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7 獣
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村長と父を殺した男はどうでもよかったが、父の遺体がない。それをルベルはただただ悲しく申し訳なく思う。そんなルベルの様子に気づくこともなく、息子達はルベルを連れて家に入り、寝台が大きいからという理由で父の部屋を選ぶ。
慣れ親しんだその部屋でルベルは服をはだけさせられていく。
「脱がせづらいから縄を解くが、絶対に暴れるなよ。さっきも言った通り、最悪お前は死んでてもいいんだからな」
そう念押ししたところで、多少の抵抗をするだろうと、村長の息子達は踏んでいたのだろう。しかしルベルは抵抗もせず大人しくされるがまま。日頃ならすぐ手か足が出るルベルの殊勝な態度に男達は、特に村長の息子は気をよくしていた。
そうこうするうちに服は全て剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿にされたルベルは、肌寒さにふるりと震える。
「悪いな。どうせすぐに温まるからさ」
にやにやと笑いながら視線と共に、男達の手がルベルの肌を撫ぜる。冷たくて硬い手が無遠慮に這いずり回るのは、本当に気色が悪かった。
「いいねぇ、この嫌そうな顔。日頃馬鹿にしてる俺達の言うことを聞くしかないの、嫌だよなぁ」
「しかしやっぱ細くて白いな。下手な女より見た目だけならずっといい」
「こいつの母親も、すげえ美人だったしな」
喜ばせるのは癪だが、嫌悪感を抑えることはできない。
肌をまさぐっていた手は、すぐに乳嘴や性器に移る。執拗に撫で上げては摘まみ、勃起を促そうと無遠慮に扱いてくるが、ルベルの反応は薄い。反応が悪いと言われたが、単純に気持ちがよくなかった。
「おい、全然反応しない前戯なんてもういいだろ。さっさと犯ろうぜ」
「気持ちよくなった方がお互いにいいんだろうになぁ。ま、仕方ないか」
そう言って息子達はいそいそと自らの勃ち上がった性器を露出させる。完全に自由になったにもかかわらず、引き続き抵抗もせず怯んだ様子のルベルを見て、息子達はますます気をよくして図に乗っていく。
「じゃあ取り敢えず……俺は咥えて貰おうかな。絶対歯を立てたり噛んだりするなよ」
「……ひっ……」
目の前に出された蒸れた性器の匂いに顔を歪める間もなく、村長の息子がルベルの後ろの孔を濡れた指でなぞる。浄める時以外に触ることのない場所を無遠慮に触られ、ルベルの身体は反射の恐怖で跳ねた。
「唾じゃやっぱすぐに乾いちまうなあ。心配しなくてもまだ挿れやしねえよ。解すために濡らすだけだ」
「濡らす……」
「見た目がこんなでも一応女じゃねえんだから、解しもせずに突っ込んだら裂けるだろ」
村長の息子は自らの性器から零れる先走りをぬとぬととルベルの尻に擦り付け始める。ルベルの身体は強張っているが男達の排泄用の孔に突っ込もうと必死な姿と、性器を擦り付ける間抜けなその動作にルベルの頭は冷静になった。
目の前の男は急所を咥えろと晒している。
村長の息子は挿入の準備をしようと性器を擦り付けている。
ルベルは恐る恐る舌を出して男の亀頭に這わせ、少しずつ咥える。苦いようなしょっぱいような不快な味がして、思わず眉が寄ってしまう。
「……ぅ、んっ……」
「下手くそ……子どもが舐めるんじゃねえんだからさ……けどこの絵面がヤバいな」
「こっちもさっさと指挿れるか――……っ!」
男達が気をよくして油断しきった瞬間、ルベルは頬張る寸前の男のものを力いっぱい噛み締めた。そのまま咥内から陰茎を吐き出すように抜いて体勢を反転させ、村長の息子のものを蹴って寝台から落とす。
突然性器を噛まれた男はあまりの激痛に獣のような怒りの咆哮を上げて反射で殴り掛かるが、ルベルはそれを避け、父が枕元に隠している護身用の短剣を取り、男の脚を切りつけ刺した。
