちろん、結衣と一緒に2人きりで縁日を廻り始める。ついさっき歩いた通路も初めて歩いたところのように思える。
「もしかして、姫奈ちゃんと胡桃ちゃん……私達のために別行動にしようって提案してくれたのかな」
「その可能性はありそうだな」
「だよね。みんなで一緒に廻るのも楽しいけど、恋人の悠真君と一緒に来たから2人きりで廻ってみたい気持ちも正直あったんだ」
「俺もちょっとでもいいから、結衣と2人で廻りたいって思ってた。それをみんなにどう言おうか、歩きながら考えていたよ」
俺がそう言うと、同じ気持ちだったのが嬉しいのか、結衣は明るい笑顔を向けてくれる。
結衣と2人きりで廻りたい気持ちが顔に出ていて、胡桃と伊集院さんが察してくれたのだろうか。それとも、2人は元々、お祭り会場に来て少し時間が経ったら別行動を取ろうと提案するつもりだったのか。何にせよ、2人には感謝だ。
「こうして2人きりになったんだ。少しの間だけど、七夕祭りデートを楽しもう」
「七夕祭りデート……いい響きだね! 楽しもうね!」
楽しげな笑顔でそう言う結衣。少しの間だけど、結衣とのお祭りデートを楽しみたい。
まさか、この七夕祭りを恋人と2人きりで回るときが来るとは。去年の七夕祭りに来ている自分にこのことを伝えたら……信じてくれなさそうだな。
「悠真君! あそこにチョコバナナがあるよ! チョコバナナ!」
いつもより大きな声で言うと、結衣は目を輝かせながらチョコバナナの屋台に向けて指さす。普段とは違って子どもっぽい雰囲気で微笑ましい。
「そういえば、さっき屋台ではチョコバナナが特に好きだって言っていたな。よし、食べようか」
「うんっ」
俺達はチョコバナナの屋台へ向かう。縁日の定番で人気があるからか3、4人ほど並んでいる。
普段から行列で待つのは嫌いじゃない。チョコの甘い匂いが感じられるし、隣には恋人の結衣がいるし。結衣もチョコバナナを食べられるからかワクワクとした様子だ。
並び始めてから1分ほどで俺達の順番になる。中には、黒いエプロンを身につけた大学生と思われる女性が立っていた。
「何本ですかー?」
「2本ください」
「2本ですねー。400円になりまーす」
「400円ですね」
「ちょっと待って悠真君。自分の分は私が払うよ」
そう言って、結衣は巾着袋から財布を取り出す。
「俺に払わせてくれ。お昼ご飯に美味しいオムライスを作ってくれたお礼だ。それに……バイトとかで稼いだお金で、今日みたいなときに奢るのが俺の夢なんだ」
それは結衣のお金を出せない口実ではなく、本音である。先月入ったバイト代もまだまだ残っているし、低変人としての収入もある。だから、結衣のチョコバナナの200円くらいどうってことない。あと、結衣の前でかっこつけたい気持ちもちょっとある。
俺の本心を察したのか、結衣は「ふふっ」と楽しげに笑う。
「じゃあ、遠慮なく奢ってもらうね」
「あぁ、お熱いカップルさんですねー。羨ましいー」
力のない声でそう言う店員さん。俺達を見る目が死んだ魚のようだ。ちょっと怖い。涼しくなってきたけど、寒気を感じるのはこれが初めてだ。
「このままだとチョコが溶けちゃって、チョコバナナがただのバナナになっちゃいそうなので2本で500円にしましょうかー?」
「す、すみません! 400円でお願いします」
「仕方ないですねー」
これまで、カップル相手にはこういう商売をしてきたのだろうか。嫉妬を料金に代えて。
「はい、400円です」
「400円ちょうどいただきましたー。ありがとうございましたー。2本お取りくださいませー」
俺が発砲スチロールに刺さっているチョコバナナを2本取る。
俺達はチョコバナナの屋台から立ち去り、縁日のエリアを出る。
「はい、結衣」
「ありがとう、悠真君。せっかくだから写真撮らない?」
「いいな。俺のスマホで撮るよ」
結衣と寄り添い、チョコバナナが見えるようにしてスマホで自撮りをする。暗い中でこういう写真を撮るのは初めてだけど、我ながら上手く撮れたと思う。
LIMEで今の写真を結衣に送ると、結衣は「いいね」と言ってくれた。そのことが嬉しくもあり、安心もした。
「それじゃ、チョコバナナ食べるか」
「うんっ。……あぁ、立派なチョコバナナ。太くて長くていい形してる」
うっとりとした様子でチョコバナナを見つめる結衣。チョコバナナを持ってこんな表情を見せる女子高生なんて見たことないぞ。あと、結衣は純粋に大好きなチョコバナナを見ているんだよね?
