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225話
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ど、どうして……?全て上手くいったはずなのに……!
お二人を怒らせてしまったことに動揺して視線が定まらない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……!
「「はぁ……。」」
「っ……!」
お二人が同時にため息をついたことにビクッ反応してしまう。自分の心臓の音がやけにうるさく感じる。
「ハル。」
「は、はい……。」
私はドキドキと早鐘を打つ心臓を抑えて返事をすると、アルトさんが視線を合わすようにしゃがみこむ。
「ハル、こっちを向いてくれ。もう、怒っていないから。」
アルトさんのその声は怒気をはらんだものではなく、いつものような優しい声色だった。それに、安心してしまう私が少し嫌になりながらも、私は恐る恐る顔を上げてアルトさんと目を合わせる。
「ふっ、やっと顔を上げてくれたな。」
「っ……!」
視線を合わせると、優しく微笑んでくれる顔が格好良くてこんな時でさえ、胸がドキリと高鳴ってしまう。
「改めて……。さっき、手を切り落としたのはなぜなんだ?きっと、ハルも考えあってのことだろう?」
やっぱり、アルトさんは分かっていたんだ……。
「は、はい……。その、剣が綺麗に刺さりすぎて、血があまり出なかったので、剣をギシギシと前後に動かすくらいなら、切り落とした方が絵面的にも痛くないかな、と思って……。それに、この通り元に戻るので……。」
「つまり、切り落とす方が、ハル的にも楽だったし、俺達にとっても気持ちが楽だと思ったから、と?」
「はい……。」
「そうか……。なら、今回のことは水に流そう。ガルムもそれでいいな?」
「あぁ。ハルが俺達のためにとやったことだからな。許さないわけにいかないだろう。ただ、次はそういうことを俺達に聞く前にしないでくれ。急にそういうことをされると、心臓に悪い。いいか?」
「はい……!」
そっか、確かに急に手首を切り落とすなんてびっくりするよね。それに、ガルムさんやアルトさんは治ることも知らなかったんだろうし。
私はお二人が怒った理由が分かり、納得していると、ガルムさんは血の入ったコップを机に置き、私の切り落とした方の手を優しく触ってきた。
「それで、痛みや不調などはあるか?」
「そうですね、感覚が鈍くはなってはいますけど、痛みが消える頃にはそれもなくなっていると思います。」
「やはり、痛みは消えないし、すぐに元通りとはいかないか……。」
「でも、もう慣れたので大丈夫てす。」
そう言ってお二人の顔を見ると、やっぱり少し曇っている。
あ、そっか。お二人は痛みに慣れてほしくないって言ってたから。本当に、ジリジリと痛みがするだけで、もう大丈夫なんだけどな……。そうだ……!で、でも……。いや!頑張れ、私……!
私は意を決して後ろのガルムさんに振り返る。
チュッ……。
「は、ハル……!?」
「あ、アルトさんも、こっち……。」
アルトさんはずっとしゃがんでいたため、手を伸ばしてアルトさんの顔に手を添えて、唇を近づける。
チュッ……。
「ん……!?」
不意をつく形でキスをしたため、お二人の顔は仄かに赤くなっていた。
ふふっ、これで暗い気持ちは消えたかな?
そう思っていると、最初に呆けていたのから戻ったのはアルトさんだった。
「フフッ……、そうだな。いつまでもこんな顔していてはいけなかったな。さて、お返しをしなくてはな。」
アルトさんはそう言って私にキスを返してきた。
なっ……!?そ、それはちょっと、想定外だったかも……。
「そういうことか。なら、俺もお返しをしよう。」
が、ガルムさんまで……!
こうして、少し前まではお二人が珍しく顔を赤くしていたのを見て嬉しく思っていたのに、今度は私の方が顔が赤くなってしまうのだった。
お二人を怒らせてしまったことに動揺して視線が定まらない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……!
「「はぁ……。」」
「っ……!」
お二人が同時にため息をついたことにビクッ反応してしまう。自分の心臓の音がやけにうるさく感じる。
「ハル。」
「は、はい……。」
私はドキドキと早鐘を打つ心臓を抑えて返事をすると、アルトさんが視線を合わすようにしゃがみこむ。
「ハル、こっちを向いてくれ。もう、怒っていないから。」
アルトさんのその声は怒気をはらんだものではなく、いつものような優しい声色だった。それに、安心してしまう私が少し嫌になりながらも、私は恐る恐る顔を上げてアルトさんと目を合わせる。
「ふっ、やっと顔を上げてくれたな。」
「っ……!」
視線を合わせると、優しく微笑んでくれる顔が格好良くてこんな時でさえ、胸がドキリと高鳴ってしまう。
「改めて……。さっき、手を切り落としたのはなぜなんだ?きっと、ハルも考えあってのことだろう?」
やっぱり、アルトさんは分かっていたんだ……。
「は、はい……。その、剣が綺麗に刺さりすぎて、血があまり出なかったので、剣をギシギシと前後に動かすくらいなら、切り落とした方が絵面的にも痛くないかな、と思って……。それに、この通り元に戻るので……。」
「つまり、切り落とす方が、ハル的にも楽だったし、俺達にとっても気持ちが楽だと思ったから、と?」
「はい……。」
「そうか……。なら、今回のことは水に流そう。ガルムもそれでいいな?」
「あぁ。ハルが俺達のためにとやったことだからな。許さないわけにいかないだろう。ただ、次はそういうことを俺達に聞く前にしないでくれ。急にそういうことをされると、心臓に悪い。いいか?」
「はい……!」
そっか、確かに急に手首を切り落とすなんてびっくりするよね。それに、ガルムさんやアルトさんは治ることも知らなかったんだろうし。
私はお二人が怒った理由が分かり、納得していると、ガルムさんは血の入ったコップを机に置き、私の切り落とした方の手を優しく触ってきた。
「それで、痛みや不調などはあるか?」
「そうですね、感覚が鈍くはなってはいますけど、痛みが消える頃にはそれもなくなっていると思います。」
「やはり、痛みは消えないし、すぐに元通りとはいかないか……。」
「でも、もう慣れたので大丈夫てす。」
そう言ってお二人の顔を見ると、やっぱり少し曇っている。
あ、そっか。お二人は痛みに慣れてほしくないって言ってたから。本当に、ジリジリと痛みがするだけで、もう大丈夫なんだけどな……。そうだ……!で、でも……。いや!頑張れ、私……!
私は意を決して後ろのガルムさんに振り返る。
チュッ……。
「は、ハル……!?」
「あ、アルトさんも、こっち……。」
アルトさんはずっとしゃがんでいたため、手を伸ばしてアルトさんの顔に手を添えて、唇を近づける。
チュッ……。
「ん……!?」
不意をつく形でキスをしたため、お二人の顔は仄かに赤くなっていた。
ふふっ、これで暗い気持ちは消えたかな?
そう思っていると、最初に呆けていたのから戻ったのはアルトさんだった。
「フフッ……、そうだな。いつまでもこんな顔していてはいけなかったな。さて、お返しをしなくてはな。」
アルトさんはそう言って私にキスを返してきた。
なっ……!?そ、それはちょっと、想定外だったかも……。
「そういうことか。なら、俺もお返しをしよう。」
が、ガルムさんまで……!
こうして、少し前まではお二人が珍しく顔を赤くしていたのを見て嬉しく思っていたのに、今度は私の方が顔が赤くなってしまうのだった。
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