3 / 65
本編
02 繁忙期
「あぁぁあ……忙しい!」
「ウィス様、気持ちは分かりますが、文官達の前ではしゃんとしてください」
朝日を浴びながら美しい海を眺めた清々しい気分で仕事をし始めたはずだったのだが……あっという間に文字通り忙殺されていた。執務室の机の上の未決の箱には書類が入りきらず、床に置いた木箱に入っている。既決の箱は入る端から回収されていくので空っぽだ。
「ここの地区の数字、違和感があるぞ。原因が分からなければ内訳調べて持ってくるなり、理由を聞いてくるなりしてくれ」
ここの地区は特に減収の要因がないはずだが、上期の中間納税額が不当に少ない。ちょろまかしてないなら原因を早めに解明しておかないと。
「有料街道の整備工事の予定価格の設定がおかしい。これよりもっと詳しく積算の中身を説明してくれるか? あと、去年東部の街道工事やっただろ。その時の見積りと比較したいから探して持ってきて」
去年似たような工事をやっているのに予定価格がその価格の一・五倍は高すぎるだろ。
「災害備蓄負担の見直し? アホか今でも少ないくらいだわ」
うちの領地、後ろは山で前は海、デカい運河もあるんだぞ。地震があって津波が来たり大雨が降って運河が氾濫したり山が崩れたらどれけ復興にかかるか。川の整備は父がやってたのが終わったからいいが、海はまだだし。塩害対策だって進みきってないのにさ。
「塩の値下げ……? 塩の価格はきちんと海水から塩が出来るまでの工程を一から記録して、生産にかかる費用の変動幅を加味した上で損益分岐点を決定している。人件費などの経費が多少上がっても安定供給するためにこの価格設定にして、領で買上げしてるんだ。それを見直す検討がしたいならきちんとした必要性と理由を出して。……関税? 関税かかるからこちらに価格を見直せってなんて言う商会や他領には売らなくていい。「スワルド公爵領から岩塩買ってください」でいいよ、慈善事業じゃないんだから。塩は腐らないから多少在庫になっても大丈夫だし、他に使い道もある」
未決の箱から既決の箱に入るのは三件に一件で、後は何かしら理由があって差し戻しだ。報告や案件が既決に入らない様子を見る度に文官の目が死んでいくが、俺だって好きで差し戻しているわけじゃないからな。キースの方はキースの方で……
「またこいつか。こいつはウィスタリア様に会う口実が欲しくて、それらしく装った嘆願を出して来ているだけだ。前回丁寧に説明をつけて返してやったのにまた同じような内容で出して来ているのだから、それ位は私のところに上げる前に気付いてくれ。次回からは私宛に出すよう伝えろ。ウィスタリア様宛なら受け取り拒否でいい」
「この地域三つは、報告書の数字が矛盾しているし、こちらに至っては数字が合っていない。見直しをして分からなければ差し戻すなり原因を調べるなりしてくれ。こんな状態で上げてこないように」
「街の施設の使用料について苦情、嘆願……必要だが高すぎて買えないから領で資金を出してくれと言ってきたアレか。住民から徴収する使用料を下げればすむ話だろう。こちらが請求しているのは使用料ではなく分割代金、つまり借金の返済要求だ。あくまで施設の所有権は街だから、採算があわなければ売るなり何なりして自分で責任を取るべきものだ。一回はその旨きちんと説明してやって、それでも何か言ってくるようなら言ってくれ」
「ウィスタリア様宛の親展文書はこちらの文箱に。一度私の方で仕分ける」
ちらりと見れば、俺に上げる前にキースでかなり撥ねてくれてるから、キースの仕事量は倍以上だ。俺がもっと余裕あればいいんだけど、ごめん……ない。余裕ないわ……。ない袖は振れない。こういう仕事って結局前世の会社での会議資料の作成とかプレゼンとか報告の事務仕事とさほど変わらないから、もっと出来そうなもんなんだけどな……能力の差が悲しい。
キースに対して申し訳なく思いつつ慌ただしく午前が終わり、昼食の時間となったので他の文官を部屋から出した。俺とキースは行儀が悪いのを重々承知でサンドイッチを手早く食べながら情報共有を行う。
