151 / 180
・本編
148 星降る夜の晩餐会 (ルーレット使用)
しおりを挟む
「やっと! やっと戻れたぞー!」
「久しぶり! 我が【部屋】!」
数日しか離れてなかったけど、自分の【ベッド】にダイブする!
メメちゃんもホッとした表情だったし、良かった良かった。って事で一昨日の話に戻る──……
──その日はまだ向こうの【海】は大嵐で荒れていた。まだ5日になる前だったけど、これ以降救助が来なかったらマジでメンタル的にヤバかった。
こんなに親はともかく使用人とすら離れ離れになる事も少なかった貴族の子達なわけで。
本来ならメメちゃんちの使用人たちに世話してもらいながら優雅なバカンスを楽しむつもりだった。
でも初日で[転移魔導具]が壊れて、あとから来るはずの使用人達は大荒れの嵐によって来られなくて【島】に居るのは【学校】側も知ってたけど、普通の嵐じゃなかったし……その後も色んな事がありつつも、プキュギのおかげで【島】上空は晴天になったり色々。
そんでその日上空に《大きな魔法陣》が現れた。
現れたのは数秒だけどそれが消えると【島の周り】の嵐は何も無かったように晴れていった。
それから1時間もしないうちに【大きな船】がやってきて、メメちゃんの両親と使用人達が乗ってて、無事再会!
もうね、メメちゃんも不安だったと思う。
彼の両親もメメちゃんの無事を知って抱き合って、本当に感動ーしちゃった。
使用人たちに世話されながら、皆で【船】に乗って1回【メメちゃんち】に1日泊まってから【学校】に戻って今。
本当に、大変だったけど何も無かったからよしかな。
大人達、【学校】側も含めて何度か救助を試みたらしいけど、嵐に阻まれて無理だったらしいって、昨日の【メメちゃんち】で聞いてた。各親にも連絡がいって[映像魔道具]で連絡しては『無事で良かった』と。
あと──アィーンルナ、ルナに関しては俺が『勝手に行くところが無いなら【学校】に来たら』って連れてきたら一応、先生に説明したんだけど、記憶喪失で常識不足ってなっちゃって、ニハ先生の【知り合いの家】で預かることに。
そこは少し年のいった夫婦の人達がルナを養子にって事で、離れる時にルナが寂しそうにしてたけど、俺は『また会おうね!』って約束して、別れた。うん、またちゃんと会えるよ。
「プキュー」
「んー、どうしたんだ?」
「プープー、キュンキュン」
「プキュギが寂しくないよ、私がいるよって励ましてるんじゃないかな」
「プップ!」
「そっか! ありがとなプキュギ!」
「プキュ!」
マルってプキュギの言ってることよく分かってるな、100%とかではないんだろうけどさ。
嬉しくってふたりを抱きしめると、笑い声が聴こえ俺も笑った。
【星降る夜の晩餐会 】──夏休み後半は帰省から帰ってきた生徒達含めて全学年の生徒達で、【晩餐会】ってイベントが始まる。
貴族のパーティーと稀人達が広めた夏祭りみたいなのが合体したような感じで後半には花火も上がるらしい。
着物は作るか、借りるかで俺は借りるのを選んだ。
【工房エリア】にある【仕立屋】があってそこでも作れるし、過去作った服たちも置いてある。
担当? 管理の人に話しかけると陽気な人で好きな色を聞いてきたからふと、なんとなくマルの髪が浮かんで『銀』って言ったら『あらゴメンナサイねぇ、金や銀は人気なのよぉ~』って小学生の折り紙かよ! って内容が頭に出てきた。確かに小さい時に金銀めっちゃ使ってたなぁ。
しょうがないから、銀に近い? 灰色の着物にして、灰田だけに。はっはっは。
……んで、青緑の帯が目についたからそれに決めて。
好きな色はピンクとか? それも丁度なかったみたいで。残念だ。
俺の着物は灰色に青緑の帯。マルは、青緑の着物に黒の帯。
ワーチャンは、オレンジの着物に白の帯、メイチャンは銀色の着物に赤の帯派手だなぁ。
「メイチャン銀色の着物作ったの?」
「ん? いや、【家】にあったから親が来てけってさ」
「そうなんだ、カッコいいね!」
「派手かなって思ったけど、ありがとう!」
そんな感じで各着物……もTHE王道から【ファンタジー世界】ならではのアレンジをしてたり種族によってそんな着方が?! みたいな発見もあって面白い。
あと黒い肌着? みたいななんかエロっちいの着てる人たちも居てへーってなってる。
女の子の着物みたいに着てる人達も居て可愛い、ルナが居たら着てもらいたかったんだけどなー。
【屋内】では立食だけど、貴族のパーティーで出てきそうな豪華な料理と音楽隊の演奏が聴こえ、【屋外】では[焼きトウモロコシ]とか[たこ焼き][かき氷]とか【屋台】的な所で食べれて打ち上がる花火で盛り上がったり。
──ヒュー……パァン!
──……パアッン! ぱらぱら……
【アッチ】にいた頃は夏になったら【お祭り】に出かけては[焼きそば]とか[ワタアメ]食べたり、キャラクター物のお面を被って、親と手繋ぎながら、花火が見れる【会場】に行って何処からともなく──『玉屋ー!』とか『鍵屋ー!』とか聴こえてくる、そんなのが懐かしい光景として脳内に浮かんだ。
「お、おいっ、ケースどうした?」
「えっ、? どうしたの、メイチャン?」
「いや、お前気づいてないのか?」
「へ?」
隣で花火を見てたメイチャンがギョッとした視線を向けてくるから首を傾げる。
そしたらメイチャンが袖で俺の顔をゴシゴシしてくるから「もー! なにー!」って言ったんだけどその後は無言だった。無言だったけど、2人でまた打ち上がる花火を下からみてた。
「綺麗だな、」
「だね」
「「・・・」」
周りに人も居て賑やかな筈なのに、俺達はただ打ち上げ花火を見終わるまで──
──2人の空間すぎて声かけづらいな。
──にしてもケースなんで泣いてたんだろ?
──花火が綺麗で感動しちゃったとか?
その後は、マル達に呼ばれて【屋内】に行くとキラキラ光る宝石のような色とりどりのケーキ達が!
これはコンプするしかないっ!
お皿に一口サイズの[ケーキ]を並べていく!
「ふっふっふ、見よ! これが[宝石箱や~!]」
「宝石箱? 箱?」
「細けぇことは気にするな! いただきまーす!」
「恵みに感謝!」
3皿にドドンと乗せたスイーツ達をお茶を飲みながら食べていく。酸っぱめや甘め、少しビターな味とか結構、全部甘いに全振りかと思ったけど違うんだな!
──ケースくん元気になって良かったね
──マルゥメくんが心配そうにしてたもんね。
──マルゥメくんが悲しそうにしてるとワグーッツンくんも慌てるしね
「ちょっとおかわり行ってくるわ!」
新しいお皿を持って何を取ろうか迷いながら歩いてると、よそ見してぶつかってしまった。
「悪い、モチくん大丈夫?」
「ああ……うんぼくはだ、いじょうぶ」
「うん? なんかいつもと違くない?」
「へ? 一緒だよ」
後ろ歩きしてた俺が悪いんだけど、モチくんがなかなか正面を向いてくれないから回り込むとずっと目を瞑ってるし、目になんか入った?! って慌てるとモチくんは「大丈夫っ、大丈夫だからっ!」と両手を振った。
「ぼくいくね、じゃ!」
「お、っちょ、……まぁ、いいか……?」
去っていくモチくんの後ろ姿を見てから、どのケーキを取るか悩む……
──チャィメレベくんだ。
──本当だ、チャィメレベくん急いで何処に行くんだろ
──ちょっと、兄っ、やっぱ無理だよ!
──えー? 見てたけどバレてなかったじゃん
──目見られてなかったからね。でもこんなの長続きしないよ、
──だって条件がコレだし。あとでボクとみんなの所に行こう!
「おかえりー」
「さっきモチくんと会ったよ」
「そうなんだ?」
「でもいつもと挙動がおかしかった、ような」
「それってどんな、あ。噂をすれば──」
みんなのところに戻ると、さっきの話をする。
いつもモチくんって結構度胸があるというか、頼りになる感じなんだけど、さっきのモチくんはなんかオドオドしてて不思議な感じだった。
「どうしたの? ぼくの話?」
「あ、モチくん。」
「そうそう、レベィモチャが暗かったからケースが心配してたぞ」
「く、暗かったって!」
「いやいや、そこまで言ってねえよ」
少し下を向いてるけどさっきより声のトーンは明るいし? 弁解すると安心した表情でニッコリ顔になるモチくん。うーん?
