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ハッピーバースデイ
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しおりを挟むそもそもだ。
そもそも未だに婚約破棄されたからとかどうだというのだろうか?
そんな事はよくある事で何処にでも落ちているだろうに。
それがそんなに特別な事なのだろうか?
私には理解出来ない。
だって婚約破棄だぜ?
そんなものに執着する程のものがあるのだろうか?
私には全くもってなかった。
いつだって私には芯となるものがあるから、そんな事ぐらいで揺らぎはしない。
1/fのゆらぎもない。
それは関係ない。
ただ言いたかっただけだ。
とは言え未だにそんなモノに縛られいるなんて、まったくもって進化していない。
何も成長していないじゃないか! いいのかそれで? 本当にそれで満足できる
のかい? どっちなんだい! これも言いたかっただけ。
基本的に私はどうでもいいと思っているのだろう。
誰かを好きになったり、嫌いになったり。
付き合ったり、別れたり。
婚約したり、破棄したり。
そんな事はどうでもいいのだ。
*****
やあ、元気かい?
今君はどうしているのかな?
きっと素敵なレディになっているだろう事ぐらいは僕にだって分かるけど、
それ以外は何とも言えないな。
相変わらずの軽口。
もう恋人は出来たかな?
君の横に僕が居ない事は残念だけど、それはまあ納得しているし気にする事じゃ
あないからね。きっと君の事だ、婚約者だっているかもしれないね。
ええ、もう婚約破棄されたけどね。
ただ君が笑っていてくれれば、それだけで僕も笑顔になれるって事は覚えて
おいて欲しいんだ。だって君は意外と繊細で傷つきやすいから、ちょっとした
事で悩んでしまっているかもしれない。でもね、そんな事は気にする必要は
ないよ、いつだって君は可憐で素敵なグットガールなんだから。
知っている。
君と出会えた事が僕の人生の中で一番嬉しかった事だよ。
最後にこれだけは伝えたかったんだ。
お誕生日おめでとう。
本日、4月14日。
彼から手紙が届いた。
差出人を見て私は驚いた。
彼が亡くなってしまってから半年が経った。
彼と出会ったのは病院だった。
怪我をした父のお見舞いへ行った時に出会ったのは運命だった。
本当に病人なのかと疑いたくなるほど元気だった彼は自分の運命を知っていた。
そんな彼に私は恋をしてしまった。
あれから半年が経って、婚約破棄されて、一つ歳を取って私は分かった事がある。
いつだって、どんな時だって彼が私の中に居て、私を支えてくれた。
ありがとう。
今ならちゃんと笑顔で言える。
私の大切な人がちゃんとここに居るって分かったから。
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