「食べる前に、先っぽの部分を舐めようかな。チョコも好きだし、舐めればバナナの味もして特別な感じがするからね」
「そ、そうなのか。好きな食べ方があるなら、その方法でチョコバナナを楽しめばいいと思う」
「うんっ! じゃあ、いただきます」
そう言うと、結衣はチョコバナナの先端部分をペロッと一度舐め、その部分をゆっくりと咥える。なぜかその際に左手で髪をかきあげている。その姿がとても艶めかしいなぁ、と思いながら俺はチョコバナナを一口。バナナにちょっと酸味があるけど、チョコの甘味があるのでちょうどいい。
「美味しいな。甘ったるくないし」
「……んっ」
俺の感想に結衣は相槌を打って頷いてくれるけど、チョコバナナを咥えたままなので、可愛らしさと同時に厭らしさも感じる。
それから程なくして、結衣はチョコバナナから口を離す。結衣の温もりでチョコを溶かしたので、結衣が咥えていた部分はバナナが露出していた。
「チョコ美味しい。さっき言ったように、舐めているとバナナの味もちょっと感じたし」
「それは良かったな」
「……舐めている間に思ったんだけど、チョコバナナに刺さっているこの割り箸を胸の谷間に挟んだら、両手を使わずにチョコバナナを食べられそうだよね。よし、これをチョコバナナチャレンジって命名しよう」
「まあ……結衣は立派な谷間を作れるから成功しそうだな」
チョコバナナチャレンジをする結衣を想像してしまう。
両手を使わず、胸を支えにしてチョコバナナを食べたら……咥えた瞬間、凄く厭らしい光景が完成しそうだ。俺と2人きりの場所ならともかく、周りに何人もの人がいるこの場所では止めた方がいいだろう。個人的には興味があるけど。
「結衣、チャレンジしようって考えているかもしれないけど、止めておこう。何かあって浴衣が汚れたりしたらまずいし」
「そうだね。じゃあ、普通にいただきま~す」
あ~ん、と結衣はチョコバナナを一口食べる。咀嚼する度に結衣の表情が幸せなものへと変化していく。
「う~ん、美味しい! 悠真君の言った通り、甘ったるくないね。バナナにちょっと酸味があるからかな?」
「俺もそう思ってる」
「だよね。……ねえ、悠真君。お互いのチョコバナナを一口食べさせようよ。せっかくだから同時に」
「面白そうだな。いいぞ」
俺と結衣は自分の持っているチョコバナナを相手の口元まで持っていく。結衣の持っているチョコバナナは、俺のよりも何倍も美味しそうに見える。
「悠真君。あ~ん」
「結衣も……あーん」
俺達はほぼ同時に、相手の持っているチョコバナナを一口食べる。
結衣が食べた後だからか、さっきより何倍も甘味を強く感じて。でも、甘ったるくて嫌だとは全く思わない。
結衣を見てみると、結衣はさっきよりもさらに可愛い笑顔になって、チョコバナナをモグモグと食べている。
「すっごく美味しいね!」
「ああ。凄く美味しい。最高だな」
「うんっ、最高だね!」
そう言って、今度は自分のチョコバナナをパクリ。とても美味しそうに食べてくれるので、結衣に奢って良かったなって思えた。
縁日の通路を歩いていると、昔遊んでもらった芹花姉さんの友人に結衣を紹介したり、友達と一緒に遊びに来ている胡桃のお姉さんの杏さんと会ったりする場面も。みんな地元の人だし、日曜日だからお祭りに来たのかな。
色々な屋台をみんなで廻ったし、結衣と2人きりでもちょっと廻ってみたいな。それをどう言おうか考えていたとき、
「それぞれ行きたいお店とかもあるかと思うのです。これから少しの間、別行動を取るのはどうでしょうか?」
「その後に、みんなで短冊を書いて笹に飾るのはどうかなと」
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俺はもちろん、結衣と一緒に2人きりで縁日を廻り始める。ついさっき歩いた通路も初めて歩いたところのように思える。
「もしかして、姫奈ちゃんと胡桃ちゃん……私達のために別行動にしようって提案してくれたのかな」
「その可能性はありそうだな」
「だよね。みんなで一緒に廻るのも楽しいけど、恋人の悠真君と一緒に来たから2人きりで廻ってみたい気持ちも正直あったんだ」
