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ご主人様視点 1 エロなし

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※ご主人様の名前は九重ここのえ 宗一郎にしました。


私の両親は、それなりに仲が良かったように思う。
現在の私の会社は、全て私が立ち上げた会社だが、父親も大きなグループの会長をしていた。
特に冷たくしているつもりはなかったが、幼い頃は表情を作るのが下手で冷たい印象を持たれることが多かった。

「九重くん。好きだよ。お願い僕と付き合って」

中学の時の大学生の家庭教師が、私に告白してきた時は、あまりにも懇願されるので交際した。
彼は何も知らなかった私に色々教えてくれた。

「これで叩いて!」

そう言って鞭を渡されたり。
大きなディルドを使って拡張させられたり。
色々なことをさせられた。
彼はいじめれば虐めるほど喜び喘いだ。

「僕が、九重くんに叩かれたり、他にも痛いことをされたりするときに耐えられるのは、九重くんを愛しているからだよ。これは愛を確かめ合う尊い行為なんだ」
「そうなんですか」

当時はよくわからなかった。
けれど、彼と別れ、他の人に告白され付き合っている時に彼の言った通りのプレイをすると、私の下で喘ぐ恋人たちは皆、一様に喜んで見せた。

けれど私がそれで愛を感じたり、楽しくなったりすることはなかった。

大学生ごろになると、私は表情を一般的に見て優し気に映るように作ることができるようになった。そうするとこれまで以上に告白される機会が増えた。正直面倒くさい気持ちだったが、その中の1人の女性と付き合うことにした。
女性と付き合ったのは大学生が初めてだったが、その時に今までと同じプレイをすると相手は相当に不機嫌になった。その後、体の弱い人や女性にするようなプレイじゃないのだと教えてもらった。

結局、その彼女にも『愛されてる感じがしない』と振られた。
いつも大体それに近いことを言われ終わる。
愛と言われてもよく分からない。
だが、一般的に言ってそれが大事なのであろうことは分かっていた。

お見合いで結婚した時は、目の前の女性をきっと愛することはできないだろうし、興味をもつことすらできないけれど、お互い尊重して生きていければ良いと思っていた。
だが、結婚してからわりとすぐに、妻が浮気をしているという報告があがった。
特に監視させているわけでもないのに、いちいち報告してくる人間がいる。
普段は鬱陶しい報告だと思うところだったが、妻の浮気の報告と一緒に妻の身辺調査の書類を渡された。
その中の1つの情報に興味を持った。
その書類によれば妻には生物学上の弟がいるらしい。そして彼は名を方一という。顔写真もついたその書類から私はなぜだか目が離せなくなった。
彼はベータで生まれたがゆえに施設に預けられたようだ。
普段なら捨て置く情報なのに、なぜだか興味を持った私は、方一を引き取ることにした。
施設に赴き、彼を確認すると23歳になる私の18歳年下の少年は、オメガでもないのに妙にキラキラして見えた。
これを確実に自分のものにしたいと、施設には厳重に口止めをして、方一を屋敷に連れ帰った。

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