「あの人また中身のない嘆願出してきたのか……」
「ええ。本当に必要なら私宛に出すよう伝え、貴方宛はもう受取拒否にしますよ」
「ごめん、よろしく」
巡回くらいしか人前に出ないのと、夜会とかを開かないのが原因なのかもしれないけど、こういうのこれで何件目だっけ。
「うーん……一度夜会に代わる何かを開いた方がいいか?」
「夜会こそ開いておりませんが、ウィス様は領内では頻繁に顔を出していますし、慰労者はこちらから訪問しております。夜会を開かない事情は既知の事ですから不要ですよ」
「だよな」
じゃあキースの言うとおりの対応でいいか。あとはあれか。
「施設の使用料のやつは本当に駄目だなー。あれきちんと考えて稼働率上がれば、修繕費とか差し引いたって普通に利益出ると思うけど」
だからこそいい案出して偉い! という意味も込めてこっちで借金肩代わりして、所有権は街側にしたのに、ちょっと甘えすぎだと思う。
「助言で改善されればよし、駄目ならこちらに引き上げればいいでしょう。抵当権は入れていますし」
「早っ。キース、ちゃんと噛んでる?」
あっという間にサンドイッチを平らげたキースがそう言いながら珈琲に砂糖とミルクを入れて混ぜている。ゆっくり食事している暇がないので、仕方がないのだが、心配になってしまう。珈琲を飲みながらも書類から目を離さないキースに「大丈夫か」と聞くが、当然のように「大丈夫です」と返ってくる。
「……もう少し振ってくれてかまわないぞ」
「いえ、以前より馬鹿も阿呆も減りましたから大丈夫ですよ。ウィス様も文官達に負けず劣らず目が死んでますし、無理はなさらないでください・この慌ただしさも、一週間程で落ち着くでしょう」
特に無理をしている風もなく、キースは余裕がありそうだ。
「いや、そうかもしれないけど……この状態……俺はともかくお前の後任って育ってる? 本当に大丈夫か?」
「一年あれば何とかなるでしょう。何とかならなければ私の仕事を複数人で分担すればいいだけだと思いますよ」
「……それもそうだな」
確かにキースが何でも一人で出来るから一人でしてるだけで、別に一人でする必要ないもんな。俺だってのんびり食事をしている暇はない。キースに負けじとサンドイッチをもぐもぐ咀嚼して、珈琲で流し込んだ。
「……でも、本当に無理はするなよ? 難しかったら後から追いかけて来てくれるのでかまわないんだから」
「そう言って置いて行く気ではないですよね?」
「もう、そんな気はないよ」
キースはこちらをじとりと睨み、俺は小さく降参のポーズをして両手を上げた。
「それがキースの意向なら、問題ないよ。ただ、もったいないと思ってしまうだけでさ」
キースは元々、リリアーナが王家に嫁ぐことになった事により跡継ぎがいなくなったガルディア家に幼い頃に後継として引き取られた、ガルディアの分家筋であるウォールズ家の人間だ。しかし俺が産まれて嫡男となってしまったことから、跡を継ぐ事が出来なくなり、俺の従者となった。正直恨まれいびられても致し方ないと思う。でもキースはそんな境遇でありながら、従者としても兄のようにも友のようにも俺を可愛がり支えてくれた。
だから……一時期はキースが嫌じゃなければ俺と結婚してガルディアを継げばいいんじゃないかと思っていた。公には俺が伴侶になって申し訳ないけれど、俺は何も言わないから好きな子を囲えばいいと提案したのだが、キースには遠回しにやんわりと断られている。結局ガルディア公爵家は俺もキースも継がないこととなったので、俺はこれを機にこの国を出て、諸国を旅しようと考えていたのだが、それにキースはついてくるというのだ。
「貴方が出す発想を形にするのはとても楽しいのですよ。外つ国に行った貴方がどんな事を思いつくかと考えたら、それを形にするのはもっと楽しいだろうと思うのです」
お前さすがに結婚を考えなきゃいけない年齢だろうそんな浪漫を追うような事してていいのかと思うが、そっくりそのままお返ししますと言われ、俺は秒で諦めた。俺だってキースが一緒に来てくれるのは嬉しいのだ。キース自身が望んで来てくれるというのであれば、断る理由はない。そのためにも後の人のために問題は一つでも少なくしておきたいというその一心で仕事に励んでいる……のだが。
