バトンタッチした話

加速・D・歩

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92 5回目のやり直し

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(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)途方もないやり直しはしてるけどそれを数字にすると面倒くさいので5回目表記に。
ほぼエロなしで非常に書いててシンドイので6回目にやりたい放題が来ると思う。今の時点のルート予定では。
+

 いつも巻き戻った時はマルが5歳で【実家】に居るのが【スタート位置】だけど、《任意やり直し・スタート》を使うと何処から、場所、年齢、周りとの関係を選べてスタート出来る。
 超便利これが欲しかった。今までの4回以降のやり直しでは《コレ》を駆使してやったけど、精神的な疲れによって塞ぎ込んでた。理想が高すぎたのか? ・・・でも、それでもマルには平穏で穏やかな人生を歩んで欲しかった。ただそれだけだった。

 本来のマルが何を望んで、俺が入れ替わったのか分からないけど──……
 俺はドMでビッチだ。いつだってエロい事はしてたい。でも、マルの為ならその限り頑張れる。前にやり直した時マジでエロを我慢して封印してさ、真面目に生きたんだけど、結構良いところまで行ったんだよ。
 だから今回は【BL学園】から始めてまた人生を歩むつもり。先輩も居るけど関わらない。

 だって──俺は地味で真面目だから。

 銀色の髪をどこでも居る茶髪に、目も紫からオレンジに近い茶目に変更して、太いフレームの眼鏡をかけて、髪も普通。どっから見ても地味なまじめ系になった。
 ワィーレ・マルゥメだと苗字で家がバレるからリーラ・マルで通ってる。親には心配されたが仕方ない。失敗すればマルだけじゃなくて、彼らも酷い──、扱いをされるのは知ってるから。

【寮】の【部屋】は2人でもう1人も俺と同じく中等の頃に入ってきた人。名前は特に覚えなくて良い。関わり合いないし。




 クラスメイトとは最低限挨拶とかする程度。【授業】も赤点よりは上であれば良い。機械的に作業していく日々。
【マナの授業】で魔力を練ってその量を測る。《聖魔法》だけどまだ多い《光魔法》として活動してる。まぁ、《スキル》内容も大差ないしな。
 他の者と劣ってれば注目も浴びないし。
【実技授業】では遠くから弓を使ってやってるふり。グループ行動だったからね、邪魔にならない程度にサポートみたいな形で。
 ああいうの目立ちたい人はトコトンだから、変に目ぇ付けられても困るし。

「マルくん、さっきはありがとう」
「え、」
「さっきの魔物の攻撃、君の矢が当たってなかったら俺危なかったからさ」
「ううん、いいよ。」
「ん、じゃあな」

 ま、確かに《使役》されたモンスターとはいえ、攻撃を食らったら相当痛い。《回復》をほぼ封印してるし、軌道を変えられればさっきの彼が大ダメージを受けることが無いからやっただけだ。

 その後も極力目立たない様にサポートしては無事に終わった。するとまた彼がやって来た。

「あのさ、マルくん」
「……ごめんだけど、名前分かんない」
「あ、そうだよね。初めて喋るし。」

 彼はネゥ゙ーナ・メョンミって名前らしい。

「ん。メョンミくんどうしたの」
「……友達になって欲しいんだ」
「・・・うん。いいよ、僕で良ければ」
「本当か! 嬉しい! ってわりぃ、つい抱きしめちまった」
「いいよ、僕も、嬉しい。」

 ギュッと抱きしめられて久しぶりの人肌を服越しだけどもっとしてたかったけど、彼はすぐに離れる。
 友達、要らないって思ってたけど1人ぐらいいいかな。なんか、前の友達にも似た太陽みたいな笑い方で、好ましい。

 彼とは頻繁じゃないけど少しづつ会話する仲になった。一応お互いに勉強を真面目にするから授業中も黒板を見て、昼休みに【中庭】で食べる。

「ねぇ、メョンミくん。君、僕以外の子と食べないの?」
「う、それは……」
「僕は君だけだけど、君は他にも友達が居るでしょ」
「それ、言われたら余計に……」
「うん?」

 彼はめちゃくちゃ友達が多いタイプではないけど、日常横目で見てる限り5人ぐらい友達が居るのは知ってる。だから「彼らと一緒に居なくて良いの?」と聞くと彼は困ったように顔を掻いた。

 ちな、普段ムラムラ来ないの? って思うだろうけど、《感覚遮断》使ってるから大丈夫。無です。
 
 別に1人はもう慣れっこだから、気を使わなくても良いのにって思ってたら──

「い、や、・・・コホン。俺はマルくんと一緒に居たいから、それだけの理由じゃ駄目か?」
「んん、別にいいよ。ありがとう」
「ん、俺こそ」

 昼を食べた後も【授業】が始まるまでまったりと過ごす。

「なあ、卒業したらどーするか決めてる?」
「うん。片田舎で研究者する」
「へえ、その理由は?」

 理由も何も、その方が長生きしたから。やりたくてその仕事に就いたわけじゃない。
 20代30代で死にたくないだけだし、せめて【領地】だけでも《結界》を張って護りたいだけ。

「ちょっとね。」
「俺はさ、武器が剣だしやっぱ【王国騎士団】に入ろうかなぁーって」
「それは辞めたほうがいい」
「なんでさ、所属すればある程度楽な人生だぜ?」

 なんで? 見てきたから。何度もやり直しをする中で、理由は様々だけど小さな理由で大事、戦争になって【この国】は負ける。今は平和だとみんなそう思ってるから、【あっち】でいう公務員になれば安泰だとでも言うように。
 
「たぶん、戦争が起きる。だから、……若い時に死にたくなければ、」
「ちょ、ちょっ、さすがにそれは……」
「信じるのは無理だと思う。今が平和だから、でも君がもしそれで死んじゃったら……悲しい」
「、……じゃあ俺の将来何になれば死なないんだ?」
「分かんない。でも【この国】は負ける。だから、【他の大陸】に行くのが一番。」
「は、は、それマジかよ。夢で見た話とかじゃないよな、」
「いいよ。それで」
「《星魔法》でも持ってればあり得るけど、だとしたら、いや……それなら、マルくんも一緒に」
「ううん。僕にはやる事があるから」

 メョンミくんが戸惑いながらも俺の話を聞こうとする。でも信じる価値なんて無い。100%起こる訳でもない。だけど、知り合いになった子が死ぬのは目覚めが悪い。
 それでも彼、メョンミくんは話を聞いてきた。だから淡々と説明した。

 確実に起こる訳では無い。理由は様々だから分からない。自分が【大陸】から離れない理由。

「・・・マルくんが言ってる話は一応分かった」
「忘れて良いよ。きっと、【悪い夢】だ。」

 ため息をつく。本当に起こらないのが1番良い。どういうフラグでそれが発生するのか分からない現状自分の出来ることは少ない。

「分かった! 俺もマルくんに協力するよ!」
「・・・?」
「そんなポカンとしないで、可愛いから」
「なんで協力?」
「だって何にせよマルくん1人で頑張らせる訳にはいかないだろ、それに俺だって家族や友達を戦争とかで亡くしたくないし!」
「、うん……ありがとう」
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