「俺もちょっとでもいいから、結衣と2人で廻りたいって思ってた。それをみんなにどう言おうか、歩きながら考えていたよ」
俺がそう言うと、同じ気持ちだったのが嬉しいのか、結衣は明るい笑顔を向けてくれる。
結衣と2人きりで廻りたい気持ちが顔に出ていて、胡桃と伊集院さんが察してくれたのだろうか。それとも、2人は元々、お祭り会場に来て少し時間が経ったら別行動を取ろうと提案するつもりだったのか。何にせよ、2人には感謝だ。
「こうして2人きりになったんだ。少しの間だけど、七夕祭りデートを楽しもう」
「七夕祭りデート……いい響きだね! 楽しもうね!」
楽しげな笑顔でそう言う結衣。少しの間だけど、結衣とのお祭りデートを楽しみたい。
まさか、この七夕祭りを恋人と2人きりで回るときが来るとは。去年の七夕祭りに来ている自分にこのことを伝えたら……信じてくれなさそうだな。
「悠真君! あそこにチョコバナナがあるよ! チョコバナナ!」
いつもより大きな声で言うと、結衣は目を輝かせながらチョコバナナの屋台に向けて指さす。普段とは違って子どもっぽい雰囲気で微笑ましい。
「そういえば、さっき屋台ではチョコバナナが特に好きだって言っていたな。よし、食べようか」
「うんっ」
俺達はチョコバナナの屋台へ向かう。縁日の定番で人気があるからか3、4人ほど並んでいる。
普段から行列で待つのは嫌いじゃない。チョコの甘い匂いが感じられるし、隣には恋人の結衣がいるし。結衣もチョコバナナを食べられるからかワクワクとした様子だ。
並び始めてから1分ほどで俺達の順番になる。中には、黒いエプロンを身につけた大学生と思われる女性が立っていた。
「何本ですかー?」
「2本ください」
「2本ですねー。400円になりまーす」
「400円ですね」
「ちょっと待って悠真君。自分の分は私が払うよ」
そう言って、結衣は巾着袋から財布を取り出す。
「俺に払わせてくれ。お昼ご飯に美味しいオムライスを作ってくれたお礼だ。それに……バイトとかで稼いだお金で、今日みたいなときに奢るのが俺の夢なんだ」
それは結衣のお金を出せない口実ではなく、本音である。先月入ったバイト代もまだまだ残っているし、低変人としての収入もある。だから、結衣のチョコバナナの200円くらいどうってことない。あと、結衣の前でかっこつけたい気持ちもちょっとある。
俺の本心を察したのか、結衣は「ふふっ」と楽しげに笑う。
「じゃあ、遠慮なく奢ってもらうね」
「あぁ、お熱いカップルさんですねー。羨ましいー」
力のない声でそう言う店員さん。俺達を見る目が死んだ魚のようだ。ちょっと怖い。涼しくなってきたけど、寒気を感じるのはこれが初めてだ。
「このままだとチョコが溶けちゃって、チョコバナナがただのバナナになっちゃいそうなので2本で500円にしましょうかー?」
「す、すみません! 400円でお願いします」
「仕方ないですねー」
これまで、カップル相手にはこういう商売をしてきたのだろうか。嫉妬を料金に代えて。
「はい、400円です」
「400円ちょうどいただきましたー。ありがとうございましたー。2本お取りくださいませー」
俺が発砲スチロールに刺さっているチョコバナナを2本取る。
俺達はチョコバナナの屋台から立ち去り、縁日のエリアを出る。
「はい、結衣」
「ありがとう、悠真君。せっかくだから写真撮らない?」
「いいな。俺のスマホで撮るよ」
結衣と寄り添い、チョコバナナが見えるようにしてスマホで自撮りをする。暗い中でこういう写真を撮るのは初めてだけど、我ながら上手く撮れたと思う。
LIMEで今の写真を結衣に送ると、結衣は「いいね」と言ってくれた。そのことが嬉しくもあり、安心もした。
「それじゃ、チョコバナナ食べるか」
「うんっ。……あぁ、立派なチョコバナナ。太くて長くていい形してる」
うっとりとした様子でチョコバナナを見つめる結衣。チョコバナナを持ってこんな表情を見せる女子高生なんて見たことないぞ。あと、結衣は純粋に大好きなチョコバナナを見ているんだよね?