「ぎゃっ……!」
ひぃひぃと痛がる男の後頭部を柄で数回殴って昏倒させているうちに、村長の息子がよろよろと立ち上がり憤怒の形相でルベルを見ている。しかし勃起時にルベルが思い切り蹴ったからか、落下の仕方が悪かったのか、陰茎が折れてぽたぽたと血を落としている。さすがに痛そうだ。
「……俺なんかに構ってないで、こいつもお前もさっさと医者にでもそのお粗末なもんを診せた方がいいんじゃねえの? 不能になるぞ」
ルベルは男達を一瞥して嘲り、さっと服を拾い集めた。部屋を出るのを止めようと、村長の息子は獣じみた声を出しているが、立ち上がったのが限界らしく、それ以上動けないようだ。
ルベルは父の部屋を出て、扉につっかえ棒をして服を着直し、今度こそ逃げようとした。しかし剣呑な雰囲気を感じて外への扉を開く手を止める。よくよく探れば外からは複数の気配がする。家を取り囲まれているようだった。
「くそ……詰んだか……?」
「ルベル様」
ルベルがどうするのがよいかと考えていると、ルベルを呼ぶ声がする。若い男の声だった。
「護国の精霊の命により、お迎えに上がりました。私達は貴方を殺そうとしている兵どもとは別の一派です。貴方を守り、城へとお連れいたしますので、どうか開けてはいただけませんか」
「城……?」
本当だろうかとルベルは悩んだ。ただ、いずれにしても、村長の息子達の言葉が本当であれば、ルベルは「出来たら生きて捕まえて欲しい」程度ではある。外の兵がどういう目的であるにしろ、抵抗さえしなければ、すぐ殺されることはないのではないだろうか。
そう判断したルベルが覚悟を決めて家の扉を開くと、先ほどの声の主らしき青年がいた。兵を従えているが、場に似合わない繊細な風貌をしている。
「私はウィトラと申します」
ウィトラと名乗る青年はルベルを保護し、城へ連れてくるように命じられていると、感情少なに淡々と繰り返した。「何故城へ」という疑問を投げたが、「まず安全な場所へ行ってから」という言葉への反論は聞く耳を持たれず、理由も弱い。
そうしてルベルは保護され、城へと連れていかれることとなった。
慣れ親しんだその部屋でルベルは服をはだけさせられていく。
「脱がせづらいから縄を解くが、絶対に暴れるなよ。さっきも言った通り、最悪お前は死んでてもいいんだからな」
そう念押ししたところで、多少の抵抗をするだろうと、村長の息子達は踏んでいたのだろう。しかしルベルは抵抗もせず大人しくされるがまま。日頃ならすぐ手か足が出るルベルの殊勝な態度に男達は、特に村長の息子は気をよくしていた。
そうこうするうちに服は全て剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿にされたルベルは、肌寒さにふるりと震える。
「悪いな。どうせすぐに温まるからさ」
にやにやと笑いながら視線と共に、男達の手がルベルの肌を撫ぜる。冷たくて硬い手が無遠慮に這いずり回るのは、本当に気色が悪かった。
「いいねぇ、この嫌そうな顔。日頃馬鹿にしてる俺達の言うことを聞くしかないの、嫌だよなぁ」
「しかしやっぱ細くて白いな。下手な女より見た目だけならずっといい」
「こいつの母親も、すげえ美人だったしな」
喜ばせるのは癪だが、嫌悪感を抑えることはできない。
肌をまさぐっていた手は、すぐに乳嘴や性器に移る。執拗に撫で上げては摘まみ、勃起を促そうと無遠慮に扱いてくるが、ルベルの反応は薄い。反応が悪いと言われたが、単純に気持ちがよくなかった。
「おい、全然反応しない前戯なんてもういいだろ。さっさと犯ろうぜ」
「気持ちよくなった方がお互いにいいんだろうになぁ。ま、仕方ないか」
そう言って息子達はいそいそと自らの勃ち上がった性器を露出させる。完全に自由になったにもかかわらず、引き続き抵抗もせず怯んだ様子のルベルを見て、息子達はますます気をよくして図に乗っていく。
「じゃあ取り敢えず……俺は咥えて貰おうかな。絶対歯を立てたり噛んだりするなよ」
「……ひっ……」
目の前に出された蒸れた性器の匂いに顔を歪める間もなく、村長の息子がルベルの後ろの孔を濡れた指でなぞる。浄める時以外に触ることのない場所を無遠慮に触られ、ルベルの身体は反射の恐怖で跳ねた。
「唾じゃやっぱすぐに乾いちまうなあ。心配しなくてもまだ挿れやしねえよ。解すために濡らすだけだ」
「濡らす……」
「見た目がこんなでも一応女じゃねえんだから、解しもせずに突っ込んだら裂けるだろ」
村長の息子は自らの性器から零れる先走りをぬとぬととルベルの尻に擦り付け始める。ルベルの身体は強張っているが男達の排泄用の孔に突っ込もうと必死な姿と、性器を擦り付ける間抜けなその動作にルベルの頭は冷静になった。
目の前の男は急所を咥えろと晒している。
村長の息子は挿入の準備をしようと性器を擦り付けている。
ルベルは恐る恐る舌を出して男の亀頭に這わせ、少しずつ咥える。苦いようなしょっぱいような不快な味がして、思わず眉が寄ってしまう。
「……ぅ、んっ……」
「下手くそ……子どもが舐めるんじゃねえんだからさ……けどこの絵面がヤバいな」
「こっちもさっさと指挿れるか――……っ!」
男達が気をよくして油断しきった瞬間、ルベルは頬張る寸前の男のものを力いっぱい噛み締めた。そのまま咥内から陰茎を吐き出すように抜いて体勢を反転させ、村長の息子のものを蹴って寝台から落とす。
突然性器を噛まれた男はあまりの激痛に獣のような怒りの咆哮を上げて反射で殴り掛かるが、ルベルはそれを避け、父が枕元に隠している護身用の短剣を取り、男の脚を切りつけ刺した。
「ぎゃっ……!」
ひぃひぃと痛がる男の後頭部を柄で数回殴って昏倒させているうちに、村長の息子がよろよろと立ち上がり憤怒の形相でルベルを見ている。しかし勃起時にルベルが思い切り蹴ったからか、落下の仕方が悪かったのか、陰茎が折れてぽたぽたと血を落としている。さすがに痛そうだ。
「……俺なんかに構ってないで、こいつもお前もさっさと医者にでもそのお粗末なもんを診せた方がいいんじゃねえの? 不能になるぞ」
ルベルは男達を一瞥して嘲り、さっと服を拾い集めた。部屋を出るのを止めようと、村長の息子は獣じみた声を出しているが、立ち上がったのが限界らしく、それ以上動けないようだ。
ルベルは父の部屋を出て、扉につっかえ棒をして服を着直し、今度こそ逃げようとした。しかし剣呑な雰囲気を感じて外への扉を開く手を止める。よくよく探れば外からは複数の気配がする。家を取り囲まれているようだった。
「くそ……詰んだか……?」
「ルベル様」
ルベルがどうするのがよいかと考えていると、ルベルを呼ぶ声がする。若い男の声だった。
「護国の精霊の命により、お迎えに上がりました。私達は貴方を殺そうとしている兵どもとは別の一派です。貴方を守り、城へとお連れいたしますので、どうか開けてはいただけませんか」
「城……?」
本当だろうかとルベルは悩んだ。ただ、いずれにしても、村長の息子達の言葉が本当であれば、ルベルは「出来たら生きて捕まえて欲しい」程度ではある。外の兵がどういう目的であるにしろ、抵抗さえしなければ、すぐ殺されることはないのではないだろうか。
そう判断したルベルが覚悟を決めて家の扉を開くと、先ほどの声の主らしき青年がいた。兵を従えているが、場に似合わない繊細な風貌をしている。
「私はウィトラと申します」
ウィトラと名乗る青年はルベルを保護し、城へ連れてくるように命じられていると、感情少なに淡々と繰り返した。「何故城へ」という疑問を投げたが、「まず安全な場所へ行ってから」という言葉への反論は聞く耳を持たれず、理由も弱い。
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