「ごめん……ごめん、キース……。俺、ちょっと姉上のところ行ってくる……」
しかしながら。昼からも同じペースで仕事をしていたが、いい加減集中力が続かなくなってきた俺はキースにギブアップをした。心の底から本当に申し訳ないと思いながら謝れば、キースは「承知しました」と苦笑いで許してくれた。
「ご判断が必要なものはまた後程整理してご説明させていただきますのでゆっくりして来て下さい」
「うん……ありがと」
執務室からよろよろしながら出た俺は、メイド達に執務室にみんなの分のお茶とお茶菓子を持っていくよう指示してから、屋敷の更に奥へ向かった。
「ウィス様、気持ちは分かりますが、文官達の前ではしゃんとしてください」
朝日を浴びながら美しい海を眺めた清々しい気分で仕事をし始めたはずだったのだが……あっという間に文字通り忙殺されていた。執務室の机の上の未決の箱には書類が入りきらず、床に置いた木箱に入っている。既決の箱は入る端から回収されていくので空っぽだ。
「ここの地区の数字、違和感があるぞ。原因が分からなければ内訳調べて持ってくるなり、理由を聞いてくるなりしてくれ」
ここの地区は特に減収の要因がないはずだが、上期の中間納税額が不当に少ない。ちょろまかしてないなら原因を早めに解明しておかないと。
「有料街道の整備工事の予定価格の設定がおかしい。これよりもっと詳しく積算の中身を説明してくれるか? あと、去年東部の街道工事やっただろ。その時の見積りと比較したいから探して持ってきて」
去年似たような工事をやっているのに予定価格がその価格の一・五倍は高すぎるだろ。
「災害備蓄負担の見直し? アホか今でも少ないくらいだわ」
うちの領地、後ろは山で前は海、デカい運河もあるんだぞ。地震があって津波が来たり大雨が降って運河が氾濫したり山が崩れたらどれけ復興にかかるか。川の整備は父がやってたのが終わったからいいが、海はまだだし。塩害対策だって進みきってないのにさ。
「塩の値下げ……? 塩の価格はきちんと海水から塩が出来るまでの工程を一から記録して、生産にかかる費用の変動幅を加味した上で損益分岐点を決定している。人件費などの経費が多少上がっても安定供給するためにこの価格設定にして、領で買上げしてるんだ。それを見直す検討がしたいならきちんとした必要性と理由を出して。……関税? 関税かかるからこちらに価格を見直せってなんて言う商会や他領には売らなくていい。「スワルド公爵領から岩塩買ってください」でいいよ、慈善事業じゃないんだから。塩は腐らないから多少在庫になっても大丈夫だし、他に使い道もある」
未決の箱から既決の箱に入るのは三件に一件で、後は何かしら理由があって差し戻しだ。報告や案件が既決に入らない様子を見る度に文官の目が死んでいくが、俺だって好きで差し戻しているわけじゃないからな。キースの方はキースの方で……
「またこいつか。こいつはウィスタリア様に会う口実が欲しくて、それらしく装った嘆願を出して来ているだけだ。前回丁寧に説明をつけて返してやったのにまた同じような内容で出して来ているのだから、それ位は私のところに上げる前に気付いてくれ。次回からは私宛に出すよう伝えろ。ウィスタリア様宛なら受け取り拒否でいい」
「この地域三つは、報告書の数字が矛盾しているし、こちらに至っては数字が合っていない。見直しをして分からなければ差し戻すなり原因を調べるなりしてくれ。こんな状態で上げてこないように」
「街の施設の使用料について苦情、嘆願……必要だが高すぎて買えないから領で資金を出してくれと言ってきたアレか。住民から徴収する使用料を下げればすむ話だろう。こちらが請求しているのは使用料ではなく分割代金、つまり借金の返済要求だ。あくまで施設の所有権は街だから、採算があわなければ売るなり何なりして自分で責任を取るべきものだ。一回はその旨きちんと説明してやって、それでも何か言ってくるようなら言ってくれ」
