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そこに愛はありますか?
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しおりを挟むはたして貴方が居ない世界に私が居る意味があるのでしょうか?
テレビの灯りでテーブルの上に置いてあるペットボトルの中の水がもう少なく
なってしまっているのが分かり、自分がどれだけの時間こうしているのかを実感
した。暗く空気の淀んだ部屋で一人、毛布に包まったままベットに横たわってい
る私はそんな事ばかりをずっと考えていました。
こんな部屋に閉じこもっている私を貴方が見たら何て言うのでしょうか?
そんな事を想像してみた所で貴方がここへ来てくれるなんて事があるはずもない
けれど、でもきっと貴方ならこんな私を笑い飛ばしてこの部屋から連れ出してく
れるようなそんな気がするのです。だって私は貴方のそんな所が好きになったの
ですから。
嗚呼、今すぐ私に会いに来てくれないでしょうか?
結局は堂々巡りで、行きつくのは同じ場所。
分かってはいてもそれでも貴方を求めてしまう、この願いが叶わない事はもう
十二分に理解しているというのにそれでも私はもうどうしようもない程貴方を求
めてしまうのです。
きっと誰にも理解されないであろう事は重々に承知しています。でも、それでも
私にとって貴方がそれだけの存在であったという事は知っていて欲しいのです。
例え姿が見えなくたって、声だけでもいいから聞かせて欲しいという願いが
あまりにも不様だったとしても構まいません。
それが今の私には必要なのですから。
私はもう貴方無しでは生きていけないくらいで、いつの間にか私は貴方に支配
されてしまっていたようです。でもこの気持ちが貴方も同じだという保証は何処
にもない訳で、今更聞く事すら出来ない状況で私に出来る事なんてただここで待
つ事ぐらいなのです。
私と同じ気持ちでいてくれたらいいなと淡い期待をしながら
この部屋のドアが開いて貴方が私を連れ出してくれるのをずっと待っています。
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