「てか、からかわないでよ」
「で、チャィメレベくんどうしたの?」
「ぼくは──……って、ぼくはレベィモチャだって! 弟と間違わないで欲しいんだけどっ!」
「うん? チャィメレベ?」
「やっぱバレたかー……どの辺りで?」
「お、レベィモチャ来たか。最初。」
「兄やっぱ無理だってぇ!」
「チャィメレベ諦らめんなって」
あれ? 後ろからもモチくんがやってきた。モチくんが2人……あ、そういえば双子って言ってたね。
「初めまして──メレくん?」
「ああ、うん。騙してごめん、ぼくラリレ・チャィメレベ。レベィモチャの双子の弟。」
「あ、眼の色違うから見せないようにしてたのか」
「うん。兄が赤緑オッドアイでぼくが青黄オッドアイだから目見られるとバレちゃうんだよね」
話を聞くと、なんか種族と双子の試練的なあれで本当は《幻影魔法》の試練らしいんだけど? それを突破するのに、モチくんは余裕そうだけどメレくんは不安げで知り合いに試してたらしい? 多分ね。
んー……
「それって片方ずつやらないといけないの?」
「ううん、そんなことないよ?」
「じゃあ、こういうのは?」
俺が提案したのはモチくんとメレくんがお互い手を掴んでその場でクルクル回る。そんときに自分達のマナを出して混ぜるように? 一体感を出して自分達を包むようにして、それで、《幻影魔法》を使ったら騙せるんじゃない? って。
「チャィメレベやってみようか」
「うん、兄。」
「「どっちがどっちでしょうかー?!」」
小さな2人が手を繋いでクルクルとその場で回る。
モチくんが《炎》と《草》メレくんが《水》と《雷》のマナを混ぜて──
「お。眼の色も同じになってる。」
「こりゃどっちがどっちって分かんねぇな」
「右がチャィメレベくん!」
「私も!」
「「正解は~……左がチャィメレベでしたー!」」
「やった、やったよ兄!」
「うんうん、よかったね!」
2人の眼の色は髪の色みたいな綺麗なオパール色みたいにキラキラしてて、マナがいい感じに混ざってるのがわかる。
だから皆、メレくんをはずしてた!
これなら試験突破するね、って事で応援してその日は【星降る夜の晩餐会 】は終わった。
「久しぶり! 我が【部屋】!」
数日しか離れてなかったけど、自分の【ベッド】にダイブする!
メメちゃんもホッとした表情だったし、良かった良かった。って事で一昨日の話に戻る──……
──その日はまだ向こうの【海】は大嵐で荒れていた。まだ5日になる前だったけど、これ以降救助が来なかったらマジでメンタル的にヤバかった。
こんなに親はともかく使用人とすら離れ離れになる事も少なかった貴族の子達なわけで。
本来ならメメちゃんちの使用人たちに世話してもらいながら優雅なバカンスを楽しむつもりだった。
でも初日で[転移魔導具]が壊れて、あとから来るはずの使用人達は大荒れの嵐によって来られなくて【島】に居るのは【学校】側も知ってたけど、普通の嵐じゃなかったし……その後も色んな事がありつつも、プキュギのおかげで【島】上空は晴天になったり色々。
そんでその日上空に《大きな魔法陣》が現れた。
現れたのは数秒だけどそれが消えると【島の周り】の嵐は何も無かったように晴れていった。
それから1時間もしないうちに【大きな船】がやってきて、メメちゃんの両親と使用人達が乗ってて、無事再会!
もうね、メメちゃんも不安だったと思う。
彼の両親もメメちゃんの無事を知って抱き合って、本当に感動ーしちゃった。
使用人たちに世話されながら、皆で【船】に乗って1回【メメちゃんち】に1日泊まってから【学校】に戻って今。
本当に、大変だったけど何も無かったからよしかな。
大人達、【学校】側も含めて何度か救助を試みたらしいけど、嵐に阻まれて無理だったらしいって、昨日の【メメちゃんち】で聞いてた。各親にも連絡がいって[映像魔道具]で連絡しては『無事で良かった』と。
あと──アィーンルナ、ルナに関しては俺が『勝手に行くところが無いなら【学校】に来たら』って連れてきたら一応、先生に説明したんだけど、記憶喪失で常識不足ってなっちゃって、ニハ先生の【知り合いの家】で預かることに。
そこは少し年のいった夫婦の人達がルナを養子にって事で、離れる時にルナが寂しそうにしてたけど、俺は『また会おうね!』って約束して、別れた。うん、またちゃんと会えるよ。
「プキュー」
「んー、どうしたんだ?」
「プープー、キュンキュン」
「プキュギが寂しくないよ、私がいるよって励ましてるんじゃないかな」
「プップ!」
「そっか! ありがとなプキュギ!」
「プキュ!」
マルってプキュギの言ってることよく分かってるな、100%とかではないんだろうけどさ。
嬉しくってふたりを抱きしめると、笑い声が聴こえ俺も笑った。
【星降る夜の晩餐会 】──夏休み後半は帰省から帰ってきた生徒達含めて全学年の生徒達で、【晩餐会】ってイベントが始まる。
貴族のパーティーと稀人達が広めた夏祭りみたいなのが合体したような感じで後半には花火も上がるらしい。
着物は作るか、借りるかで俺は借りるのを選んだ。
【工房エリア】にある【仕立屋】があってそこでも作れるし、過去作った服たちも置いてある。
担当? 管理の人に話しかけると陽気な人で好きな色を聞いてきたからふと、なんとなくマルの髪が浮かんで『銀』って言ったら『あらゴメンナサイねぇ、金や銀は人気なのよぉ~』って小学生の折り紙かよ! って内容が頭に出てきた。確かに小さい時に金銀めっちゃ使ってたなぁ。
しょうがないから、銀に近い? 灰色の着物にして、灰田だけに。はっはっは。
……んで、青緑の帯が目についたからそれに決めて。
好きな色はピンクとか? それも丁度なかったみたいで。残念だ。
俺の着物は灰色に青緑の帯。マルは、青緑の着物に黒の帯。
ワーチャンは、オレンジの着物に白の帯、メイチャンは銀色の着物に赤の帯派手だなぁ。
「メイチャン銀色の着物作ったの?」
「ん? いや、【家】にあったから親が来てけってさ」
「そうなんだ、カッコいいね!」
「派手かなって思ったけど、ありがとう!」
そんな感じで各着物……もTHE王道から【ファンタジー世界】ならではのアレンジをしてたり種族によってそんな着方が?! みたいな発見もあって面白い。
あと黒い肌着? みたいななんかエロっちいの着てる人たちも居てへーってなってる。
女の子の着物みたいに着てる人達も居て可愛い、ルナが居たら着てもらいたかったんだけどなー。
【屋内】では立食だけど、貴族のパーティーで出てきそうな豪華な料理と音楽隊の演奏が聴こえ、【屋外】では[焼きトウモロコシ]とか[たこ焼き][かき氷]とか【屋台】的な所で食べれて打ち上がる花火で盛り上がったり。
──ヒュー……パァン!
──……パアッン! ぱらぱら……
【アッチ】にいた頃は夏になったら【お祭り】に出かけては[焼きそば]とか[ワタアメ]食べたり、キャラクター物のお面を被って、親と手繋ぎながら、花火が見れる【会場】に行って何処からともなく──『玉屋ー!』とか『鍵屋ー!』とか聴こえてくる、そんなのが懐かしい光景として脳内に浮かんだ。
「お、おいっ、ケースどうした?」
「えっ、? どうしたの、メイチャン?」
「いや、お前気づいてないのか?」
「へ?」
隣で花火を見てたメイチャンがギョッとした視線を向けてくるから首を傾げる。
そしたらメイチャンが袖で俺の顔をゴシゴシしてくるから「もー! なにー!」って言ったんだけどその後は無言だった。無言だったけど、2人でまた打ち上がる花火を下からみてた。
「綺麗だな、」
「だね」
「「・・・」」
周りに人も居て賑やかな筈なのに、俺達はただ打ち上げ花火を見終わるまで──
──2人の空間すぎて声かけづらいな。
──にしてもケースなんで泣いてたんだろ?
──花火が綺麗で感動しちゃったとか?
その後は、マル達に呼ばれて【屋内】に行くとキラキラ光る宝石のような色とりどりのケーキ達が!
これはコンプするしかないっ!
お皿に一口サイズの[ケーキ]を並べていく!
「ふっふっふ、見よ! これが[宝石箱や~!]」
「宝石箱? 箱?」
「細けぇことは気にするな! いただきまーす!」
「恵みに感謝!」
3皿にドドンと乗せたスイーツ達をお茶を飲みながら食べていく。酸っぱめや甘め、少しビターな味とか結構、全部甘いに全振りかと思ったけど違うんだな!
