バトンタッチした話

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・おかわりIF∶学生編

ワーチャンとマルゥメ後半

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トィン・ヌルィニ・ワグーッツン∶ワーチャン
ワィーレ・マルゥメ
灰田はいだ圭介けいすけ
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 ワィーレ・マルゥメを初めてみた時、女の子だと思った。
 とある貴族のご子息生誕祭だかで家族揃って参加していた。いつも他人のパーティーなんて興味が沸かなくてどう暇を潰そうか考えた時、目の横に映ったキラキラとしたモノが視界に入って目で追うとそこにいたのが彼だった。

 白に近い銀色の髪が動くたびに光が反射して綺麗で、嫁にするならあの子が良いと親に伝えたらワィーレ・マルゥメは男だと教えられた。

『へぇ、あの子可愛いじゃん』
『兄さん、俺が先に見つけた子です』
『ただ“見つけた”だけでそんな事言われてもなァ。手ぇ出したのが優先だろ』

 上の兄、トーチヴォンはニヤリと笑う。もう上に2人の兄が居るが彼らは真面目で品性もある。トーチヴォンはどちらかといえば素行不良、普段から荒々しく品がない。俺は彼を兄とは認めたくないが家族の前では良い顔をする。世渡り上手な性格なんだろう。

 そんな彼がマルゥメを狙ってると知って牽制しようとするが、まだあの頃は小さすぎて喧嘩をしてもやり返されることが多かった。でも、マルゥメを守るなら、と俺は必死に魔法のコントロールや武具の扱いも勉強した。

『お姫様を護る勇者様か、はは』

 笑うなら笑えばいい。俺は、マルゥメの為なら──

 その後何度か色んなパーティーに顔を出したがワィーレ・マルゥメを見かける事は無かった。
 会えなくて残念と思う気持ちと、トーチヴォンにちょっかいを出されない事に安堵する。


 それから何年も経ち、高等部に入る頃。
 親のすすめで【王都】にある【共学の学校】へ入った。幼少期の頃に俺が同性相手を嫁にしたいと言ったのが心配だったのだろう。
 好きになったのがマルゥメなだけであって、男が好きではない。けど、親は健全に誰かを愛して欲しいと、俺達はエルフ族だから。生殖スピードは他の種族より遅く繁殖もかなり無い。長生きな分そこが犠牲になってしまった。
 親は貴族という地位とその種族に囚われている。
 だから4人も兄弟を作った。本当は女の子も欲しかったらしいが全員男だ。
 トーチヴォンは分からないが上の2人は真面目だから心配しなくても良いだろう。
 
【共学の学校】に入って、俺の家のことを知ってる奴が生徒会に入る事を勧める。
 特にやりたくも無かったが、クラスに居ると周りの女子が煩かったのもあって、補佐というポジションで様子見ることになった。

『あ、あの、トィン・ヌルィニ・ワグーッツンさん、ですよね』
『あ。ぼ、僕、ワィーレ・マルゥメっていって、あの、トィンさん、親衛隊を作っても良いですか?』

 ある日【廊下】を歩いていたら呼び止められて振り向くと目を疑った。俺の嫁──にしたいと思っていたワィーレ・マルゥメが立っていたからだ。
 夢? 何度か瞬きをして、これが現実だと知る。彼は緊張しながら俺の親衛隊を作りたいという。聞き慣れない言葉に聞き返すと、陰ながら対象を応援する──確か、知人から似たような話を聞いたことがあった。【とある学園】で昔からそういう組織があると。
 マルゥメと同じ年で、いっときは嫁にしたいと思った相手だ。俺は『友達としてはダメか?』と聞くと紫色の目が俺を写すと大粒の涙が溢れ、何かしてしまったか、と心配してると。

『ぁ、あ、ごめ、ごめんなさい、ぼく、嬉しくて……トィンさんにそう言ってもらって……』
『ワグーッツン。名前で呼んでくれないか? マルゥメ。』
『はい、ワグーッツン、さん』
『呼び捨てにしてもらいたいんだが、』
『あ、あの、僕そんな恐れ多いというか……しばらくは、さん付けで……』

