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12 落果
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「急に呼び立てて済まなかった」
「いえ。どういったご用件でしょうか」
ルベルを招き入れる王の顔はにこやかだ。しかし得体の知れない粘着性は、相変わらずひしひしと感じて居心地が悪い。
話している途中でもいいので、スクルムが早く帰って合流してくれないだろうか。そう思っていると、王手ずからお茶を入れ、差し出す。ルベルは礼を言ってそれに口をつけた。
こちらから話すようなことは何もない。振られた話題に答えるだけに集中して、茶を飲んで時間を稼ごう。それまでにスクルムが帰ってきてくれたら助かる。
間が持たないのでついつい飲んでしまい、またお茶が注がれる。
……それにしても何だか、少し怠くて眠い。疲れているのだろうか。
さっさと本題に入らないだろうかと、眠気覚ましに茶に口をつけると、また追加の茶が注がれる。正直もう、いらないのだが。
「今日来てもらったのは他でもない。お前の今後についての話をしようと思ってな」
「私の今後……ですか、やっと、」
ニヴィアスの言った通りだったようだ。ずっと飼い殺しのような状態だったから、やっと動きが見えたことは喜ばしい。
いい事か、どうかは、分からないが。
「ああ。やっと――――」
……ぴちゃぴちゃと濡れたような音がする。雨だろうか。
いや、そんなわけはない。雨の匂いはしない。自分がいるのはもう、森ではないのだ。
なのに、何故かあの独特の纏わりつくような湿り気を、感じる。
「――何処、だ……? ここ……」
「目が覚めたか」
「…………?!」
見知らぬ部屋で目を覚ましたルベルの前には、王がいる。
気づけば自分は手首を縛られていて、裸だ。服は周りに散らばっている。
ぎしり。
王が動いて反射で身を引くと軋む音がして、それではじめて寝台の上だと気づいた。
わざわざ問わずとも、自分が何をされようとしていたかなど一目瞭然で、ぶわりと恐怖と嫌悪がルベルの身体中を走った。
「何を、してる……? あんたは、俺の、父親ッ、なんだろう!?」
「ああそうだ。男と逃げた娼婦だから、何処の馬の骨とも知れぬ男の種かと思っていたが、本当に私の種だとはなーーだが、男だったことは好都合だった」
「……意味が、意味が分からない」
「――ああ、フランキスカに、よく似ている」
陶然とした表情の王に、ルベルの言葉は届いていない。
フランキスカーー1番最初の正妃の名前だ。
以前から思っていた。自分は王にあまり似ていない。なのに弟であるニヴィアスと自分は似ている。異母兄弟であるにも関わらず、むしろ同胎の兄弟と言っても通用するほどだ。そして弟の母である妃の姿絵はやはり自分と弟に似ていて……何よりも母に似ている。
つまり皆に共通するのは、死んだフランキスカ王妃に似ている、ということだ。
「鏡を使って探して、正解だった」
「……そ、んな……そんな事のために――!」
亡くした妻への酷い妄執。そんなもののために。
おぞましくて吐きそうだった。
気持ち悪い。触るな。
ルベルは抵抗はするものの、初手の判断を完全に誤った。元々平均より非力なのを、先制と弓で補完していたのだ。体格のいい王に押さえ込まれてしまって拘束されてしまっては為す術もなかった。両手足を必死に動かしてはみたが、やはりどうにもならない。
「父さん、母さん……誰か、」
「お前の父は私だ」
「……や、め……!」
背を向けて逃れようとする目の前で王が嗤い、ルベルの脚を無理矢理開く。
「――い゛っ……っ! ぐ、ぅ、ぅ……」
哀れな生け贄が貫かれるように、ルベルは王の怒張を捩じ込まれた。下肢が裂かれるように痛んで、息が止まり、息を戻すと涙が次々零れた。何が起こったかは分かっている。それでも分かりたくはなかったし、信じたくはなかった。あまりの事に心が何処かへ押し出されてしまう。
抵抗を止めた事に満足したのか、王はルベルの拘束を解き、ぐるりとうつ伏せにした獣の交尾のような格好で引き続きルベルを嬲り続ける。喘ぎではない、苦しげな声が勝手に漏れる。
脱がされた服が寝台の上に乱雑に置かれ、逃れようと這ったルベルはそれを縋るように掴んだ。
「――ん、ぐ……ぅっ、あっ、あ、あぁっ……っ」
「さすがに、初めてだからか細いからか……よく締まるな、きつい」
散らばった服を握りしめ、ルベルは苦痛に耐えていた。
本当に、こんな奴は人ではない。獣以下の畜生だ。
(そうだ、こんな奴は、人間じゃない)
すっと心だけが氷を落としたように冷えた。
獣も魔物も人間も同じ。程度の差はあれ、欲を満たすときは必ず隙が出来る。
深く眠る時、食事をする時、そして交尾で達する瞬間。
痛みと違和感だけなのが不幸中の幸いか、胎の様子はよく分かる。ルベルは混乱し判断力は失っていたが、ひとつの目的を達成する事に対してのみは集中し、ただひたすら、抵抗をやめたふりをしてその時を待っていた。
抽送がどんどん速くなり、中のものが膨れ上がる。その刹那、王は動きを止め、目を閉じた。
今だ。
王が射精で身体を震わせた瞬間。
ルベルは服に隠していた護身用の短剣を取り、迷わず自分の上で腰を振っていた王の首に突き立てる。瞬間、壊れたように血が吹き出し、ルベルの肌を赤が犯した。
それから逃れるように身体を動かし、自らの胎を犯すものを抜く。空いた孔から自らの元でもあろう種が、流れ落ちるのが何とも気色悪かった。
怒りとも何ともつかない眼でルベルに手を伸ばした王を、ルベルはまた刺した。
何でおれが何でおれが何でおれが
ルベルは何度も何度も答えが返ってくる事のない質問をするように刺した。
「……ルベル様……もう、止めなさい。死んでいます」
「スク、ルム……」
スクルムの手がルベルの腕を掴む。
人ではないその手はとても冷たい筈だが、今のルベルの手は同じ温度に感じる。気づけば手は、かたかたと震えていた。
「……お前は、知っていたのか」
「いいえ。私の力は王には使えませんので……」
「なあ……なあ……俺が、一体、何をしたって言うんだ?」
視界がぐにゃりと輪郭を失くして滲む。
「母さんを亡くして父さんを殺されて……最後は王殺し。認めたくないけど……こんなでも父親を、殺した俺は、地獄逝きか?」
尊族殺しは大罪だ。王殺しは当然、それ以上。
はは、と乾いた笑いが雫とともに落ちた。
「ーー問うてください。我が主」
「ある、じ……?」
「本来的に言えば貴方は次の王になるべきではない。ですが、ニヴィアス様はまだ幼い。傀儡にされる可能性が高く、それこそ本当に簒奪されるかもしれない」
「……待て。何の話だ」
「精霊は貴方を王と認めます。貴方の側で貴方を見届けましょう。ひとりで死なせたりなど、しません」
王のしもべ。
ただでさえ混乱しているところへ矢継ぎ早の情報を受け、ルベルは一周まわって落ち着いてしまった。血に塗れたままの肌が乾いていく気持ち悪さも忘れ、目の前の人外の男をじっと見つめる。
「貴方の継承権は第四位ですが、二位と三位に王家の血はほとんど流れておらず継ぐ資格は本来ない。ニヴィアス様が継ぐなら糾弾は不要と放置していましたが詐称等もある」
「それが、何だ」
「今から私はニヴィアス様を逃がします」
逃がす? 何から?
