109 / 180
・本編
106 振り回される
しおりを挟む
昨日、【隕石】が落ちた事は学生達の話題の種であちらこちらで、楽しそうに雑談してる者も居れば、落ちたことによっての不安の声もあった。
昨日の音──凄かったなぁ、衝撃も大地震ぐらいあったもん。
「ワグーッツン様、昨日のは【王都付近】に落ちたようで」
「そうか。」
「可能性としては【あちら】で、と」
「分かった」
レッカラくんとワグーッツンくんが多分、【隕石】の話をしてる。僕にはよく分からなくて、口を挟めない。
ただの【隕石】じゃないのは朝の【授業】で──
『昨日の揺れは皆さん分かっていると思いますが【隕石】が落ちました。』
『稀人が現れたと言うことで、【周辺諸国】は稀人捜索を始めると思いますが──』
稀人……大昔に現れては伝説の存在、勇者になって魔王を倒したとか、【国】を作って人々を幸せにしたとか、凄い人たちの事なんだよね。
「【ココ】が【BL学園】かあ! すごいデカい建物!」
【隕石】が落ちてきて2ヶ月後、彼はやってきた。
カレンという名前の子、黒い髪で毛先がピンク色で僕と同じ紫目で親近感がある。
案内をする生徒と一緒に【校内】を歩いてるのを見かける、というか声がよく聴こえる。
僕はワグーッツンくんとレッカラくんの後ろから彼を覗き見る。黒い髪に毛先が明るいピンク色で目は僕と同じ紫の目だった。少し親近感はあったけど、特に関わる事はなかった。
彼は基本的に生徒会の人達とよく居るのを見てたから、この【学校】に来てから生徒会の人達と関わるのは一般の生徒的にダメで、その人達についてる、うーん、部下? みたいな生徒達に怒られてしまうみたい。
それに、ワグーッツンくんも僕達に「彼らに関わるな」とよく言ってた。
生徒会でもあるし、彼ははアルファな人達だから、オメガを近づけさせたくない、んだと思う。
ワグーッツンくんに僕達の心配をしてもらって、胸が温かい……嬉しい気持ち。
「あのハブーサ・カーレって稀人、きな臭い」
「そうなの?」
「あんた、本当に分かんないのか?」
レッカラくんは遠目に見える彼を警戒しながら見る。
うーん、明るそうな人だなぁとしか、と思ってるとため息をつかれる。
「アレ。オメガだよ。」
「うん、そうなんだ」
「はああ……来て早々にあんなに有名生徒達を侍らかしてなんも思わない? ワグーッツン様がもし、稀人に誘惑されたら、って思わないのか、」
「あ、で、でも!」
「だから、オレら2人であの稀人からワグーッツン様を守るぞ」
「う、うん」
レッカラくんが話した内容は確かにその可能性もあるのかもしれないけど、僕達でどう守れば──と思ってたら彼は、出来る限り近づけない、もし話しかけられたら僕達が彼と話してワグーッツンくんと関わらせるのを避ける。あとは威嚇らしいけど、それって……
「ワグーッツン様に寄り添ってオレらのアルファだと相手にアピールするんだよ」
「は、恥ずかし……い」
「オメガが媚びなければなんだって話、オレらは彼の子供を産むんだぞ?」
「そ、そうだけど……うう、頑張る」
「今までオレだけでも勝ち残るって思ってたけど、さすがに稀人相手じゃな、協力しろよ!」
「うん、分かった。」
ザーラッチちゃんがやってた様にワグーッツンくんに接したら良いのかな、でもやっぱり恥ずかしい……でも、僕、彼の番になりたいって思ったから!
レッカラくんと一緒に頑張る!
稀人くんとは、クラスが違うし彼は【授業中】にフラフラしてるみたいで、最初のうちは会うこともなく、内心ホッとしてた。でも、レッカラくんが「誰が何処で見てるか分かんないんだから、アピールはする事!」って言って……
「わ、ワグーッツンさまぁ」
「どうした」
「お側に寄ってもいいですかぁ?」
「ああ、隣に座れ」
「オレもぉ、こっちに座りますねぇ」
【ラウンジ】にある三人掛けの【ソファー】でワグーッツンくんの横に座ってから邪魔にならない程度に寄り添う。逆側にはレッカラくんが、彼は慣れてるから不自然じゃないけど……
夜は夜で彼に抱かれる。レッカラくんに言われたように、彼の名前を呼びながら朝までいつも抱かれたまま寝てる。毎朝起きる度に身体中の痕が濃くて前のが消える前に新しいのが出来てる。
制服からは見えない場所についてるけど、……でも彼に付けられるのは彼に自分のモノだと思われてるようで嬉しかった。
「そこの青いの!」
「げ」
「わわ、」
レッカラくんと約束したあれから3ヶ月後、稀人くんはワグーッツンくんを見つけてしまった。僕達はすかさず彼の前に出る。
「ちょ、青いのと話がしたいんだ!」
「失礼ですよ、オレ達に関わんないで、マルゥメ」
「う、うん。わ、ワグーッツンさまぁ、いきましょう?」
ワグーッツンくんの腕に寄り添って歩く、後ろからは稀人くんの声がしたけど、とにかく【ココ】から離れたかった。
【移動教室】で【廊下】を歩いてると、物音がして覗くとそこに稀人くんが血を出して倒れていた。慌てて彼の傷を治して……風紀の人に連絡してから立ち去る。
オメガは基本一人行動を禁止されてるのに、なんであんな所に……
それが分かったのは数日後だった。
昨日の音──凄かったなぁ、衝撃も大地震ぐらいあったもん。
「ワグーッツン様、昨日のは【王都付近】に落ちたようで」
「そうか。」
「可能性としては【あちら】で、と」
「分かった」
レッカラくんとワグーッツンくんが多分、【隕石】の話をしてる。僕にはよく分からなくて、口を挟めない。
ただの【隕石】じゃないのは朝の【授業】で──
『昨日の揺れは皆さん分かっていると思いますが【隕石】が落ちました。』
『稀人が現れたと言うことで、【周辺諸国】は稀人捜索を始めると思いますが──』
稀人……大昔に現れては伝説の存在、勇者になって魔王を倒したとか、【国】を作って人々を幸せにしたとか、凄い人たちの事なんだよね。
「【ココ】が【BL学園】かあ! すごいデカい建物!」
【隕石】が落ちてきて2ヶ月後、彼はやってきた。
カレンという名前の子、黒い髪で毛先がピンク色で僕と同じ紫目で親近感がある。
案内をする生徒と一緒に【校内】を歩いてるのを見かける、というか声がよく聴こえる。
僕はワグーッツンくんとレッカラくんの後ろから彼を覗き見る。黒い髪に毛先が明るいピンク色で目は僕と同じ紫の目だった。少し親近感はあったけど、特に関わる事はなかった。
彼は基本的に生徒会の人達とよく居るのを見てたから、この【学校】に来てから生徒会の人達と関わるのは一般の生徒的にダメで、その人達についてる、うーん、部下? みたいな生徒達に怒られてしまうみたい。
それに、ワグーッツンくんも僕達に「彼らに関わるな」とよく言ってた。
生徒会でもあるし、彼ははアルファな人達だから、オメガを近づけさせたくない、んだと思う。
ワグーッツンくんに僕達の心配をしてもらって、胸が温かい……嬉しい気持ち。
「あのハブーサ・カーレって稀人、きな臭い」
「そうなの?」
「あんた、本当に分かんないのか?」
レッカラくんは遠目に見える彼を警戒しながら見る。
うーん、明るそうな人だなぁとしか、と思ってるとため息をつかれる。
「アレ。オメガだよ。」
「うん、そうなんだ」
「はああ……来て早々にあんなに有名生徒達を侍らかしてなんも思わない? ワグーッツン様がもし、稀人に誘惑されたら、って思わないのか、」
「あ、で、でも!」
「だから、オレら2人であの稀人からワグーッツン様を守るぞ」
「う、うん」
レッカラくんが話した内容は確かにその可能性もあるのかもしれないけど、僕達でどう守れば──と思ってたら彼は、出来る限り近づけない、もし話しかけられたら僕達が彼と話してワグーッツンくんと関わらせるのを避ける。あとは威嚇らしいけど、それって……
「ワグーッツン様に寄り添ってオレらのアルファだと相手にアピールするんだよ」
「は、恥ずかし……い」
「オメガが媚びなければなんだって話、オレらは彼の子供を産むんだぞ?」
「そ、そうだけど……うう、頑張る」
「今までオレだけでも勝ち残るって思ってたけど、さすがに稀人相手じゃな、協力しろよ!」
「うん、分かった。」
ザーラッチちゃんがやってた様にワグーッツンくんに接したら良いのかな、でもやっぱり恥ずかしい……でも、僕、彼の番になりたいって思ったから!
レッカラくんと一緒に頑張る!
稀人くんとは、クラスが違うし彼は【授業中】にフラフラしてるみたいで、最初のうちは会うこともなく、内心ホッとしてた。でも、レッカラくんが「誰が何処で見てるか分かんないんだから、アピールはする事!」って言って……
「わ、ワグーッツンさまぁ」
「どうした」
「お側に寄ってもいいですかぁ?」
「ああ、隣に座れ」
「オレもぉ、こっちに座りますねぇ」
【ラウンジ】にある三人掛けの【ソファー】でワグーッツンくんの横に座ってから邪魔にならない程度に寄り添う。逆側にはレッカラくんが、彼は慣れてるから不自然じゃないけど……
夜は夜で彼に抱かれる。レッカラくんに言われたように、彼の名前を呼びながら朝までいつも抱かれたまま寝てる。毎朝起きる度に身体中の痕が濃くて前のが消える前に新しいのが出来てる。
制服からは見えない場所についてるけど、……でも彼に付けられるのは彼に自分のモノだと思われてるようで嬉しかった。
「そこの青いの!」
「げ」
「わわ、」
レッカラくんと約束したあれから3ヶ月後、稀人くんはワグーッツンくんを見つけてしまった。僕達はすかさず彼の前に出る。
「ちょ、青いのと話がしたいんだ!」
「失礼ですよ、オレ達に関わんないで、マルゥメ」
「う、うん。わ、ワグーッツンさまぁ、いきましょう?」
ワグーッツンくんの腕に寄り添って歩く、後ろからは稀人くんの声がしたけど、とにかく【ココ】から離れたかった。
【移動教室】で【廊下】を歩いてると、物音がして覗くとそこに稀人くんが血を出して倒れていた。慌てて彼の傷を治して……風紀の人に連絡してから立ち去る。
オメガは基本一人行動を禁止されてるのに、なんであんな所に……
それが分かったのは数日後だった。
0
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる