高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。

桜庭かなめ

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2学期編4

第3話『お誘い』

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 放課後。
 俺は特に予定はないけど、結衣は胡桃と伊集院さんと一緒にスイーツ部の活動がある。普段、スイーツ部は毎週火曜日に活動するけど、来週になると中間試験の前になって部活動ができなくなるので、今日の放課後に活動するとのこと。
 俺は1人で下校して、胡桃がバイトをしている本屋さんで漫画やラノベを購入して帰宅した。
 今日の授業で出た課題をさっさと終わらせ、ベッドで横になりながら書店で買った漫画を読むことに。

「あははっ」

 美少女キャラがたくさん出てくる日常漫画だけど、面白くて何度も声に出して笑ってしまう。
 面白い作品だったのであっという間に漫画を読み終わり次はラノベを読むことに。そのラノベはラブコメ作品で、これも結構面白い。
 ラノベを読むのに集中していると、
 ――プルルッ。プルルッ。
 ローテーブルに置いてあるスマホが鳴った。この鳴り方だと……メッセージかメールが届いたのか。
 ラノベを読むのを中断して、スマホを手に取る。スマホを確認すると……LIMEというSNSアプリの俺、結衣、胡桃、伊集院さん、中野先輩がメンバーとなっているグループに、結衣から新着メッセージが送信されたと通知が届いている。
 通知をタップすると、LIMEのグループトークのトーク画面が開き、

『悠真君、千佳先輩、10月31日の放課後にスイーツ部の活動がありまして。ハロウィン当日なのもあって、うちの部活主催でハロウィンパーティーをすることになっています。カボチャを使ったカップケーキとドーナッツを作って食べる予定です。ハロウィンですから、食べるときにコスプレをしてもOKです。2人とも、パーティーに参加してみませんか?』

 という結衣からのメッセージが表示された。
 スイーツ部主催でハロウィンパーティーをするのか。ハロウィンといえばお菓子というイメージがあるし、スイーツ部がパーティーをするのは納得だ。
 ハロウィンパーティーではスイーツを作ったり、食べたりするのか。コスプレもOKと。魅力的な内容だ。

『スイーツ部主催のパーティーだから、あたしや結衣ちゃん、姫奈ちゃん、杏樹先生はもちろん参加します。ゆう君と千佳先輩も参加してくれたら嬉しいです』
『胡桃の言う通りなのです。お二人とも一緒にパーティーの時間を過ごせたら嬉しいのです!』

 胡桃と伊集院さんからもそんなメッセージが送られてきた。その直後に結衣が『私も!』と送ってくる。中野先輩や俺も一緒だと嬉しいと言ってくれるのは嬉しいな。
 俺は予定さえ合えば、ハロウィンパーティーに是非参加したい。
 10月中のバイトのシフトはもう組んである。なので、31日がバイトのシフトがあるかどうか確認してみよう。シフトの予定はカレンダーアプリに書き込んである。なので、アプリを見てみると、

「31日は……ないな」

 バイトのシフトは入っていなかった。これならパーティーに参加できる。良かった。
 あと、28日から31日まで中間試験と書かれている。パーティーが予定されている31日は試験最終日なのか。だから、試験の打ち上げ的な感覚でも楽しめそうだ。

『31日はバイトとか特に予定はないな。だから、俺は参加するよ』

 というメッセージを送信した。また、その直後に、

『31日は大丈夫。私、参加するね』

 中野先輩も参加するか。

『悠真君も千佳先輩も参加できるんですね! 嬉しいです! 31日が楽しみです!』
『2人とも参加できるのは嬉しいです! もっと楽しみになりました!』
『低田君も千佳先輩も一緒に参加できるのは嬉しいのです! とても楽しみなのです!』

 結衣、胡桃、伊集院さんは喜びのメッセージを送ってくれた。文字だけどとても嬉しい気持ちになる。きっと、中野先輩も同じ気持ちじゃないだろうか。
 カレンダーアプリの31日のところに、『放課後 スイーツ部主催ハロウィンパーティー』と予定を書き込んだ。こういうイベントの予定があるのっていいな。このイベントを楽しみに、今度の中間試験を頑張れそうだ。

「……そういえば、パーティーではコスプレOKなんだよな」

 せっかくのハロウィンだし、結衣達も参加するイベントだからコスプレしよう。
 何のコスプレをしようかなぁ。文化祭で着た執事服を気に入っているし、学校のイベントでもう一度着るのがいいだろうか。ただ、ハロウィンだし、パーティーをいい機会に、執事以外のコスプレをしてみるのも良さそうだ。そんなことを考えていると、
 ――プルルッ。
 と、スマホが震え、画面上部にLIMEで結衣からメッセージが送信されたという通知が表示された。その通知をタップすると、結衣との個別トークが開き、

『ねえ、悠真君。私、パーティーではコスプレをしたいって思っているの。夏休みの旅行やプールで悠真君が選んでくれた水着を着たみたいに、悠真君がいいなって思う衣装をパーティーで着たいなって。だから、この週末に悠真君とコスプレ衣装を買いに行きたいです。どうかな?』

 という結衣のメッセージが表示される。
 結衣はコスプレしたいと思っているのか。しかも、俺がいいと思う衣装を。そのことに胸が高鳴る。
 ちなみに、夏休みに行った旅行での海水浴やプールデートでは、結衣は俺が選んだ青色のビキニを着ていた。よく似合っていて可愛かったなぁ。
 あと、今の結衣のメッセージを見て、俺もパーティーでは結衣の選んだ衣装を着たくなったぞ。
 結衣はこの週末に買いに行きたいのか。カレンダーアプリを見ると、今週末は……明日の土曜日なら大丈夫だな。

『いいぞ、結衣。選ばせてもらうよ。この週末なら明日は大丈夫だけど、結衣はどうだ?』

 と、結衣に返信する。
 結衣もトーク画面を見ているのか、俺が送信したメッセージはすぐにメッセージを表示したことを示す『既読』のマークが付く。

『明日OKだよ! じゃあ、明日買いに行こう!』

 という返信が結衣から届いた。

『了解だ。あと、そのときに……俺のコスプレ衣装を結衣に選んでもらっていいかな? 結衣のメッセージを見て、俺も結衣の選んだものを着たいって思ったんだ。メッセージが来る前から、コスプレしようとは決めていたんだけど』

 と、結衣に向けて返信する。
 結衣もトーク画面を開いているのか、俺が送信したメッセージはすぐにメッセージを表示したことを示す『既読』のマークが付く。

『そうなんだねっ。じゃあ、悠真君のコスプレ衣装を喜んで選ばせてもらうね!』

 と、結衣から返信が届いた。
 俺のコスプレ衣装は結衣が選んで、結衣のコスプレ衣装は俺が選ぶことになった。そのことで、パーティーがより楽しみになった。明日、結衣と一緒に衣装を買いに行くことも。
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