3 / 22
部屋の中心で哀を叫ばれる
しおりを挟む
いつもは、私を起こしたら、家の用事やら、なんやらで帰るというのに、珍しい事もあるもんだ。
「ほら、さっさと着替えろ」
部屋に着くなり、そう言ってクローゼットから服をポンポンとこちらに投げてくる翔真。
果たしてこんな服あっただろうか。いつもジャージしか着ていないから、どんな服があったのかよくわからない。……流石は、オカン。私よりも私の部屋の配置に詳しいとは……いや、可笑しくない!?
「なんで、着替える必要があるのだろうか。これから寝るというのに」
そう、寝るのに、着替える必要性はないだろう。翔真の言う通り、昼食を食べたんだ、もう寝てもなんの問題もないだろう
「ツッコミどころが違う気もするが……まぁ、兎に角、着替えろよ。今日は俺の予定も特にないから何処かに連れてってやる、な?」
今日は特に用事がないから私を誘ったというわけか。……なんで、私を誘うんだ。お前なら、誘えば付いてくる女の子ぐらい沢山いるだろ。友達いないってわけじゃないだろうし、むしろ金持ちのボンボンどもと遊んだ方がいいんじゃないか!それに私は寝ていたい。何故お前の用事に振り回されなくてはならない。
「……出かけたくない。寝ていたい。」
そのままスーっと吸い込まれるようにベッドに向かおうとする。が、残念なことにグエッと襟元を掴まれ、それは阻まれた。
「ゔっ」
「………寝るな。着替えろ」
後ろから突き刺さる冷たい視線。こ、これは逆らってはいけない。怒らせてはいけないオカンモードだ。
「着替えます!!今すぐに!!」
ばっと思い切り着ている服を脱ぐ為に、手をかける。さぁ、キガエルゾー。
「ばっ!!お前!!」
服を脱ぎかけていると、何故か慌てて部屋を出ていく翔真。何を今更恥ずかしがっているのやら。互いの裸なんて幼い頃から見ているというのに。
いいか!私はお前の背中に星型のホクロがあるのを知ってるぞ!星型のホクロって。ぷっ……漫画のキャラかよ。
「着替えた」
ガチャリとドアを開けて、着替えたことを翔真に報告すれば、奴はなんとも満足そうな顔する。
それにしても、翔駒が選んだ服は中々のものだ。あの短時間でこの服の組み合わせを選ぶとは流石。金持ちで、顔もよくセンスもあるとか、まじ何者なんだろうか。あ、オカンか。オカンって凄いな。オカン、フォーエバー。
「で?奏、お前何処か行きたいところはあるか?連れてってやるよ」
「あー、特に」
行きたいところと言われても、もともと今日は家でゴロゴロするつもりだったからなぁ。というか、今日を含めて休日はゴロゴロして居たい。むしろ外に出たくない。そう、私はインドア派、根っからのインドア派である!外に出るなんて!!インドア派のすることじゃない!!
「………はぁ。そうだな、お前に聞いた俺が悪かった。」
呆れたように私を見る翔真。……おい、まってくれ、何故、私が悪いことになっているのか。だいたい翔真が私を誘ったのだ。
「翔真が行きたいところに行けばいいじゃん」
こうして、インドア派の私を着替えさせたのだ。責任を持って最後まで計画をしておけよ!
「……というかさ、翔真。そんなに出かけたいならほ私なんかじゃなくて、他の子誘えばいいじゃん?例えば、クラスの友達とか?あっ!学校に好きな子とかいないの?その子誘えば?」
思えば、こいつはイケメンなのに浮いた話の1つもない。まぁ、乙女ゲームの攻略対象だし、好きな子となるとヒロインなのかなぁ?確か、ゲームの始まりは夏休み明け。今はまだ、夏休み少し前だからまだヒロインとは会ってないんだろうけど、夏休み明けには好きな子できているんだろうなぁ。………となれば、こうして起こされることもないのか?いや、まて私がヤンデレになってしまう可能性も否めないし。うむ、難しい問題である。
「学校に好きなやつなんているわけないだろ!!いないいない。だ、だいたい俺は、俺はお前の!お前の………………世話で手一杯なんだよ!!」
わなわなと震えながらそう叫ぶ翔真。幼馴染の世話で恋ができない完璧男子。なんという哀であろうか。
……すいませんでした。でも、それなら世話なんかしなくていいのに。と思う私は悪くない
「ほら、さっさと着替えろ」
部屋に着くなり、そう言ってクローゼットから服をポンポンとこちらに投げてくる翔真。
果たしてこんな服あっただろうか。いつもジャージしか着ていないから、どんな服があったのかよくわからない。……流石は、オカン。私よりも私の部屋の配置に詳しいとは……いや、可笑しくない!?