「食べる前に、先っぽの部分を舐めようかな。チョコも好きだし、舐めればバナナの味もして特別な感じがするからね」
「そ、そうなのか。好きな食べ方があるなら、その方法でチョコバナナを楽しめばいいと思う」
「うんっ! じゃあ、いただきます」
そう言うと、結衣はチョコバナナの先端部分をペロッと一度舐め、その部分をゆっくりと咥える。なぜかその際に左手で髪をかきあげている。その姿がとても艶めかしいなぁ、と思いながら俺はチョコバナナを一口。バナナにちょっと酸味があるけど、チョコの甘味があるのでちょうどいい。
「美味しいな。甘ったるくないし」
「……んっ」
俺の感想に結衣は相槌を打って頷いてくれるけど、チョコバナナを咥えたままなので、可愛らしさと同時に厭らしさも感じる。
それから程なくして、結衣はチョコバナナから口を離す。結衣の温もりでチョコを溶かしたので、結衣が咥えていた部分はバナナが露出していた。
「チョコ美味しい。さっき言ったように、舐めているとバナナの味もちょっと感じたし」
「それは良かったな」
「……舐めている間に思ったんだけど、チョコバナナに刺さっているこの割り箸を胸の谷間に挟んだら、両手を使わずにチョコバナナを食べられそうだよね。よし、これをチョコバナナチャレンジって命名しよう」
「まあ……結衣は立派な谷間を作れるから成功しそうだな」
チョコバナナチャレンジをする結衣を想像してしまう。
両手を使わず、胸を支えにしてチョコバナナを食べたら……咥えた瞬間、凄く厭らしい光景が完成しそうだ。俺と2人きりの場所ならともかく、周りに何人もの人がいるこの場所では止めた方がいいだろう。個人的には興味があるけど。
「結衣、チャレンジしようって考えているかもしれないけど、止めておこう。何かあって浴衣が汚れたりしたらまずいし」
「そうだね。じゃあ、普通にいただきま~す」
あ~ん、と結衣はチョコバナナを一口食べる。咀嚼する度に結衣の表情が幸せなものへと変化していく。
「う~ん、美味しい! 悠真君の言った通り、甘ったるくないね。バナナにちょっと酸味があるからかな?」
「俺もそう思ってる」
「だよね。……ねえ、悠真君。お互いのチョコバナナを一口食べさせようよ。せっかくだから同時に」
「面白そうだな。いいぞ」
俺と結衣は自分の持っているチョコバナナを相手の口元まで持っていく。結衣の持っているチョコバナナは、俺のよりも何倍も美味しそうに見える。
「悠真君。あ~ん」
「結衣も……あーん」
俺達はほぼ同時に、相手の持っているチョコバナナを一口食べる。
結衣が食べた後だからか、さっきより何倍も甘味を強く感じて。でも、甘ったるくて嫌だとは全く思わない。
結衣を見てみると、結衣はさっきよりもさらに可愛い笑顔になって、チョコバナナをモグモグと食べている。
「すっごく美味しいね!」
「ああ。凄く美味しい。最高だな」
「うんっ、最高だね!」
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