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イマジン
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しおりを挟む今日はお出かけである。
二人とも元気に育ってくれて何よりであるが、元気があり過ぎるのも困ってしま
うのだ。男の子二人に動き回られるといくら子供とはいえ対応が出来なくなって
しまうのだ。子供恐るべしである。
「フリスタ、あんまり動き回らないで。ほらハリスも」
私が言った所でさして意味がないのは分かっているが、それでも言わないと
もっと面倒になるから私は言う。
「フリスタ! ほら、手」
手を握ってしまえば無茶も出来ないだろうと思ったがそう簡単には事は進まない
のだ、子供っていうものは。
手を繋ごうとしたフリスタの邪魔をしだしたハリス。
どうにかして私と手を繋ごうとするフリスタ。
すぐに遊びが始まってしまう。
まったくハリスにも困ったものである。
「ハリスも手! 」
私は左手にフリスタ、右手にハリスの手を握る。
まだまだ私よりも小さい手のフリスタに力強く私の手を握るハリスを比べながら
何だか嬉しくなってしまう。だって二人に私の取り合いをされているみたいじゃ
ないか? こんなにも嬉しい事はない。
でもこの手もいつかは私ではなく別の人の手を握る日が来るのかなんて想像する
とそれはそれで寂しくもあり、嬉しくもあり。子供の成長を感じる日々は突然に
終わりを告げる。
「おい、聞いているのかセニカ? 」
私はルイスの声で現実に引き戻される。
もう少しだけ想像の中に浸っていたかったと思うが、あれ以上は考えたくは
無かったからこれはこれでよかったのかもしれない。
「嗚呼、ごめんごめん。それで何だったけ? 」
私はルイスに問いかける。
「はあ、まったく君は。こんな状況でもそうなのか……まあいい。そんな君とも
今日で終わりなんだから。君との婚約は破棄させてもらうよ」
「え? 」
私は突然の事に理解が間に合わない。
まだ自分は想像の中に居るのだろうか?
「もううんざりなんだよ。こうやっていつも会話が成り立たない事も何度も説明
する事も。また君はそうやって何かを考えていたんだろうけど、婚約者と一緒に
居る時ぐらいは止めるべきだったね。今後の君の為に言っておくよ、今後がある
のかは知らないけどさ」
そんな捨て台詞を残してルイスは行ってしまう。取り残された私はこれからどう
すればいいのだろうか? 私の未来はどうなるのだろうか? 想像していた未来
で生まれて来るはずだったあの子達はどうなってしまうのか? あんなにもいい
子に育ったあの子達は握っていた私の手をスルリと抜けて結婚する事も無く居な
くなってしまった。
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