「ウィスタリア様宛の親展文書はこちらの文箱に。一度私の方で仕分ける」
ちらりと見れば、俺に上げる前にキースでかなり撥ねてくれてるから、キースの仕事量は倍以上だ。俺がもっと余裕あればいいんだけど、ごめん……ない。余裕ないわ……。ない袖は振れない。こういう仕事って結局前世の会社での会議資料の作成とかプレゼンとか報告の事務仕事とさほど変わらないから、もっと出来そうなもんなんだけどな……能力の差が悲しい。
キースに対して申し訳なく思いつつ慌ただしく午前が終わり、昼食の時間となったので他の文官を部屋から出した。俺とキースは行儀が悪いのを重々承知でサンドイッチを手早く食べながら情報共有を行う。
「あの人また中身のない嘆願出してきたのか……」
「ええ。本当に必要なら私宛に出すよう伝え、貴方宛はもう受取拒否にしますよ」
「ごめん、よろしく」
巡回くらいしか人前に出ないのと、夜会とかを開かないのが原因なのかもしれないけど、こういうのこれで何件目だっけ。
「うーん……一度夜会に代わる何かを開いた方がいいか?」
「夜会こそ開いておりませんが、ウィス様は領内では頻繁に顔を出していますし、慰労者はこちらから訪問しております。夜会を開かない事情は既知の事ですから不要ですよ」
「だよな」
じゃあキースの言うとおりの対応でいいか。あとはあれか。
「施設の使用料のやつは本当に駄目だなー。あれきちんと考えて稼働率上がれば、修繕費とか差し引いたって普通に利益出ると思うけど」
だからこそいい案出して偉い! という意味も込めてこっちで借金肩代わりして、所有権は街側にしたのに、ちょっと甘えすぎだと思う。
「助言で改善されればよし、駄目ならこちらに引き上げればいいでしょう。抵当権は入れていますし」
「早っ。キース、ちゃんと噛んでる?」
あっという間にサンドイッチを平らげたキースがそう言いながら珈琲に砂糖とミルクを入れて混ぜている。ゆっくり食事している暇がないので、仕方がないのだが、心配になってしまう。珈琲を飲みながらも書類から目を離さないキースに「大丈夫か」と聞くが、当然のように「大丈夫です」と返ってくる。
「……もう少し振ってくれてかまわないぞ」
「いえ、以前より馬鹿も阿呆も減りましたから大丈夫ですよ。ウィス様も文官達に負けず劣らず目が死んでますし、無理はなさらないでください・この慌ただしさも、一週間程で落ち着くでしょう」
特に無理をしている風もなく、キースは余裕がありそうだ。
「いや、そうかもしれないけど……この状態……俺はともかくお前の後任って育ってる? 本当に大丈夫か?」
「一年あれば何とかなるでしょう。何とかならなければ私の仕事を複数人で分担すればいいだけだと思いますよ」
「……それもそうだな」
確かにキースが何でも一人で出来るから一人でしてるだけで、別に一人でする必要ないもんな。俺だってのんびり食事をしている暇はない。キースに負けじとサンドイッチをもぐもぐ咀嚼して、珈琲で流し込んだ。
「……でも、本当に無理はするなよ? 難しかったら後から追いかけて来てくれるのでかまわないんだから」
「そう言って置いて行く気ではないですよね?」
「もう、そんな気はないよ」
キースはこちらをじとりと睨み、俺は小さく降参のポーズをして両手を上げた。
「それがキースの意向なら、問題ないよ。ただ、もったいないと思ってしまうだけでさ」
キースは元々、リリアーナが王家に嫁ぐことになった事により跡継ぎがいなくなったガルディア家に幼い頃に後継として引き取られた、ガルディアの分家筋であるウォールズ家の人間だ。しかし俺が産まれて嫡男となってしまったことから、跡を継ぐ事が出来なくなり、俺の従者となった。正直恨まれいびられても致し方ないと思う。でもキースはそんな境遇でありながら、従者としても兄のようにも友のようにも俺を可愛がり支えてくれた。
