恋人、はじめました。

桜庭かなめ

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特別編5

第3話『素晴らしき姿』

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 7月31日、土曜日。
 予定通り、今日は私の家でお泊まり女子会が開催されます。
 参加する女子は沙綾さん、恭子さん、美羽さん、七海、私の5人です。先日行った海水浴のすぐ後、海水浴に行った女子のみのメンバーのLIMEのグループトークで、お泊まり女子会を今日開催しようという話になりました。
 今日はみんな夕ご飯を食べたり、お菓子を食べながらみんなの好きなあやかし系アニメ『秋目知人帳』を観たりすることになっています。
 恭子さんは夕方までタピオカドリンク店のバイト、美羽さんと七海は部活があります。なので、夕ご飯は沙綾さんと私でハヤシライスを作りました。沙綾さんと一緒にお料理をするのが久しぶりだったのでとても楽しかったです。
 夕ご飯は女子会メンバーとお母さんとお父さんと7人で食べました。みなさんが美味しいと言ってくれて嬉しかったです。また、

「氷織と沙綾の作ったハヤシライス、凄く美味しいわ! バイト頑張って良かった……」
「とても美味しいよね、火村さん。いやぁ、こんなにもたくさん氷織の友達が泊まりに来て、一緒に夕ご飯を食べられて父さんは嬉しいよ……」

 恭子さんとお父さんが特に美味しそうに食べていました。しかも、お父さんは泣きそうにもなっていて。恭子さんと七海がおかわりしてくれて嬉しかったですね。
 夕食の後はお風呂に入ることに。
 5人一緒にはさすがに入れないことや恭子さんの希望もあり、恭子さんと七海と私。沙綾さんと美羽さんの組み合わせで入浴することになりました。

「青山姉妹と一緒に入れるわっ!」

 やったー! と、恭子さんは大喜び。
 まずは恭子さんと七海、私の番です。タオルや着替えなど必要なものを持って、1階の洗面所へと向かいます。もちろん、下着はこの前、明斗さんに選んでもらったものです! 水色です!

「いよいよ、青山姉妹と一緒にお風呂に入れるのね。女子で良かった……」
「ふふっ。以前、沙綾さんが泊まりに来たことを話したとき、七海と私と一緒にお風呂に入った沙綾さんを羨ましがっていましたもんね」
「そうだったんだね、お姉ちゃん。あたしも、今回の女子会で恭子さんか美羽さんのどちらかとは入りたいと思っていたので嬉しいです!」
「そう言ってくれて嬉しいわ!」

 えへへっ、と嬉しそうに笑いながら、恭子さんは七海のことを抱きしめます。七海もニコニコで微笑ましい気分になりますね。
 恭子さんが七海を気に入ってくれて、姉としてとても嬉しいです。七海も恭子さんを気に入っていますから、楽しいお風呂の時間になりそうな気がします。
 それから、私達は服や下着を脱ぎ始めます。
 脱いでいく中で、恭子さんと七海の素肌が視界に入ってきて。
 先日の海水浴で着替えたときにも思いましたが、恭子さんのスタイルはかなりいいと思います。あと、入浴する直前ですが肌にツヤがあって。素敵な姿です。下着の色が赤いのもあり、ちょっと大人の色気も感じられて。あと、髪型が普段のポニーテールからストレートに変わっているのもいいですね。

「あぁ……青山姉妹の裸最高だわ」

 恍惚とした様子でそう言う恭子さん。どうやら、私が恭子さんの体を見ていたように、恭子さんも七海や私の体を見ていたようです。

「ありがとうございます。恭子さんも素敵ですよ」
「スタイルいいですよね! 身長はお姉ちゃんよりも高いですし。胸も大きくて形がいいですし。あと、ストレートヘアも似合っていますよ!」
「ストレートもいいですよね。可愛いです」

 普段は見ない髪型ですから、とても新鮮に思えます。

「ありがとう! ポニーテールが気に入っているけど、たまにはストレートにしようかしら。そうすれば、普段の氷織とお揃いの髪型になるし」

 うふふっ、と恭子さんは嬉しそうに語ります。
 ストレートヘアも可愛いですから、いつかはストレートの状態での制服姿も見てみたいですね。きっとかなり可愛くなるかと。

「裸になっている七海ちゃんは初めて見たけど……さすがは氷織の妹ね。肌が白くて綺麗だし、胸もなかなかあるし。あと、バドミントン部に入っているだけあって、全身に程良く筋肉がついているわね。くびれもしっかりあるし」
「練習をいっぱいしていますからね。体をたくさん動かすので、お菓子をたくさん食べちゃうときもありますけど、部活のおかげで何とか太らずに済んでます」
「そうなのね。……氷織も素晴らしいけど、七海ちゃんも素晴らしい体だわ」

 恭子さんは七海の全身をペタペタ触っています。それがくすぐったいのか、七海は「ひゃあっ」と可愛い声を漏らしていて。笑顔なので七海が嫌がっているようではありませんね。
 そういえば、七海はお菓子をいっぱい食べますが、太ったと悩むことが全然ありませんね。ほとんど毎日バドミントン部の練習がありますから、たくさん運動することで体型が維持できているのでしょう。

「あと、氷織は……やっぱり、1学期に比べて胸が大きくなっていたのね。海水浴の日に水着に着替えたときにも、前よりも大きくなったかなぁって思ったけど」

 すぐ近くで私の胸を凝視しながら、恭子さんはそう言います。彼女がそう言うのは、明斗さんに下着を選んでもらったことを、LIMEでの恭子さん、沙綾さん、美羽さん、私のグループトークで話したからです。

「Fカップになりまして。それで、先日、明斗さんに下着を選んでもらったんです。今脱いだこのピンクの下着も、替えのこの水色の下着もそうです」

 そう言って、私は恭子さんにピンクの下着と水色の下着を見せます。
 恭子さんは「おぉ……」と声を漏らしながら、私の新しい下着をじっと見ています。

「いい下着ね! センスあるわね、紙透」
「私もいい下着を選んでもらえたと思いました」

 友達に下着を褒めてもらえて嬉しいです。そういうことはこれまでにもありましたが、明斗さんが選んでくれたのもあって、今回が一番嬉しいですね。
 あと、新しい下着の付け心地はとてもいいです。明斗さんに選んでもらったのもあり、明斗さんの手で胸を支えてもらっている感じがして。とても癒やされるんですよね。

「ふふっ、氷織嬉しそう」
「お姉ちゃん、下着を買ってから機嫌がいいときがより多いんですよ」
「明斗さんに初めて選んでもらいましたからね。それが嬉しくて」
「氷織可愛いわね。あと、Fカップだからブラのカップがかなり大きいわ。うちのお母さんよりも大きい。これがFか……」
「大きいですよね! お姉ちゃんは凄いと思いました! 私もお姉ちゃんみたいに胸が大きくなりたいですっ」
「七海ちゃんならきっと大きくなれるわ! 氷織の妹だし、中2でこんなに大きいんだから」

 そう言うと、恭子さんはニコニコしながら右手の人差し指で、七海の胸をつんと押します。押している部分がヘコんでいて。柔らかそうな胸です。
 七海は確か……Cカップだったでしょうか。まだ中2ですし、成長期の真っ只中です。私やお母さんくらいの大きさになる可能性も十分にあるでしょう。私達よりも大きくなる未来もあるかもしれませんね。
 全員が服と下着を全て脱いだので、私達は浴室に入ることに。恭子さんとの初めての入浴を楽しみましょう。
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