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先輩の責任
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あと1ヶ月で俺の恋が終わるのかぁ。
まぁ、初めっから叶わない恋だもんなぁ。
けど仙石さんは11ヶ月も夢を見させてくれた。
これから先も、俺が飽きたって言わない限り、優しい夢をみさせ続けてくれるつもりなんだろうな。
意外と仙石さんはマメな人でこの11ヶ月で俺をよくデートに連れてってくれた。
俺はせっかくなので、仙石さんとの2ショットを撮りまくった。
俺が写真を撮っても、仙石さんは意外とノリノリでラブラブみたいなポーズをとってくれる。
付き合う前とは違う目を向けてくれる。
だから俺は勘違いしちゃったんだよ。
仙石さんは俺に絆されてきてる。俺のこと好きになりかけてるってさ。
あと1ヶ月の間に誘ってみようと思った。
仙石さんの家に泊まることになった日。
俺は行く前にお尻の準備も万端にして、仙石さんの家に行った。
この11ヶ月で何回も泊まってるけどそう言う雰囲気になったことはない。
仙石さんビックリするだろうなぁ。いや、ビビるかな。
「こんばんわ~。お邪魔しますっ」
「おうおう、上がれ~」
「なんかご飯作りましょうか?」
「いや、適当につまみ買ってあるからそれでいいだろ?」
「いえーい。俺つまみなら何でも好きです」
そして2人でつまみを食べながら酒を飲んで、仙石さんの家には布団が1つしかないから、一緒の布団に入った。
毎回俺は泊まるたびに、同じ布団に入るたびに期待してた。
いつも勃ってしまってた。
俺は恐る恐る仙石さんに手を伸ばして触ってみた。
仙石さんは何も言わない。
手をスッと下に移動させてそこを触ろうとしたらパシッと手を止められた。
「西……あ、いや。その」
仙石さんはどう止めればいいか迷ったようにしどろもどろだ。
やっぱり無理なんだ。仙石さんは俺とは寝られない。
「ふっ。仙石さん、そんなに警戒しないでください。ごめんなさい。おやすみなさい」
それから俺は仙石さんと反対方向を向いて寝た。
溢れ出る涙が仙石さんにバレないように。しゃくりあげたりしないように。静かに。
その何日か後、仙石さんはお休みの日。
池田が失態を犯した。
警察の上層部の一人のお偉いさんに楯突いたのだ。
正直言って池田の気持ちもわかるが、警察のような縦社会でそれは危険行為だ。
「池田くん、君はもう少し言葉使いと態度を弁えたほうがいいね?」
「佐々木警視長が犯罪者を見逃すように言うからじゃないすか!! 俺たちはここまで必死であいつを追ってきたんすよ!! ワッパかけられる寸前だったのに!!」
「声がでかいね池田くん。君、このまま警察に勤めていたいなら、明日の夜ここのホテルに来なさい。君に最後のチャンスをあげるよ」
俺はゾッとした。池田がヤられる!
佐々木警視庁にはそういう噂があった。
はぁ、はぁ、はぁ
俺は荒い息が止まらない。
「はぁ、はぁ、佐々木警視長。俺が責任を取ります!! 池田は俺の後輩です! 後輩の不始末は俺の責任です!」
「へ~。かっこいいねぇ、西くん。いいよ君でも。じゃあ明日待ってるね」
「西さん! なんで!!」
「お前は黙ってろ! 佐々木警視長、それではこれで失礼します」
敬礼をして部屋を出てから池田に釘を刺しておいた。
「仙石さんには言うんじゃないぞ」
「いやです! 責任って何ですか! ホテル行ったら西さんは何をされるんですか!」
「おい、あまり大きな声を出すな。安心しろ、殴る蹴るの暴力は振るわれないよ多分」
男に犯されるなんて、そんなこと思ってもみない純粋な池田のままでいてほしい。
だけど、俺にだって譲れないものがある。
初めては仙石さんがいいんだ。
ごめん、仙石さん。
俺今日の夜、あなたにひどいことをする。
嫌われるんだったらもうそれでもいい。むしろ嫌いになってくれたほうがいい。
俺が仙石さんの記憶に残る。
仙石さんは俺のこと好きにならないから、俺が仙石さんの感情を動かせるとしたら嫌われるくらいしか残ってないんだ。無関心の方が辛い。
