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その恋は危険です
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しおりを挟む「まったくシルバには困ったものだわ」
彼女は常々思っていた。
自分の息子が明らかに他の子よりもカッコいいという事実。
当然である、それだけのものを受け継ぐべくして受け継いだのだ。
そもそも私が選んだ男に間違いなんてある訳もなく、ちゃんと受け継いだ我が子
に私は満足していた。だから別れたのだ、もう必要なくなったものをいつまでも
側に置いておくなんて私はしない。
別に他に女を作って逃げたとかそんな有り触れた話を理由に別れた訳では決して
ないのだ。私は私の意思であの男が必要ないと判断したし、言い訳とかはしたり
しないのが私なのだ。居なくなった男の事などどうでもいい。
とは言え容姿だけでは当然駄目だ。
そんなスカスカの男に何の魅力があるというのだろうか?
上辺だけの奴に物の本質なんてものが理解出来る事はないのだ。
だから私は最高の教育を受けさせる事にしたのだ。
そして最高の男に育て上げるの今の私の目標である。
パーフェクトな男にシルバをしてみせる。
だというのにだ、困った事にシルバにはすぐに変な虫が寄ってくるのだ。
まあ、仕方がない事なのだろうけどそんなものが今必要なものな訳がないし、
その辺の平民の女などあの子に相応しくない。
だからちゃんとした学校へ入れたのだ。
間違ってもしょうもない者と仲良くならないようにする為に。
シルバにはそれだけの価値があると私は信じている。
今はまだあの子もよく分からずにいるようだから私が払いのけているけど、
さっきだって油断したらすぐに寄って来てしまうのだ。私の可愛いシルバに
触れる事さえ叶わない者が触れるなんて私には許せない。
分かっている、私だって分かっているのだ。
そんな事が不可能に近いという事は、でも大人になるまでは私の私だけの
シルバで居て欲しいと思うのはいけない事だろうか?
だって私がお腹を痛めて生んだのだし、ここまで育てて来たのも私だし、
それくらいの事は認められるはずでしょ? 嗚呼、今日も制服がよく似合って
いるわ、最高よ私のシルバ。
「行ってらっしゃい! 」
「行って来ます」
私はシルバの制服を綺麗に掃ってから見送る。
ただ気になる事は常に尽きないのも事実だった。
学校への登校時にも危険が多いが、意外と学校の中も危険であるという事が
先日発覚したばかりである。
今後どうするのかはまだ検討中である。
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