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お前しかいない
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しおりを挟む今日は出来上がった映像をみんなで鑑賞しよう! って日なのに
どうしてこんな事になってしまったのか?
理由なんて考えるまでもなく、ポンコツの所為だろうな。
*****
私は何故かポンコツに呼び出しをくらっていた。
はっきり言って行きたくはなかったが、いきなり帰ってしまった事が
あるので一応出向いてやった訳だ。
貸しとかあるのは何か気持ち悪かったという事もある。
だからこの展開は予想していなかったし、このタイミングで呼び出すとか
やっぱりこいつはポンコツなんだとしか言いようがない。
そして、呼び出された場所に着いてそうそう
「俺と付き合ってくれ! 」
何故か告白された。
私の頭の中は?マークで埋め尽くされる。
「????????」
そもそも何でこんな場所に呼び出されたのかさえ
よく分かっていないのに、着いてそうそう告白してくるとか
どういう感覚をしているんだ?
こんな老木の側で言われても雰囲気ってものがまったくない。
だから私は当然のように断った。
「無理」
大体、どうして私がこいつと付き合わなければならないのか?
それは何かの罰ゲームなのか?
もしかしてドッキリとかなのか?
それならまだ理解できると思って周りにカメラが無いか探しても
見つからず、そのせいでよけいに意味が分からず気持ち悪くなって
私は走ってその場を去る。
何故かあいつの前から私は走り去ってばかりいるなと、自己分析を
しながらそのままトイレに直行して胃の中のものを全てぶちまけた。
*****
「千里、気分が悪いから先に帰るって」
鈴が千里の欠席を伝え
「今日は止めとくか」
栄ちゃんが中止にしようとしたので、
「やろう、問題ないでしょ。千里は自分のを見るタイプじゃないし、
見たくなったら勝手にみるわよ、きっと」
私はそう言って上映会を初めてしまう。
今回、見て欲しい奴はもう来ているのでそれでいい。
そいつさえ見てくれれば上映会を開いた意味はあるのだから。
静かに始まった上映会を二人はジッと見ていたが、一人だけ
「んっ? 」とか「えっ? 」とかうるさい奴がいた。
まあその気持ち、分からなくは無いけどね。
そして終わると同時にそいつは声を荒げる。
「ちょっと、俺、映ってるの少なくなってないっすか? 」
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