だから……一時期はキースが嫌じゃなければ俺と結婚してガルディアを継げばいいんじゃないかと思っていた。公には俺が伴侶になって申し訳ないけれど、俺は何も言わないから好きな子を囲えばいいと提案したのだが、キースには遠回しにやんわりと断られている。結局ガルディア公爵家は俺もキースも継がないこととなったので、俺はこれを機にこの国を出て、諸国を旅しようと考えていたのだが、それにキースはついてくるというのだ。
「貴方が出す発想を形にするのはとても楽しいのですよ。外つ国に行った貴方がどんな事を思いつくかと考えたら、それを形にするのはもっと楽しいだろうと思うのです」
お前さすがに結婚を考えなきゃいけない年齢だろうそんな浪漫を追うような事してていいのかと思うが、そっくりそのままお返ししますと言われ、俺は秒で諦めた。俺だってキースが一緒に来てくれるのは嬉しいのだ。キース自身が望んで来てくれるというのであれば、断る理由はない。そのためにも後の人のために問題は一つでも少なくしておきたいというその一心で仕事に励んでいる……のだが。
「ごめん……ごめん、キース……。俺、ちょっと姉上のところ行ってくる……」
しかしながら。昼からも同じペースで仕事をしていたが、いい加減集中力が続かなくなってきた俺はキースにギブアップをした。心の底から本当に申し訳ないと思いながら謝れば、キースは「承知しました」と苦笑いで許してくれた。
「ご判断が必要なものはまた後程整理してご説明させていただきますのでゆっくりして来て下さい」
「うん……ありがと」
執務室からよろよろしながら出た俺は、メイド達に執務室にみんなの分のお茶とお茶菓子を持っていくよう指示してから、屋敷の更に奥へ向かった。
あなたにおすすめの小説
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。
ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~
白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。
タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。
小説家になろうでも公開しています。
https://ncode.syosetu.com/n5715cb/
カクヨムでも公開してします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500
●現状あれこれ
・2021/02/21 完結
・2020/12/16 累計1000000ポイント達成
・2020/12/15 300話達成
・2020/10/05 お気に入り700達成
・2020/09/02 累計ポイント900000達成
・2020/04/26 累計ポイント800000達成
・2019/11/16 累計ポイント700000達成
・2019/10/12 200話達成
・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成
・2019/06/08 累計ポイント600000達成
・2019/04/20 累計ポイント550000達成
・2019/02/14 累計ポイント500000達成
・2019/02/04 ブックマーク500達成
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
呪われた辺境伯は、異世界転生者を手放さない
波崎 亨璃
BL
ーーー呪われた辺境伯に捕まったのは、俺の方だった。
異世界に迷い込んだ駆真は「呪われた辺境伯」と呼ばれるレオニスの領地に落ちてしまう。
強すぎる魔力のせいで、人を近づけることができないレオニス。
彼に触れれば衰弱し、最悪の場合、命を落とす。
しかしカルマだけはなぜかその影響を一切受けなかった。その事実に気づいたレオニスは次第にカルマを手放さなくなっていく。
「俺に触れられるのは、お前だけだ」
呪いよりも重い執着と孤独から始まる、救済BL。
となります。