38 / 425
フラグ
5
しおりを挟むどうしてなのだろうか? どうして理解してくれない?
どうしても私には結婚を許してくれないのかが理解出来なかったのだ。
父は彼に何もないというけれどそれの一体何がいけないというのだろうか?
私はそんな彼の事が好きだったし、そんな彼だから好きになったというのに。
更に困った事に私のロッペンが戦へと行ってしまった。
全く困った事になってしまった、私の元からいなくなるなんて予想外だ。
私の立てた計画が全て無意味になってしまった。
「必ず手柄を立てて帰って来るから」
彼がそんな事を言ってしまう日が来るなんて……最悪だった。
私は私だけのロッペンがよかったというのに、どうしてそんな事を言うのだろう。
みんなは私の為だと言うけれど、それは違う。これは彼自身の為の行動なのだ。
彼が自分で決めて行動するという事はそういう意味を持ってしまう。
それは私が望んだロッペンではない。
私が欲しいのは私だけの私の色しかない彼なのだ。
だというのにこのままでは彼が汚されてしまうではないか!
まったくもって最悪だった。早く帰って来て欲しい、どうせなら逃げ帰って来て
欲しいとさえ思った。身も心もずたボロになった彼であるならば尚一層いい。
でも彼は帰っては来なかった。
帰って来たのはよく分からないワッペンとそれを持ち帰った男。
彼は言う、
「是非とも聞いていただきたい。彼がどのようにして戦場で活躍したのかを! 」
そしてまったくもってどうでもいい話が始まった。
感情的に、まるで詩人のように男は話をする。
みんなはその話を聞いて泣いていたけど私はまったく泣けなかった。
戦場から生きて帰ったら結婚する?
そんな言葉の何処に感動する事ができるというのだろうか?
そんなありきたりなフラグを立てるぐらいなら逃げ帰る事を考えなかったのだろ
うか? 余計な事などせずに帰ってくればよかったのに……私にはそんなフラグ
など意味はなさないのだから。
こんな物を貰ったって何も変わりはしない。
私は悲劇のヒロインみたいに泣いたりはしないし、ロッペンの事を一生想い続け
るなんて事もないというのに。こんな物を大事にしまっておくなんて事もしなけ
れば、明日にはきっともう忘れてしまっている事だろう
嘘だけど。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる