恋愛倉庫

ヴぁんぱいあ

４

「ほう、それでお前はもう恋はしないと言うのだな」


　私は全てを話した。
　私の今までの全て、そしてこれからの全てを。
　

「ええ、そうよ。悪い」


　たとえ何を言われようとも変える気はない。


「悪い？　私達がする事に良し悪しなんてものは存在しないよ。
　私達はあるがままに生きるだけだからね。それがお前に在り方だというので
　あればそれでいいのさ。誰もお前を否定したりはしないさ」
　
　
　だからそう言われて私は嬉しかった。
　受け入れて貰えたと思った。
　
　
「あるがままに生きよ、それが私達だ。
　だからくだらないモノに惑わされたりするな、それは私達の死を意味する。
　これからのお前の生き様は全て私は見ているからな、励めよ」
　
　
　そして私は旅立った。
　恋とは無縁の旅路。
　それが私の生き様だった。
　
　
　
　
　＊＊＊＊＊
　
　
　
　
　どんな生き方にせよ私は全てを受け入れよう。
　それこそが私達が存在する理由なのだから。
　それがヴぁんぱいあの生き様だ。