「なんで、着替える必要があるのだろうか。これから寝るというのに」
そう、寝るのに、着替える必要性はないだろう。翔真の言う通り、昼食を食べたんだ、もう寝てもなんの問題もないだろう
「ツッコミどころが違う気もするが……まぁ、兎に角、着替えろよ。今日は俺の予定も特にないから何処かに連れてってやる、な?」
今日は特に用事がないから私を誘ったというわけか。……なんで、私を誘うんだ。お前なら、誘えば付いてくる女の子ぐらい沢山いるだろ。友達いないってわけじゃないだろうし、むしろ金持ちのボンボンどもと遊んだ方がいいんじゃないか!それに私は寝ていたい。何故お前の用事に振り回されなくてはならない。
「……出かけたくない。寝ていたい。」
そのままスーっと吸い込まれるようにベッドに向かおうとする。が、残念なことにグエッと襟元を掴まれ、それは阻まれた。
「ゔっ」
「………寝るな。着替えろ」
後ろから突き刺さる冷たい視線。こ、これは逆らってはいけない。怒らせてはいけないオカンモードだ。
「着替えます!!今すぐに!!」
ばっと思い切り着ている服を脱ぐ為に、手をかける。さぁ、キガエルゾー。
「ばっ!!お前!!」
服を脱ぎかけていると、何故か慌てて部屋を出ていく翔真。何を今更恥ずかしがっているのやら。互いの裸なんて幼い頃から見ているというのに。
いいか!私はお前の背中に星型のホクロがあるのを知ってるぞ!星型のホクロって。ぷっ……漫画のキャラかよ。
「着替えた」
ガチャリとドアを開けて、着替えたことを翔真に報告すれば、奴はなんとも満足そうな顔する。
それにしても、翔駒が選んだ服は中々のものだ。あの短時間でこの服の組み合わせを選ぶとは流石。金持ちで、顔もよくセンスもあるとか、まじ何者なんだろうか。あ、オカンか。オカンって凄いな。オカン、フォーエバー。
「で?奏、お前何処か行きたいところはあるか?連れてってやるよ」
「あー、特に」
行きたいところと言われても、もともと今日は家でゴロゴロするつもりだったからなぁ。というか、今日を含めて休日はゴロゴロして居たい。むしろ外に出たくない。そう、私はインドア派、根っからのインドア派である!外に出るなんて!!インドア派のすることじゃない!!
「………はぁ。そうだな、お前に聞いた俺が悪かった。」
呆れたように私を見る翔真。……おい、まってくれ、何故、私が悪いことになっているのか。だいたい翔真が私を誘ったのだ。
「翔真が行きたいところに行けばいいじゃん」
こうして、インドア派の私を着替えさせたのだ。責任を持って最後まで計画をしておけよ!
「……というかさ、翔真。そんなに出かけたいならほ私なんかじゃなくて、他の子誘えばいいじゃん?例えば、クラスの友達とか?あっ!学校に好きな子とかいないの?その子誘えば?」
思えば、こいつはイケメンなのに浮いた話の1つもない。まぁ、乙女ゲームの攻略対象だし、好きな子となるとヒロインなのかなぁ?確か、ゲームの始まりは夏休み明け。今はまだ、夏休み少し前だからまだヒロインとは会ってないんだろうけど、夏休み明けには好きな子できているんだろうなぁ。………となれば、こうして起こされることもないのか?いや、まて私がヤンデレになってしまう可能性も否めないし。うむ、難しい問題である。
「学校に好きなやつなんているわけないだろ!!いないいない。だ、だいたい俺は、俺はお前の!お前の………………世話で手一杯なんだよ!!」
わなわなと震えながらそう叫ぶ翔真。幼馴染の世話で恋ができない完璧男子。なんという哀であろうか。
……すいませんでした。でも、それなら世話なんかしなくていいのに。と思う私は悪くない
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
転生したら4人のヤンデレ彼氏に溺愛される日々が待っていた。
aika
恋愛
主人公まゆは冴えないOL。
ある日ちょっとした事故で命を落とし転生したら・・・
4人のイケメン俳優たちと同棲するという神展開が待っていた。
それぞれタイプの違うイケメンたちに囲まれながら、
生活することになったまゆだが、彼らはまゆを溺愛するあまり
どんどんヤンデレ男になっていき・・・・
ヤンデレ、溺愛、執着、取り合い・・・♡
何でもありのドタバタ恋愛逆ハーレムコメディです。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
悪役令嬢に転生したけど、知らぬ間にバッドエンド回避してました
神村結美
恋愛
クローデット・アルトー公爵令嬢は、お菓子が大好きで、他の令嬢達のように宝石やドレスに興味はない。
5歳の第一王子の婚約者選定のお茶会に参加した時も目的は王子ではなく、お菓子だった。そんな彼女は肌荒れや体型から人々に醜いと思われていた。
お茶会後に、第一王子の婚約者が侯爵令嬢が決まり、クローデットは幼馴染のエルネスト・ジュリオ公爵子息との婚約が決まる。
その後、クローデットは体調を崩して寝込み、目覚めた時には前世の記憶を思い出し、前世でハマった乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生している事に気づく。
でも、クローデットは第一王子の婚約者ではない。
すでにゲームの設定とは違う状況である。それならゲームの事は気にしなくても大丈夫……?
悪役令嬢が気付かない内にバッドエンドを回避していたお話しです。
※溺れるような描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※少し設定が緩いところがあるかもしれません。
悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた
ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。
シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。
そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。
恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。
気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる