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・本編
106 振り回される
昨日、【隕石】が落ちた事は学生達の話題の種であちらこちらで、楽しそうに雑談してる者も居れば、落ちたことによっての不安の声もあった。
昨日の音──凄かったなぁ、衝撃も大地震ぐらいあったもん。
「ワグーッツン様、昨日のは【王都付近】に落ちたようで」
「そうか。」
「可能性としては【あちら】で、と」
「分かった」
レッカラくんとワグーッツンくんが多分、【隕石】の話をしてる。僕にはよく分からなくて、口を挟めない。
ただの【隕石】じゃないのは朝の【授業】で──
『昨日の揺れは皆さん分かっていると思いますが【隕石】が落ちました。』
『稀人が現れたと言うことで、【周辺諸国】は稀人捜索を始めると思いますが──』
稀人……大昔に現れては伝説の存在、勇者になって魔王を倒したとか、【国】を作って人々を幸せにしたとか、凄い人たちの事なんだよね。
「【ココ】が【BL学園】かあ! すごいデカい建物!」
【隕石】が落ちてきて2ヶ月後、彼はやってきた。
カレンという名前の子、黒い髪で毛先がピンク色で僕と同じ紫目で親近感がある。
案内をする生徒と一緒に【校内】を歩いてるのを見かける、というか声がよく聴こえる。
僕はワグーッツンくんとレッカラくんの後ろから彼を覗き見る。黒い髪に毛先が明るいピンク色で目は僕と同じ紫の目だった。少し親近感はあったけど、特に関わる事はなかった。
彼は基本的に生徒会の人達とよく居るのを見てたから、この【学校】に来てから生徒会の人達と関わるのは一般の生徒的にダメで、その人達についてる、うーん、部下? みたいな生徒達に怒られてしまうみたい。
それに、ワグーッツンくんも僕達に「彼らに関わるな」とよく言ってた。
生徒会でもあるし、彼ははアルファな人達だから、オメガを近づけさせたくない、んだと思う。
ワグーッツンくんに僕達の心配をしてもらって、胸が温かい……嬉しい気持ち。
「あのハブーサ・カーレって稀人、きな臭い」
「そうなの?」
「あんた、本当に分かんないのか?」
レッカラくんは遠目に見える彼を警戒しながら見る。
うーん、明るそうな人だなぁとしか、と思ってるとため息をつかれる。
「アレ。オメガだよ。」
「うん、そうなんだ」
「はああ……来て早々にあんなに有名生徒達を侍らかしてなんも思わない? ワグーッツン様がもし、稀人に誘惑されたら、って思わないのか、」
「あ、で、でも!」
「だから、オレら2人であの稀人からワグーッツン様を守るぞ」
「う、うん」
レッカラくんが話した内容は確かにその可能性もあるのかもしれないけど、僕達でどう守れば──と思ってたら彼は、出来る限り近づけない、もし話しかけられたら僕達が彼と話してワグーッツンくんと関わらせるのを避ける。あとは威嚇らしいけど、それって……
「ワグーッツン様に寄り添ってオレらのアルファだと相手にアピールするんだよ」
「は、恥ずかし……い」
「オメガが媚びなければなんだって話、オレらは彼の子供を産むんだぞ?」
「そ、そうだけど……うう、頑張る」
「今までオレだけでも勝ち残るって思ってたけど、さすがに稀人相手じゃな、協力しろよ!」
「うん、分かった。」
ザーラッチちゃんがやってた様にワグーッツンくんに接したら良いのかな、でもやっぱり恥ずかしい……でも、僕、彼の番になりたいって思ったから!
レッカラくんと一緒に頑張る!
稀人くんとは、クラスが違うし彼は【授業中】にフラフラしてるみたいで、最初のうちは会うこともなく、内心ホッとしてた。でも、レッカラくんが「誰が何処で見てるか分かんないんだから、アピールはする事!」って言って……
「わ、ワグーッツンさまぁ」
「どうした」
「お側に寄ってもいいですかぁ?」
「ああ、隣に座れ」
「オレもぉ、こっちに座りますねぇ」
【ラウンジ】にある三人掛けの【ソファー】でワグーッツンくんの横に座ってから邪魔にならない程度に寄り添う。逆側にはレッカラくんが、彼は慣れてるから不自然じゃないけど……
夜は夜で彼に抱かれる。レッカラくんに言われたように、彼の名前を呼びながら朝までいつも抱かれたまま寝てる。毎朝起きる度に身体中の痕が濃くて前のが消える前に新しいのが出来てる。
制服からは見えない場所についてるけど、……でも彼に付けられるのは彼に自分のモノだと思われてるようで嬉しかった。
「そこの青いの!」
「げ」
「わわ、」
レッカラくんと約束したあれから3ヶ月後、稀人くんはワグーッツンくんを見つけてしまった。僕達はすかさず彼の前に出る。
「ちょ、青いのと話がしたいんだ!」
「失礼ですよ、オレ達に関わんないで、マルゥメ」
「う、うん。わ、ワグーッツンさまぁ、いきましょう?」
ワグーッツンくんの腕に寄り添って歩く、後ろからは稀人くんの声がしたけど、とにかく【ココ】から離れたかった。
【移動教室】で【廊下】を歩いてると、物音がして覗くとそこに稀人くんが血を出して倒れていた。慌てて彼の傷を治して……風紀の人に連絡してから立ち去る。
オメガは基本一人行動を禁止されてるのに、なんであんな所に……
それが分かったのは数日後だった。
昨日の音──凄かったなぁ、衝撃も大地震ぐらいあったもん。
「ワグーッツン様、昨日のは【王都付近】に落ちたようで」
「そうか。」
「可能性としては【あちら】で、と」
「分かった」
レッカラくんとワグーッツンくんが多分、【隕石】の話をしてる。僕にはよく分からなくて、口を挟めない。
ただの【隕石】じゃないのは朝の【授業】で──
『昨日の揺れは皆さん分かっていると思いますが【隕石】が落ちました。』
『稀人が現れたと言うことで、【周辺諸国】は稀人捜索を始めると思いますが──』
稀人……大昔に現れては伝説の存在、勇者になって魔王を倒したとか、【国】を作って人々を幸せにしたとか、凄い人たちの事なんだよね。
「【ココ】が【BL学園】かあ! すごいデカい建物!」
【隕石】が落ちてきて2ヶ月後、彼はやってきた。
カレンという名前の子、黒い髪で毛先がピンク色で僕と同じ紫目で親近感がある。
案内をする生徒と一緒に【校内】を歩いてるのを見かける、というか声がよく聴こえる。
僕はワグーッツンくんとレッカラくんの後ろから彼を覗き見る。黒い髪に毛先が明るいピンク色で目は僕と同じ紫の目だった。少し親近感はあったけど、特に関わる事はなかった。
彼は基本的に生徒会の人達とよく居るのを見てたから、この【学校】に来てから生徒会の人達と関わるのは一般の生徒的にダメで、その人達についてる、うーん、部下? みたいな生徒達に怒られてしまうみたい。
それに、ワグーッツンくんも僕達に「彼らに関わるな」とよく言ってた。
生徒会でもあるし、彼ははアルファな人達だから、オメガを近づけさせたくない、んだと思う。
ワグーッツンくんに僕達の心配をしてもらって、胸が温かい……嬉しい気持ち。
「あのハブーサ・カーレって稀人、きな臭い」
「そうなの?」
「あんた、本当に分かんないのか?」
レッカラくんは遠目に見える彼を警戒しながら見る。
うーん、明るそうな人だなぁとしか、と思ってるとため息をつかれる。
「アレ。オメガだよ。」
「うん、そうなんだ」
「はああ……来て早々にあんなに有名生徒達を侍らかしてなんも思わない? ワグーッツン様がもし、稀人に誘惑されたら、って思わないのか、」
「あ、で、でも!」
「だから、オレら2人であの稀人からワグーッツン様を守るぞ」
「う、うん」
レッカラくんが話した内容は確かにその可能性もあるのかもしれないけど、僕達でどう守れば──と思ってたら彼は、出来る限り近づけない、もし話しかけられたら僕達が彼と話してワグーッツンくんと関わらせるのを避ける。あとは威嚇らしいけど、それって……
「ワグーッツン様に寄り添ってオレらのアルファだと相手にアピールするんだよ」
「は、恥ずかし……い」
「オメガが媚びなければなんだって話、オレらは彼の子供を産むんだぞ?」
「そ、そうだけど……うう、頑張る」
「今までオレだけでも勝ち残るって思ってたけど、さすがに稀人相手じゃな、協力しろよ!」
「うん、分かった。」
ザーラッチちゃんがやってた様にワグーッツンくんに接したら良いのかな、でもやっぱり恥ずかしい……でも、僕、彼の番になりたいって思ったから!
レッカラくんと一緒に頑張る!
稀人くんとは、クラスが違うし彼は【授業中】にフラフラしてるみたいで、最初のうちは会うこともなく、内心ホッとしてた。でも、レッカラくんが「誰が何処で見てるか分かんないんだから、アピールはする事!」って言って……
「わ、ワグーッツンさまぁ」
「どうした」
「お側に寄ってもいいですかぁ?」
「ああ、隣に座れ」
「オレもぉ、こっちに座りますねぇ」
【ラウンジ】にある三人掛けの【ソファー】でワグーッツンくんの横に座ってから邪魔にならない程度に寄り添う。逆側にはレッカラくんが、彼は慣れてるから不自然じゃないけど……
夜は夜で彼に抱かれる。レッカラくんに言われたように、彼の名前を呼びながら朝までいつも抱かれたまま寝てる。毎朝起きる度に身体中の痕が濃くて前のが消える前に新しいのが出来てる。
制服からは見えない場所についてるけど、……でも彼に付けられるのは彼に自分のモノだと思われてるようで嬉しかった。
「そこの青いの!」
「げ」
「わわ、」
レッカラくんと約束したあれから3ヶ月後、稀人くんはワグーッツンくんを見つけてしまった。僕達はすかさず彼の前に出る。
「ちょ、青いのと話がしたいんだ!」
「失礼ですよ、オレ達に関わんないで、マルゥメ」
「う、うん。わ、ワグーッツンさまぁ、いきましょう?」
ワグーッツンくんの腕に寄り添って歩く、後ろからは稀人くんの声がしたけど、とにかく【ココ】から離れたかった。
【移動教室】で【廊下】を歩いてると、物音がして覗くとそこに稀人くんが血を出して倒れていた。慌てて彼の傷を治して……風紀の人に連絡してから立ち去る。
オメガは基本一人行動を禁止されてるのに、なんであんな所に……
それが分かったのは数日後だった。
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