普段は優しいけど夜はドSのDOM彼氏ができました

いちみやりょう

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「んっ、はぁ……はぁ」
「いいこですね。ほら、Look目をそらさないで」

先生を見つめると優しく微笑んで頭を撫でてくれる。

「えらいですよ。いいこ、いいこ」

その僕を褒める声が低く心地いいから、僕はすごく安心するんだ。
先生と付き合える人はどんな人なんだろう。
きっとすごく可愛いsubなんだろうな。
神崎先生はものすごく優しいプレイをするし、きっとパートナーは甘やかしたいタイプなんだろうなぁ。


この世には、男女の性別の他にダイナミクスと呼ばれるDomとSubという性がある。
DomにもSubにもその人の数だけ欲求の種類がある。

Dumの中にはSubをいじめて楽しむ人もいるし、守ってあげたいとか世話したいと思う人もいる。
Subの中にもいじめられて喜ぶ人もいるし、かまって欲しいとか、尽くしたいと思う人もいる。

DomとSubはパートナーを見つけてこの欲求を満たすことのできるプレイと呼ばれる行為をすることができるんだ。

僕はSubの中でもいじめられて喜ぶタイプの人間だ。

だけどこれを公言するとかなり危ない目に合うだろうから言えない。

だから僕はダイナミクス性の科がある総合病院で自分のSub性をDomの神崎先生に満たしてもらってる。

医者がこういうプレイによる治療をするのは珍しくない。
プレイは性行為を伴うことも多いけど、病院だとそれはない。
夜の店もあるけど病院だと安心安全だし。


それに何より僕は神崎先生が大好きだから病院でprayをしている。

「新田さん、今日はこの後何かご予定はあるんですか?」

プレイが終わってから神崎先生にそう言われた。

「ううん。このまま帰宅するだけ」
「では食事にでも行きませんか?」

神崎先生は柔らかい笑顔でそう言った。

「え!? 僕と?」
「ええ」
「あ、えっと。じ、じゃあお願いします」
「ふふ。慌てすぎですよ。じゃあ着替えてくるんで少し待っててくださいね」
「はい!」

しばらくして私服姿になった神崎先生が戻ってきた。

「では、行きましょうか」
「はい!」

そうして連れて行かれたのはすごく高そうなレストランで、僕が不安になっていると先生は微笑んで僕の頭を撫でてくれた。

「大丈夫。個室を予約しておきましたから、服装とかマナーとか全然気にしなくていいんですよ」
「……でも、僕こんな高そうなとこ払えるお金ないよ?」
「何言ってるんです。私が誘ったのだから私が払いますよ」
「え……そんな、悪いよ。それに……」
「それに?」
「それだと僕が誘いづらくなっちゃう」
「ははは。それこそ気にしないで?」

先生は椅子を一つ引いて僕が座るのを促してくれた。

「私が新田さんを誘ったのは、新田さんのことが気になっていたからなんですから。好きな子にはカッコつけたいのが性分なので遠慮なく奢られてくださいね」
「え……僕を?」
「ええ。好きです。私と付き合っていただけませんか?」
「ぼ、僕でいいんですか」
「あなたがいいんです」
「えっと……不束者ですが、よろしくお願いします」
「ふふ。こちらこそよろしくお願いします」

先生と食べたディナーは本当に美味しくて、僕が食べたことのない食べ物ばかりだった。
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