バトンタッチした話

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・本編

147 いつもの

『お前1人だけ遊びに行くとか、ズルいぞ!』
『『そうだそうだ!』』

【集合場所】に戻ると『俺達』が居る。
 ちょっと前に対象者達が楽しく【海】ではしゃいでたから、『俺』も参加したくなっちゃったんだよね。


『俺だって[焼きそば]食いたかったー!』
『僕は[かき氷]ー!』
『別の【海】の話してない?』

 今居る【島】にはそんな物は無い。
 観察対象が興味深いって事で、『俺達』は各々行動をしてる。
 
 まぁ先ず、ワィーレ・マルゥメとケースこと灰田はいだ圭介けいすけ。この【世界】の主人公で彼らを中心に話が進んでる──……と思われてる。そうだろ、基本ケース視点だからな。
 前の圭介視点の方が色々と見やすかったな。今のケースだとピュアピュアでカメイメとヤッてる時の感想が詳しくないからなぁ。
 でも今前のに戻すとやや面倒くさい。
 この後の展開的にはこのピュアな状態を維持したい訳ですわ。

『おー、い。』
『あの女神も水面下で動いてるな』
『元々もっと後だった筈だろ』
『まぁ、別の『俺達』が動いてるからな』
『しかもあの性格だしな』

 この【世界】でも『俺達』が【世界】と【世界】を繋ぐための聖塔教を広めている。
 これが出現した【世界】には確実に『居る』
 んで、キャッキャウフフしながら色々と考えてるわけ。

 で、この【世界】の女神様ってのがまあ、性格は良くないわな。まぁ、知っての通り。結構ワガママタイプのな。
 でも『俺ら』がやってる宗教でこの【世界】の人達にめっっっっちゃいい感じの美人で~慈悲深くてぇ~皆のぉ幸せを祈ってる~みたいな? そういう話を大昔から広めてるおかげで、聖塔教の信者は種族問わず多い。ま、人間はもとから多めだけどね。
 
 てかさ、慈悲深かったら魔王とか存在させないでしょ。ああ今の魔王とかは平和主義だから種族の争いも少ないけどさ。昔はね。《英雄召喚》とか好きだよねぇ。あれって生贄の量半端ないんだよね。基本的に子供……まあ、いいか。

 それで、あの女神って稀人好きだからさあ。一回圭介を当ててみたら圭介が女神を拒否ったから逆に? 執着されてさ。
 まあ、コッチもこっちでやらないといけない事も多いし、忙しいのよ。

『そういや送り込んだやつ』
『あの子ね。あと誰がいるんだっけ……?』
『あと4人? 先に名前決めとく?』

 って事で、はい。ユゥールルイ、トルーェマ、ユガゥヤマ、レュヤイ。まぁ、種族は天使なんだけどややこしいから人間にしとこ。背中に天使の翼痕でも残しとけばまぁ、なんかのタイミングで翼も出るようにして……とりあえず眠らせて【箱】にでも入れて置くか。

 先に対象者と会った子については、その周りに居る諸々に《ノイズ》でもつけといて、と。
 これで暫く時が来るまで、対象者の近くにいても平気そうだな。

《未来予知》出来るやつに一応、ルート確認してもらったけど何パターンかある中、どれに進むのか。
『俺ら』はどれでも良いのよ。ぶっちゃけ。その時──さえ来るならば。また【隕石】も落ちてくるし、乗ってくる奴もどっちに転がるか。

『なんにせよ、面白れぇやつなら歓迎』
『それな』
『面白くないやつでも多少弄ってやればいいっしょ』
『それなー。』


 ついでに言えば『俺ら』を殺せるやつを作りたいわけよ。


 それが本懐だからなぁ。
 最近だと“カオーウ”ってやつが『俺ら』を殺しまくってるらしい。早く会いてぇな。そんなやつらいっぱい創り出してぇ。

 この【世界】で『俺ら』を殺せるやつが出てくるのか──楽しみだな。








『って事で予定調和でちゃちゃとやっちゃって、ああ──の件については──だからね』

 目の前突然、現れた『男』が勝手に言って消えてく。後半聞き取れなかったんだが?
 あの日──俺は『男』と《契約》してこの《(淫魔法)》を手に入れた。元々『男』が圭介に与えて使ってたものでこの【世界】には無い《スキル》が多い。
 アイツなら『これチートすぎるっしょ?!』って言うだろう。それぐらいの内容で、普段は寝てる圭介に《精子餌》を与える為に《時間停止》や《認識阻害》を使って与えている。
 
 帰省したり旅行に行ってる時とか離れている時は《模倣体》を使い本体の俺は来たる災厄の日に向けて行動をしていたのだが──予定より女神の動きが活発だった。

 元々その来たる災厄の日間近に女神の行動も警戒しろって話だったのだが……まあいい。
 こっちには『男』に俺、マル、プキュギだったかあの白いのに、一応少し把握出来てるワグーッツンとカメイメも居る。
 相手が神だがやれる事をやる。


 しかし、アイツまた見事に巻き込まれたな。
 マ・ゲィマァメメが所有する【島】に旅行初日にそこに飛ぶ為の[魔導具]が壊された。やったのは女神な。
 今の段階では本人が直接どうこうは出来ないが、嫌がらせはしてくるらしい。
 で、すぐさま天候を大荒れの嵐にし、救助隊は何度も【海】へ出たが未だ【島】に到着出来たものは居ない。

 まぁ、アイツラはアイツラで楽しみながら過ごしてるらしいからコッチで女神が操る天候の解析をしている。
《模倣体》数人でやってるんだが、神との次元の違いに苦戦はしてる。理がな。コレばかりは種族差が関係してる。
 
『ああ、助っ人用意したから』

 ある日、『男』がやってきて『男』に似た──いや、雰囲気はもっと柔らかい男が来た。
 名を名乗らなかったが《神の理》に精通しているらしい。
 彼に教えてもらいながら──数日間、幾何学模様とにらめっこをする。





「天に潜む古の力秘めたる精霊達よ、魔に汚れし空を払え。偽りの雷鳴を裂き、真理の光をここへ。終焉の嵐は今、秩序の暁に屈する。──《神域解除》!」

 
《神域解除》をすると大荒れだった嵐が晴天に変わる。
 これも彼のおかげだと振り返るともう姿はなかった。
【別次元】に戻ったのか。
 
『[これ]をあんたに託しておく。使う事が来なければ良いけど』

『男』に似た黒髪赤目の男から白い刃と黒い刃が合わさった[大剣]を渡された。これで女神でも斬れって事か?
 持っただけでも規格外の武器なのが分かる。それを[魔法鞄]にしまい、《模倣体》の視点で救助隊をみれば、数隻の【船】で【島】に向かっていた。
 これなら大丈夫だろう。

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