「貴方は王を殺し、王位を奪った簒奪者となってください。本来王となるべき、ニヴィアス様が力をつけるまで」
自分をこんな所に連れてきた原因たる男。
人ではない男の真意は元々ほとんど分からず、混乱しているルベルには全く見えない。
ならば問おうかその真意を。
「…………"鏡よ鏡――」
「はい」
「お前の真の目的は、何だ"」
「護ること、ですかね」
王のしもべ、そして護国の精霊。
そうだこいつは王に使役されるものだが、本質は国を護る精霊だったと思い出す。
「それが……国を、ニヴィアスを護る事に繋がるんだな」
「はい」
「分かった」
このまま何もしなければ、どうせ大罪人として自分は死ぬ。なら考えがあるこいつに使われてやろう。
ルベルは血に塗れた身体のまま、立ち上がる。
その紅い瞳にもう迷いはなかった。
「いえ。どういったご用件でしょうか」
ルベルを招き入れる王の顔はにこやかだ。しかし得体の知れない粘着性は、相変わらずひしひしと感じて居心地が悪い。
話している途中でもいいので、スクルムが早く帰って合流してくれないだろうか。そう思っていると、王手ずからお茶を入れ、差し出す。ルベルは礼を言ってそれに口をつけた。
こちらから話すようなことは何もない。振られた話題に答えるだけに集中して、茶を飲んで時間を稼ごう。それまでにスクルムが帰ってきてくれたら助かる。
間が持たないのでついつい飲んでしまい、またお茶が注がれる。
……それにしても何だか、少し怠くて眠い。疲れているのだろうか。
さっさと本題に入らないだろうかと、眠気覚ましに茶に口をつけると、また追加の茶が注がれる。正直もう、いらないのだが。
「今日来てもらったのは他でもない。お前の今後についての話をしようと思ってな」
「私の今後……ですか、やっと、」
ニヴィアスの言った通りだったようだ。ずっと飼い殺しのような状態だったから、やっと動きが見えたことは喜ばしい。
いい事か、どうかは、分からないが。
「ああ。やっと――――」
……ぴちゃぴちゃと濡れたような音がする。雨だろうか。
いや、そんなわけはない。雨の匂いはしない。自分がいるのはもう、森ではないのだ。
なのに、何故かあの独特の纏わりつくような湿り気を、感じる。
「――何処、だ……? ここ……」
「目が覚めたか」
「…………?!」
見知らぬ部屋で目を覚ましたルベルの前には、王がいる。
気づけば自分は手首を縛られていて、裸だ。服は周りに散らばっている。
ぎしり。
王が動いて反射で身を引くと軋む音がして、それではじめて寝台の上だと気づいた。
わざわざ問わずとも、自分が何をされようとしていたかなど一目瞭然で、ぶわりと恐怖と嫌悪がルベルの身体中を走った。
「何を、してる……? あんたは、俺の、父親ッ、なんだろう!?」
「ああそうだ。男と逃げた娼婦だから、何処の馬の骨とも知れぬ男の種かと思っていたが、本当に私の種だとはなーーだが、男だったことは好都合だった」
「……意味が、意味が分からない」
「――ああ、フランキスカに、よく似ている」
陶然とした表情の王に、ルベルの言葉は届いていない。
フランキスカーー1番最初の正妃の名前だ。
以前から思っていた。自分は王にあまり似ていない。なのに弟であるニヴィアスと自分は似ている。異母兄弟であるにも関わらず、むしろ同胎の兄弟と言っても通用するほどだ。そして弟の母である妃の姿絵はやはり自分と弟に似ていて……何よりも母に似ている。
つまり皆に共通するのは、死んだフランキスカ王妃に似ている、ということだ。
「鏡を使って探して、正解だった」
「……そ、んな……そんな事のために――!」
亡くした妻への酷い妄執。そんなもののために。
おぞましくて吐きそうだった。
気持ち悪い。触るな。
ルベルは抵抗はするものの、初手の判断を完全に誤った。元々平均より非力なのを、先制と弓で補完していたのだ。体格のいい王に押さえ込まれてしまって拘束されてしまっては為す術もなかった。両手足を必死に動かしてはみたが、やはりどうにもならない。
「父さん、母さん……誰か、」
「お前の父は私だ」
「……や、め……!」
背を向けて逃れようとする目の前で王が嗤い、ルベルの脚を無理矢理開く。
「――い゛っ……っ! ぐ、ぅ、ぅ……」
哀れな生け贄が貫かれるように、ルベルは王の怒張を捩じ込まれた。下肢が裂かれるように痛んで、息が止まり、息を戻すと涙が次々零れた。何が起こったかは分かっている。それでも分かりたくはなかったし、信じたくはなかった。あまりの事に心が何処かへ押し出されてしまう。
抵抗を止めた事に満足したのか、王はルベルの拘束を解き、ぐるりとうつ伏せにした獣の交尾のような格好で引き続きルベルを嬲り続ける。喘ぎではない、苦しげな声が勝手に漏れる。
脱がされた服が寝台の上に乱雑に置かれ、逃れようと這ったルベルはそれを縋るように掴んだ。
「――ん、ぐ……ぅっ、あっ、あ、あぁっ……っ」
「さすがに、初めてだからか細いからか……よく締まるな、きつい」
散らばった服を握りしめ、ルベルは苦痛に耐えていた。
本当に、こんな奴は人ではない。獣以下の畜生だ。
(そうだ、こんな奴は、人間じゃない)
すっと心だけが氷を落としたように冷えた。
獣も魔物も人間も同じ。程度の差はあれ、欲を満たすときは必ず隙が出来る。
深く眠る時、食事をする時、そして交尾で達する瞬間。
痛みと違和感だけなのが不幸中の幸いか、胎の様子はよく分かる。ルベルは混乱し判断力は失っていたが、ひとつの目的を達成する事に対してのみは集中し、ただひたすら、抵抗をやめたふりをしてその時を待っていた。
抽送がどんどん速くなり、中のものが膨れ上がる。その刹那、王は動きを止め、目を閉じた。
今だ。
王が射精で身体を震わせた瞬間。
ルベルは服に隠していた護身用の短剣を取り、迷わず自分の上で腰を振っていた王の首に突き立てる。瞬間、壊れたように血が吹き出し、ルベルの肌を赤が犯した。
それから逃れるように身体を動かし、自らの胎を犯すものを抜く。空いた孔から自らの元でもあろう種が、流れ落ちるのが何とも気色悪かった。
怒りとも何ともつかない眼でルベルに手を伸ばした王を、ルベルはまた刺した。
何でおれが何でおれが何でおれが
ルベルは何度も何度も答えが返ってくる事のない質問をするように刺した。
「……ルベル様……もう、止めなさい。死んでいます」
「スク、ルム……」
スクルムの手がルベルの腕を掴む。
人ではないその手はとても冷たい筈だが、今のルベルの手は同じ温度に感じる。気づけば手は、かたかたと震えていた。
「……お前は、知っていたのか」
「いいえ。私の力は王には使えませんので……」
「なあ……なあ……俺が、一体、何をしたって言うんだ?」
視界がぐにゃりと輪郭を失くして滲む。
「母さんを亡くして父さんを殺されて……最後は王殺し。認めたくないけど……こんなでも父親を、殺した俺は、地獄逝きか?」
尊族殺しは大罪だ。王殺しは当然、それ以上。
はは、と乾いた笑いが雫とともに落ちた。
「ーー問うてください。我が主」
「ある、じ……?」
「本来的に言えば貴方は次の王になるべきではない。ですが、ニヴィアス様はまだ幼い。傀儡にされる可能性が高く、それこそ本当に簒奪されるかもしれない」
「……待て。何の話だ」
「精霊は貴方を王と認めます。貴方の側で貴方を見届けましょう。ひとりで死なせたりなど、しません」
王のしもべ。
ただでさえ混乱しているところへ矢継ぎ早の情報を受け、ルベルは一周まわって落ち着いてしまった。血に塗れたままの肌が乾いていく気持ち悪さも忘れ、目の前の人外の男をじっと見つめる。
「貴方の継承権は第四位ですが、二位と三位に王家の血はほとんど流れておらず継ぐ資格は本来ない。ニヴィアス様が継ぐなら糾弾は不要と放置していましたが詐称等もある」
「それが、何だ」
「今から私はニヴィアス様を逃がします」
逃がす? 何から?
「貴方は王を殺し、王位を奪った簒奪者となってください。本来王となるべき、ニヴィアス様が力をつけるまで」
自分をこんな所に連れてきた原因たる男。
人ではない男の真意は元々ほとんど分からず、混乱しているルベルには全く見えない。
ならば問おうかその真意を。
「…………"鏡よ鏡――」
「はい」
「お前の真の目的は、何だ"」
「護ること、ですかね」
王のしもべ、そして護国の精霊。
そうだこいつは王に使役されるものだが、本質は国を護る精霊だったと思い出す。
「それが……国を、ニヴィアスを護る事に繋がるんだな」
「はい」
「分かった」
このまま何もしなければ、どうせ大罪人として自分は死ぬ。なら考えがあるこいつに使われてやろう。
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