異世界騒動記。「さて、一丁やる気だしますかね‥。」

桂木 鏡夜

文字の大きさ
9 / 15
一章

八話「まさかまさかの展開が!?

しおりを挟む
「最低なクズ野郎は俺がぶっ潰す。」

 「やってみろよゴミがぁ!!」

 カリュがククリ刀を構え突っ込んでくる。

 そのスピードはやはりミド僧とは比べ物にならない。

 俺は槍で威嚇するが、スルリと其れを躱され蹴りが俺の腹部に突き刺さり身体がくの字に折り曲がる。

「グフゥ!!」

「ぐははは!誰が誰をぶっ潰すだって?」

 今度はアッパーが飛んできて直撃。右、左、右、左と何度も何度も俺の顔面を甚振る様に殴り続ける。

 やべー。此奴マジ強い。

 ミド僧相手に戦ってたから自分を過信し過ぎていたかもしれん。

 だがカリュは油断している。

 俺はこの油断した相手の隙を絶対に見逃しはしない。

「うおぉおぉ!!!!」

 フラつく足元に力を込め、片手全体に体重が乗る様に槍をカリュに突き出した。

「ははは!弱い弱い!!そんな物はこうだ!」

 チャギーン!!!

 俺の槍はカリュの持つククリ刀で切断され飛ばされた。

 だがその瞬間。

 俺はもう片方の手に無限収納インベントリから取り出した槍でカリュの身体を貫いたのだ。

「ば、‥バカな。何処から‥槍‥が」

  俺はまた突き刺さる槍を無限収納インベントリに直すと、カリュはフラつき、一歩二歩と後退する。

 「歯ぁ食い縛れ!!!」

全身全霊の力でカリュの顔面目掛けて拳を振るう。

「うおぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ドカァァ!!!

 俺の拳がカリュにめり込み、吹き飛ぶようにドサッとカリュは地に崩れ落ちた。

「ぶっ潰す。って‥言ったろが。」

 そして俺も前に倒れる様に意識を手放した。

 〇〇〇〇。

 「う‥ん。」

  気を失っていたのか?と徐々に身体が目覚めていき、目を開けた。

 目を開けて見えた天位はテントの屋根だ。
 
 だがそのテントの屋根一面に描かれた絵は非現実的な妖精や人、聖なる光を表すかの様な幻想的な物で思わず感嘆の声を漏らす程だった。

 暫く眺め満足すると、次に状態を起こす。

 するとある事に気づく。

 何故裸?

 スッポンポンなんですけどぉ!!!

 不意に手を地につけようとすると、柔らかな物をムギュッと掴んでしまう。

「あぁん‥。」

 あぁん?

 艶やかな声に思わずギョッとした表情を浮かべ、その方へと視線を向けると、更にギョッとした。

 なんと隣でルナが生まれたままの姿で寝ていた。

 なぁぁぁ!!!え?嘘?マジか?

 俺チェリー脱した感じ?嘘?‥嘘だろ?

 やった記憶が微塵もねぇーーー!!。


 では何故こんな所にルナさんが?いや、っつか何てエロい身体してるんだ。
 
 思わず生唾を飲み込み、もう片方の手もワキワキと胸に近づいて行く。

 だって男の子だもん。 いつの時代か!?

 けど仕方ないよね?こんなの誰だってこうなるでしょ。

 俺の手は自然とルナの胸に触れる。改めて触り、尋常じゃないスライムみたいな弾力に感動し、そのまま突起物に触れる。

「う‥。あ‥。」

 ダメだぁ!!!理性が効かねぇ!!

 俺の唇は自然とルナの唇に吸い寄せられて行くと急にルナの目が開かれた。

 !!!

 心臓に剣を刺された様な驚きだったが声も出せず、動きを止める俺。

 だが次の瞬間信じられない事となる。

 ルナは俺の首に手を巻きつけ、そのまま俺と唇を重ね、柔らかい何かが俺の口の中を包んでいく。

 脳が‥溶ける。

 キュポ、と唇が離れるとルナの留めの一言がこうだ。

「私は初めてなので、上手く出来るかは分からないけど。」

 きゃぁぁぁ!!!!俺の息子が絶叫を上げ喚き散らす。

 再度俺は吸い付く様にルナの唇に唇を重ね様とすると、指で止められた。

「名前だけ、‥教えてほしいな。」

 そう言えば名乗ってなかったな。

 「俺の名前は神崎 連珠カミザキ レンジュだ。」


 合体。

===== ====== ====== =======

これで一章は終わりです。

次回は2章をお楽しみ頂ければとても嬉しいです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...