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行き先は不明
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しおりを挟む海か山かで言えば私は山派である。
「いろいろと手広くやってるよな」
お前の言っているのとは違うし、そういう所が結局私をここへ連れて来るような
事を平気でしてしまうのだろうと納得してしまった。まあ何となくは分かっては
いたのだ、進んで行く方向とかで予想はついてしまう。私だって大人なのだから
それくらいの事は出来てしまうし、どうすればいいのかも分かってはいるのだ。
「どうして海に来ているのか誰か教えてくれる? 」
でも私の目論見ははずれるのだ。
ここには私の話を真面に聞いてくれる奴なんていやしない。
「それはまだよくないか? それに最後にもっていった方がよかったんじゃないの
かその質問は」
「そうだな、もう少しのばしてもよかったと思うよ。まだ話が出来ただろ? 」
「俺の姉ちゃんの話とかも出来たのに、もったいない」
私の進行にすらケチをつけ始めたこいつらは本当に面倒臭かった。
どこからそんな自信が沸くのかは分からないが、何も実績もないじじいが勝手に
バッティングを教えて来るようなそんな感覚である。お節介にも程がある。
「面倒だから止めたのよ! そのくらい分かるでしょ! 子供じゃないんだから
そういう所はそっとしておくべきなのよ、馬鹿なの? 」
たとえ私が何を言ったって通じない奴らなのだ。
どうも私の事をまだ子供だと思っている節があり、それは私にとっては嬉しい事
ではないのだが、なかなか理解されない事に困っている。
「俺の姉ちゃんが吹奏楽部に入っていた時にさ」
結局はスルーされてしまうから、いいかげん嫌気がさす。
「はい、もういいです。理由とかどうでもいいです。それで? 何処へ連れて行っ
てくれるの? 」
だから今は話を変える事を優先した。
「誰か知ってるか? 」
私が聞けばミラー越しの健吾は言う。
「「さあ? 」」
声をそろえて返事をする二人。
まったくの無計画だった事に私はあんぐりとした。
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