別れるまではあと2週間くらい。
その期間を捨てることになるけど。
まぁ、初めっから叶わない恋だもんなぁ。
けど仙石さんは11ヶ月も夢を見させてくれた。
これから先も、俺が飽きたって言わない限り、優しい夢をみさせ続けてくれるつもりなんだろうな。
意外と仙石さんはマメな人でこの11ヶ月で俺をよくデートに連れてってくれた。
俺はせっかくなので、仙石さんとの2ショットを撮りまくった。
俺が写真を撮っても、仙石さんは意外とノリノリでラブラブみたいなポーズをとってくれる。
付き合う前とは違う目を向けてくれる。
だから俺は勘違いしちゃったんだよ。
仙石さんは俺に絆されてきてる。俺のこと好きになりかけてるってさ。
あと1ヶ月の間に誘ってみようと思った。
仙石さんの家に泊まることになった日。
俺は行く前にお尻の準備も万端にして、仙石さんの家に行った。
この11ヶ月で何回も泊まってるけどそう言う雰囲気になったことはない。
仙石さんビックリするだろうなぁ。いや、ビビるかな。
「こんばんわ~。お邪魔しますっ」
「おうおう、上がれ~」
「なんかご飯作りましょうか?」
「いや、適当につまみ買ってあるからそれでいいだろ?」
「いえーい。俺つまみなら何でも好きです」
そして2人でつまみを食べながら酒を飲んで、仙石さんの家には布団が1つしかないから、一緒の布団に入った。
毎回俺は泊まるたびに、同じ布団に入るたびに期待してた。
いつも勃ってしまってた。
俺は恐る恐る仙石さんに手を伸ばして触ってみた。
仙石さんは何も言わない。
手をスッと下に移動させてそこを触ろうとしたらパシッと手を止められた。
「西……あ、いや。その」
仙石さんはどう止めればいいか迷ったようにしどろもどろだ。
やっぱり無理なんだ。仙石さんは俺とは寝られない。
「ふっ。仙石さん、そんなに警戒しないでください。ごめんなさい。おやすみなさい」
それから俺は仙石さんと反対方向を向いて寝た。
溢れ出る涙が仙石さんにバレないように。しゃくりあげたりしないように。静かに。
その何日か後、仙石さんはお休みの日。
池田が失態を犯した。
警察の上層部の一人のお偉いさんに楯突いたのだ。
正直言って池田の気持ちもわかるが、警察のような縦社会でそれは危険行為だ。
「池田くん、君はもう少し言葉使いと態度を弁えたほうがいいね?」
「佐々木警視長が犯罪者を見逃すように言うからじゃないすか!! 俺たちはここまで必死であいつを追ってきたんすよ!! ワッパかけられる寸前だったのに!!」
「声がでかいね池田くん。君、このまま警察に勤めていたいなら、明日の夜ここのホテルに来なさい。君に最後のチャンスをあげるよ」
俺はゾッとした。池田がヤられる!
佐々木警視庁にはそういう噂があった。
はぁ、はぁ、はぁ
俺は荒い息が止まらない。
「はぁ、はぁ、佐々木警視長。俺が責任を取ります!! 池田は俺の後輩です! 後輩の不始末は俺の責任です!」
「へ~。かっこいいねぇ、西くん。いいよ君でも。じゃあ明日待ってるね」
「西さん! なんで!!」
「お前は黙ってろ! 佐々木警視長、それではこれで失礼します」
敬礼をして部屋を出てから池田に釘を刺しておいた。
「仙石さんには言うんじゃないぞ」
「いやです! 責任って何ですか! ホテル行ったら西さんは何をされるんですか!」
「おい、あまり大きな声を出すな。安心しろ、殴る蹴るの暴力は振るわれないよ多分」
男に犯されるなんて、そんなこと思ってもみない純粋な池田のままでいてほしい。
だけど、俺にだって譲れないものがある。
初めては仙石さんがいいんだ。
ごめん、仙石さん。
俺今日の夜、あなたにひどいことをする。
嫌われるんだったらもうそれでもいい。むしろ嫌いになってくれたほうがいい。
俺が仙石さんの記憶に残る。
仙石さんは俺のこと好きにならないから、俺が仙石さんの感情を動かせるとしたら嫌われるくらいしか残ってないんだ。無関心の方が辛い。
別れるまではあと2週間くらい。
その期間を捨てることになるけど。
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