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愛している
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しおりを挟む「本当にいいのか? 」
「嗚呼、別に構わないさ」
ミブラは俺にそう言うけれど納得は出来なかった。
本人が良いと言っているからといってそれが本心なのかなんて事は分からない訳
で、でもだからって俺が勝手に行動するのも違うのだろう。
そして俺は結局何も言えなくなってしまうんだ。
そもそもの始まりはあの女、ルリアナが言い出したのだ。
『婚約者を決め直す』
当然、男達は沸き立った。
ルリアナと結婚できるというチャンスが自分達にも回って来たのだ、喜ばない
ものなどそうそう居ないだろう。彼女と結婚さえしてしまえば後は悠々自適の
生活が待っている、何せ彼女は世界富豪なのだから。
世界に5人しか存在しない世界富豪。
彼女達が世界の全てを決めているのは当然その有り余る富があるからであり、
だからこそこの世界は彼女達にしか動かす事が出来ないのだ。
そんな彼女達に認められて、見染められる事がどれ程の事なのかは誰もが理解
している。だから婚約者であったミブラ誰からも尊敬されていたし、彼の周りに
はいつも人が寄って来た。そこにはいろんな思いが蠢いていたけど、そんなもの
さえも包みこめる度量の広さが彼にはあった。
流石は選ばれるだけはあると俺は感嘆したし、それが自分の幼馴染なら尚の事だ。
これぐらいでなければ世界富豪の相手は務まらないのだろうと納得したし、
昔からそんな素養があったような気がしているがそれは後付けかもしれない。
そんな彼に羨望の眼差しを向けたのは自然な事で、でもだからって自分がそう
なれるだなんて、彼の代わりが務まるだなんて考えた事など一度もなかった。
でもどうだろうか?
今のこの状況を見て俺は思うのだ。
慌てふためく男達は絶対にそんな事は思ってなんていやしない。
自分ならと、自分こそはと思っていたのではないだろうか?
その考えがあまりにも浅はかだと思ってしまうのは贔屓が過ぎるとは思わない。
それもこれも全てはこれから行われるサバイバルによって証明されるに違いない。
参加資格は当然ミブラにもある訳で、これだけの男達が寄ってたかろうとも彼な
らば必ずまた婚約者になるだろうと勝手に思い込んでいた。別に占い師とかでは
ないけれど、俺にはそんな未来しか見えていなかったのだ。
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