──ケースくん元気になって良かったね
──マルゥメくんが心配そうにしてたもんね。
──マルゥメくんが悲しそうにしてるとワグーッツンくんも慌てるしね
「ちょっとおかわり行ってくるわ!」
新しいお皿を持って何を取ろうか迷いながら歩いてると、よそ見してぶつかってしまった。
「悪い、モチくん大丈夫?」
「ああ……うんぼくはだ、いじょうぶ」
「うん? なんかいつもと違くない?」
「へ? 一緒だよ」
後ろ歩きしてた俺が悪いんだけど、モチくんがなかなか正面を向いてくれないから回り込むとずっと目を瞑ってるし、目になんか入った?! って慌てるとモチくんは「大丈夫っ、大丈夫だからっ!」と両手を振った。
「ぼくいくね、じゃ!」
「お、っちょ、……まぁ、いいか……?」
去っていくモチくんの後ろ姿を見てから、どのケーキを取るか悩む……
──チャィメレベくんだ。
──本当だ、チャィメレベくん急いで何処に行くんだろ
──ちょっと、兄っ、やっぱ無理だよ!
──えー? 見てたけどバレてなかったじゃん
──目見られてなかったからね。でもこんなの長続きしないよ、
──だって条件がコレだし。あとでボクとみんなの所に行こう!
「おかえりー」
「さっきモチくんと会ったよ」
「そうなんだ?」
「でもいつもと挙動がおかしかった、ような」
「それってどんな、あ。噂をすれば──」
みんなのところに戻ると、さっきの話をする。
いつもモチくんって結構度胸があるというか、頼りになる感じなんだけど、さっきのモチくんはなんかオドオドしてて不思議な感じだった。
「どうしたの? ぼくの話?」
「あ、モチくん。」
「そうそう、レベィモチャが暗かったからケースが心配してたぞ」
「く、暗かったって!」
「いやいや、そこまで言ってねえよ」
少し下を向いてるけどさっきより声のトーンは明るいし? 弁解すると安心した表情でニッコリ顔になるモチくん。うーん?
「てか、からかわないでよ」
「で、チャィメレベくんどうしたの?」
「ぼくは──……って、ぼくはレベィモチャだって! 弟と間違わないで欲しいんだけどっ!」
「うん? チャィメレベ?」
「やっぱバレたかー……どの辺りで?」
「お、レベィモチャ来たか。最初。」
「兄やっぱ無理だってぇ!」
「チャィメレベ諦らめんなって」
あれ? 後ろからもモチくんがやってきた。モチくんが2人……あ、そういえば双子って言ってたね。
「初めまして──メレくん?」
「ああ、うん。騙してごめん、ぼくラリレ・チャィメレベ。レベィモチャの双子の弟。」
「あ、眼の色違うから見せないようにしてたのか」
「うん。兄が赤緑オッドアイでぼくが青黄オッドアイだから目見られるとバレちゃうんだよね」
話を聞くと、なんか種族と双子の試練的なあれで本当は《幻影魔法》の試練らしいんだけど? それを突破するのに、モチくんは余裕そうだけどメレくんは不安げで知り合いに試してたらしい? 多分ね。
んー……
「それって片方ずつやらないといけないの?」
「ううん、そんなことないよ?」
「じゃあ、こういうのは?」
俺が提案したのはモチくんとメレくんがお互い手を掴んでその場でクルクル回る。そんときに自分達のマナを出して混ぜるように? 一体感を出して自分達を包むようにして、それで、《幻影魔法》を使ったら騙せるんじゃない? って。
「チャィメレベやってみようか」
「うん、兄。」
「「どっちがどっちでしょうかー?!」」
小さな2人が手を繋いでクルクルとその場で回る。
モチくんが《炎》と《草》メレくんが《水》と《雷》のマナを混ぜて──
「お。眼の色も同じになってる。」
「こりゃどっちがどっちって分かんねぇな」
「右がチャィメレベくん!」
「私も!」
「「正解は~……左がチャィメレベでしたー!」」
「やった、やったよ兄!」
「うんうん、よかったね!」
2人の眼の色は髪の色みたいな綺麗なオパール色みたいにキラキラしてて、マナがいい感じに混ざってるのがわかる。
だから皆、メレくんをはずしてた!
これなら試験突破するね、って事で応援してその日は【星降る夜の晩餐会 】は終わった。
0
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる