ダゥルパイア

ミライ

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数百年の歴史

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全ての大陸では
人間達は争い
数々の魔術や神聖なる神の力を使い

愚かな戦いが繰り広げられてました

しかし

所詮は人間が使う真似事まねごと……

高貴なる吸血鬼に歯向かう者も多かったが……

真なる力の前では、ごっこ遊びに過ぎない力

いつしか人間は諦め
剣を捨て

その愚かな体に流れる血を捧げ
永遠の忠誠を誓ったのです……


セレス「無いから」

ナレル「今日も良い天気ですね」
※時刻21:00

この麗しき美少女こそ、
我が主にして全生物の王
セレニケウス・ブラドー様でございます


セレス「だりぃ……」

ナレル「おや?まさか!体調が?!」


私はすぐさまお嬢様の体調を確かめるべく
この全身を使い…


セレス「寄るな!!」

ナレル「あはん」


今日のお嬢様の半回転回し蹴りのキレは素晴らしい
美しく舞う姿はまさに
優雅に飛び舞う蝶のごとし……ガクッ


セレス「ったく……ナレル
おやつはまだか?」

ナレル「はい!ただいま!」

セレス「……」(呆れ顔)


この数百年、
あの忌々しい人間共の反乱から
長い月日が流れましたが

あれ以来
人間の反乱はありません

私はあの時、一度この命を失った

次に目を覚ました時には
セレスお嬢様はお1人で

窓の外を眺めていらして

振り返り私を見つけると


セレス「やっとか……もう全ては終わった
貴様は私に従い……永遠を誓え……」

ああ~///カッコよかった~///
惚れた!惚れました!
あの幼きセレス様が!!

私の眠ってた間に1人で人間共をねじ伏せ
ああも、立派に!

おっと、この体でも鼻血は出るもんなんですね

ごほん……

ああ~///カッコいい……


セレス「うっさい!!ボケェ!!」

ナレル「ごふっ!」


ほぼ影の姿の私の両目を突く事が出来るのは
お嬢様だけなのです


セレス「記憶を捏造ねつぞうするな!」


※実際~

ナレル「うっ……私は、はっ!お嬢様!」

ピコピコ、バキューン(TVゲーム音)

セレス「ん?なんだこれ?黒い煙?湯気?」

ナレル「お、お嬢様!私はこの屋敷で
働かせてもらっていた人間です!」

セレス「へぇ~そーなんだ」(ドドドバキューン)

ナレル「お嬢様!よくご無事で!」

セレス「んー、まぁ……?」(You win!)

セレス「何か作って、お腹すいた」

ナレル「はい!!」

屋敷内は変わり無く、私はすぐに
調理を始めた


セレス「……地縛霊みたいな物か?ま、いっか」



こうして蘇る(?)と同時に、再び
この屋敷でお嬢様のお世話を続ける事が
出来るようになりました






セレス「実際はこうだっただろ?!」

ナレル「しかし、人間共はこうして
お嬢様に恐れをなして、歯向かう者もいません」

セレス「いや、歯向かうもなにも……」


お嬢様はお優しい……
通常でしたら、人間を捕縛し
奴隷として、働かせた後

最後は食卓に並べるのが
普通の人間への扱い……

セレス様のご両親も、身寄りの無い
この私を雇って頂き
お優しいとは思っていましたが……

やはりお嬢様もお優しい方です

ナレル「お嬢様、ハーゲン○ッツは
お部屋にお持ちしますか?」

セレス「ん?ああ、うん」


私はその場を振り返り
ハー○ンダッツと呼ばれるアイスを
取りに行きました


セレス「……あいつ、買い出し行ってるくせに
今がどんな時代か分かってないのか……
説明が面倒くさいから、しないけど」


※数百年もたった現在、魔術も何も残ってなく
何だったら、ゲームやアニメの世界のお話まで
風化してる世界となっています


ナレル「また、次に人間共が襲ってきたら
今度こそ!私がお嬢様をお守りする!!」


※もちろん、そんな事は、まずありませんが……
吸血鬼のセレスさんは人を襲わないんでしょうか?


セレス「ん?血?いらない、鉄臭いし……
わざわざそんなのより、ケーキの方が食べたい」

現在に生きる吸血鬼にとっては
人間の血をわざわざ飲む必要は無いそうです


ナレル「人間に慈悲を与えられる、お嬢様…
ああ、お優しい……!!」


そして今日もお嬢様と過ごす素晴らしい夜が
始まります……
(※対戦ゲーム)
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