『名前を呼び合う仲になれて嬉しい』と話す彼に『俺もだ』と答えると彼は華やかに笑う。
 ワィーレ・マルゥメがなぜこの【学校】に居るのか分からないが、【ここ】を勧めてくれた親には感謝しかない。といっても親の監視があるだろう。だから表向きには友人として接する。
 それは彼に俺の事情を話した時に少し寂しそうな表情をしたあと、女性との関係を持つ事に同情してくれた。

 女性との関係と言ったが、媾うことでは無く、例えばランチを誘われたり、パーティーのダンスの相手とかそういう表向きなものだ。女性達にも好きな相手がいるから恋人は作らないと説明していた。

『マルゥメ、髪は伸ばさないのか?』
『えっ、と、昔は一時期伸ばしてたんですけど、』
『お前の髪は触り心地がいいし、俺の好みで言えば長い方が好きだ。マルゥメは似合うと思うぞ』
『ワグーッツンがそういうなら、また伸ばしてみようかな。』

 それから腰まで髪を長くしたマルゥメは制服を着てなければ女性かと思うぐらい見間違う、美しい男だ。








『ねぇ、ねぇ。ワーチャン、聞いてるぅ?』
『だから、その呼び方はやめろ、と』
『もぉー、分かったよ。わぐーっつん? それより聞いてよ、この前のさ──』

 目の前で俺に馴れ馴れしく頭が悪そうな声で喋るのは、俺が愛したワィーレ・マルゥメだ。
 何がどうしてそうなったのか、昨日まで普通に話していたのに。
 同一人物だと思えない豹変ぶりなのに周りは『銀の君が笑いかけてくれた』と能天気な感想しか聞かない。

『ねぇ、わぐーっつん。僕ね、君の事が好きなんだよ、知ってる? あは、その表情信じられなーいって顔。ホントだよ。でもこのままじゃダメだって、もっとアピールしなきゃって思ってさ、ねぇ、僕と付き合ってよ』

 思考が追いつかない。確かに、確かに……脈はある、とは思ってた。こっちが勝手にマルゥメの事を好きだと思ってたが、でも今の彼に言われるの素直に喜べないのもあった。

『か、考えさせてほしい……』
『ちょ、ね、待ってわぐーっつんってば!』
『手握って? 嫌だったら諦めるから、』
『こんな所で、人が来たらどうするんだ、』

 いったん冷静になろうと、彼から離れようとしたらブレザーを掴まれる。それからマルゥメは俺の手を握ろうとする、だが、【ここ】は【生徒会室】で、今は二人っきりだが誰かが来たらと思うと、考えてたら、

『二人っきり、になれる所……【わぐーっつんの部屋】だめぇ?』
『・・・分かった』

 諦めない眼力に俺は息をつく。【寮】へ向かってマルゥメはすぐに手を握ってくると思ったけど少し後ろを歩く。舌足らずの言い方で名前を呼ばれるとどうも正常な判断が鈍る。
【自室】に彼と入る。初めてだった、だけど、こんな──緊張してる俺と違ってマルゥメは目を輝かせてキョロキョロと周りを見る。普段から整理整頓をしといてよかった。

『ね、ココに座って』
『ああ、』
『わぐーっつん、緊張してる? 僕もだよ、ほら』
『っ、』
『あは、ね。しんぞードキドキしてるでしょ、』

 彼に指示されて自分の部屋だというのにソファーに腰掛けるとマルゥメもピッタリと横に座って身体を俺にかけてくる。彼の耳の位置が俺の心臓辺りにあったんだろう、色んな意味でドキドキして忙しない音を聞かれ顔が熱くなる。
 カラカラと笑う彼は俺の手を取ってマルゥメの心臓部分に当てた。大きく波打つそこに、手が触れたことが、色んなことがいっぱいいっぱいになってしまった。

『ね、キス、……ん、』
『まる、ぅ……め、』
『もっと、』

 俺のワイシャツを掴んで下から俺の口に触れるだけのキス、それからもう一度、深くキスする。 
 潤んだ目がコッチをみて、俺は狼狽えるな、やっと好きな人が誘ってるんだと彼の顎を支えながら半開きになってる場所に舌を挿れた。


 それから、なんとなくの知識で身体の至る所を舐めつつキスしながら、彼の好きな所を知っていく。色素の薄い乳輪を舌で舐め、もう片方を指の腹で優しくもみ込むと、首を伸ばし後ろに身体を反りながら愛らしい声で鳴く。

 そのまま裸体にキスを散りばめながら白くて傷一つないそんな肌に俺のつけた痕が、彼を汚してる様にみえる。
 
『ぁっ、んっ、あ、んっ、そこ、好きぃ、んは、』
『内ふとももか。』
 
 局部の近くに舌で舐めると、脚を震わせながら『もっと』と強請る。平均よりも小さめの可愛らしい色も薄くて自慰さえしてないんじゃないかと思うそこは身体が震えるたびにそこも可愛らしく踊る。

 再びキスしながら、彼のを軽く握り上下に手を動かすと気持ちよさそうに目を細める。そして、マルゥメも俺のを手にとって俺の手と一緒に激しい水音をたてながらジュプジュブとシコるとあっという間にイッてしまった。

『ん、きもちよかったぁ、わぐーっつんはぁ?』
『ああ、そうだな、よかった』
『ふふーん、ならよかったぁ』

 トロトロの視線で笑うマルゥメ。気持ちよかった、けど、今日はコレでおしまい。と彼から離れようとすると、腕を取られ彼に覆いかぶさる体勢になる、咄嗟に謝り離れようとすると脚が絡みつく。

『ねぇ、このままヤラないはナシだよね?』
『っ、き、急すぎないか、』
『すぎないよ。それとも僕じゃダメ? 僕だけ、わぐーっつんと繋がれる。って浮かれてた?』
『そ、んなことないが……』
『ねぇ、わぐーっつんのコレ、マルのお尻の穴に欲しい、挿れて?』

 切ない表情で言われれば俺はそんな事は無いと彼にいう、俺の手を指を取ってマルゥメは自分のお尻の穴に這わす、そこは湿っていて驚くと『毎日、いつ挿れてくれるか分かんなかったから毎日ここのナカキレイに準備してたんだよ』と耳に囁かれる。

 初めてをソファーでする気になれず彼を抱き上げて【寝室】のベッドに降ろす。キスしながらまた愛撫をして、彼はおずおずと恥ずかしそうな表情をしながら両脚を持ち上げ、俺にマルゥメの秘部を見せる。目が離せなかった、そこはまだマルゥメの指しか入ったことがないと言われた所。
 本来排泄する場所なのに、俺は挿れたくて自身のモノがガチガチに反ってるのをみて苦笑する。

『ねぇ、はやく、待てない……わぐーっつんッ、あっ、ながぁ!』
『マルゥメッ、くっ、な、ナカ凄い……こんな、』

 エルフのそれは長い。確実に産ませるために絶対精子を子宮の中にいれるため、と言われている。つい、一気に入れすぎた、外へ1回出ようとするのに、腸の壁が俺のを離すまいとギュウギュウ締め付ける。でもそれは嫌な感じではなく、とても気持ちいいものだった。

 進む場合はその締め付けも緩くなる、歓迎されてるとでもいうのか。マルゥメが両手を広げてきて覆いかぶさると俺を抱きしめ脚も密着させる。腰だけどうにか動かして彼の中を探るように奥へ進む。一番奥に亀頭がくっつくが、まだ先があることを知っている。腸だから、大腸があるのだ。腰をゆっくりとすすめながら、喘ぐマルゥメの口にキスをすると舌を絡めようと彼の舌が俺の舌を探す。
 上でも下でもクチャグチャと水音が聴こえマルゥメの呼吸音のような喘ぎ声が耳に残る。




「ねー、わぐーっつん、んっ、もしかして初えっちの時の事思い出してたぁ? それ、よりっ、いまのぼくを見てよ!」
「くっ、は、マルゥ、め、」

 俺は仰向けにされてその上にマルゥメが跨りお尻の穴に俺のを挿入したままお尻をフリフリと上下に動かす、ナカの肉が俺のを絞るようにウネリ、吸い付く。マルゥメとしか性行為をした事が無いから、分からないがかなり気持ちよかった。
 彼はあの日から何度も俺を誘っては『激しく掘ってくれたら良いのに』と品の無い言葉で煽る。

 俺の理想は、彼を大事に優しく抱きたい。それでゆっくり話しながら頭や額にキスをして、段階を踏みながら進みたいのに、変わってしまったマルゥメは『準備してきたから即奥に挿れでパコハメしていいよ~』とか、彼の要望で激しく奥を突くと『ぉ゙お゙っ゙、お゙ッ゙』と見た目に合わない汚い声を出しながら白目をむきながら喘ぐ。

・・・はあ、今でも俺の上で跳ねてる彼は目をトロトロにしながら「おくっ、おくぅ当たって、あはっ、イイッ」って言いながら俺の胸に向けて射精した。

「ほらぁ、わぐーっつん、お掃除の時間ですよぉ」
「毎回言ってるだろ、シャワーを浴びてくるから、っ」
「やっ、マルのお口でおそーじするのぉ」

 何度か中に出してマルゥメのナカからズルリと出る自分のそれを毎回口に入れようとする。最初はギョッとしたけど『好きな人のキレイにしたいんだもん、ね?』と言われて、戸惑ってるうちに素早く口の中に入れてしまった。

「はあ、分かった。だが手短にな」
「やった! いただきまーす、あむ」

 彼の口の中に、それも散々彼の排泄する場所に挿れたモノを愛おしそうに見つめそれから優しく口の中へいれ、精液と、腸液まみれになってるそれを舐め、吸い、皮の内側も舌をそわしながら丁寧に取っていく。

 尿道に残ってる精液も亀頭を愛撫しながら吸いつき綺麗にして口から俺のを出すとそのまま根元の方を舐めながら金玉を揉むようにして指を動かす。そんな事を今しても、と見てると俺と目を合わせマルゥメは穏やかに笑いながらまた亀頭を舐め始めると尿道口に舌先をクリクリと挿れ刺激をしながら吸うと俺は堪らず、彼の口から出ようとする、が、ジュルルッと大きな音をたてながら吸われると腰が砕ける。そして、マルゥメの口の中に射精してしまった。

「ほらぁ、いっぱーい」
「み、見せなくていい」
「そお? んじゃごちそーさまぁ」
「なっ、飲むな、」
「だってぇ、わぐーっつんの濃くてプリプリでおいしーんだもん」

 マルゥメは口を大きく開けると赤い舌が俺の出した精子濡れで白濁した液体でコーティングされてるのが見える。あんなに出したのに、それを見せられると自身のモノが硬くなるのを感じて焦る。見せなくて良いと口を閉じさせうがいをしろと言う前に喉を鳴らしながら飲む。
 ああ、……俺の知ってるマルゥメじゃないのに、俺は、どうしたいんだと自分の気持ちに整理がつかないままだ。

 マルゥメを手放す事は考えてない。
 彼と恋人になるのは、小さい頃の自分にとって念願だった。親の目があるから人前では友人の振りをしないといけないが、彼を嫌う事は無理だ。
 なら、今までのマルゥメと、あの日から変わったと思ったマルゥメはもしかして別人なんじゃないか、とあり得ない妄想をしていたが、本人なのかもしれない。……まだ言葉にすると上手く言語化出来なくて良い表現が出来ないな。
 
 なんにしても、今のマルゥメも、昔からのマルゥメも彼の一つだと思えばおかしい事ではないのかもしれない。
 今まで知らなかった顔、を俺に見せてくれてる、のかも……しれないと。

「マルゥメ、一緒に風呂に入ろう」
「いいの? やったー!」
 
 俺の手を取って【風呂】へ向かった。甘えてくれるマルゥメも悪くない。きっと。
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