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258話
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あれからまた、龍人さんとオズさんが役割を交代し、今馬車には私達三人の他にオズさんも同乗していた。
「全く……。いくら一目惚れしたからと言って、すぐにハルを抱こうとするとは……。」
「えっ……!王子様、ハルさんを抱こうとしたんですか!?そんな、いきなり……。」
「そうだ。ハルに惚れてしまうのはわかるが、いくらなんでもそれはないだろう。」
アルトさんは私を膝の上に座らせ、上着を着せながら呟いた。やはり、アルトさんも気に食わないみたいだ。私はそこで王様と王子様の話で感じだ違和感について共有することにした。
「あの……、そのことに関してなんですが……。」
「ん?どうした、ハル。なんでも言ってくれ。」
ガルムさんが顔をのぞき込みながら先を促してくれたため、ありがたく続きを伝えた。
「えと、王様と王子様の話に矛盾が生じていまして……。王様は今アルトさんが言った通り、王子様が私を番にしたいと言ったとおっしゃっていて、王子様は王様が私を番にするよう指示したとおっしゃっているんです。」
「ふむ……、確かにおかしいな。つまり、どちらかが嘘をついているのか……。」
「でも、王様も王子様も嘘をついているようには見えませんでした。」
すると、アルトさんは何か予想がついたのか、少し言いづらそうに話しだした。
「信じているハルにこういうことを言うのは酷だが、相手は王族だ。嘘の一つや二つ、国を動かす者は簡単に付けるだろう。あるいは……、」
「あるいは、互いに食い違うように話を仲介している奴がいるか、か……。ちなみに、オズ。そういう奴に心当たりは?」
「そうですね……。私も詳しくは分かりませんので、あくまで予想ですが、あの龍人とか、でしょうか。」
「ほう、詳しく聞こうか。」
ガルムさんだけでなく、アルトさんも気になっている様子。かく言う私も、龍人さんについては気になっていた。
「そうですね……、正直に言ってあの龍人について、近衛隊長の私ですらあまり知らないのです。もしかしたら、騎士団長ですら知らないかもしれません。この謎に包まれているのが疑う理由です。」
「何?オズもあの龍人について知らないのか?」
「えぇ。初めて見たのは半年前、王からいきなりその龍人と警護を代わるように仰せつかりました。その時私も龍人の存在を目にしたのは初めてで、鮮明に記憶に残っています。それ以降、私達近衛隊とも関わりがないため名前すら知らないのです。」
ずっと龍人呼びだったのは、名前すら知らなかったからなんだ……。今度聞いてみたら答えてくれるのかな……?
私がそう考えていると、オズさんが続けて話す。
「ガルムさんとアルトさんはもう分かっているでしょうが、強さもかなりのものです。そんな方が何の見返りも無しに王族に仕えるでしょうか。」
「つまりオズは、あの龍人が王に仕えている理由が王と王子の話の矛盾と何か関係しているのではないかと考えているのか。」
「はい、そういう事です。他には王妃を疑うべきでしょうが、その動機が思いつきません。」
オズさんのこの回答にお二人は確かにと考え始めた。私としては、こういう事には疎いため、考えれば考えるほど分からなくなってきてしまった。
「全く……。いくら一目惚れしたからと言って、すぐにハルを抱こうとするとは……。」
「えっ……!王子様、ハルさんを抱こうとしたんですか!?そんな、いきなり……。」
「そうだ。ハルに惚れてしまうのはわかるが、いくらなんでもそれはないだろう。」
アルトさんは私を膝の上に座らせ、上着を着せながら呟いた。やはり、アルトさんも気に食わないみたいだ。私はそこで王様と王子様の話で感じだ違和感について共有することにした。
「あの……、そのことに関してなんですが……。」
「ん?どうした、ハル。なんでも言ってくれ。」
ガルムさんが顔をのぞき込みながら先を促してくれたため、ありがたく続きを伝えた。
「えと、王様と王子様の話に矛盾が生じていまして……。王様は今アルトさんが言った通り、王子様が私を番にしたいと言ったとおっしゃっていて、王子様は王様が私を番にするよう指示したとおっしゃっているんです。」
「ふむ……、確かにおかしいな。つまり、どちらかが嘘をついているのか……。」
「でも、王様も王子様も嘘をついているようには見えませんでした。」
すると、アルトさんは何か予想がついたのか、少し言いづらそうに話しだした。
「信じているハルにこういうことを言うのは酷だが、相手は王族だ。嘘の一つや二つ、国を動かす者は簡単に付けるだろう。あるいは……、」
「あるいは、互いに食い違うように話を仲介している奴がいるか、か……。ちなみに、オズ。そういう奴に心当たりは?」
「そうですね……。私も詳しくは分かりませんので、あくまで予想ですが、あの龍人とか、でしょうか。」
「ほう、詳しく聞こうか。」
ガルムさんだけでなく、アルトさんも気になっている様子。かく言う私も、龍人さんについては気になっていた。
「そうですね……、正直に言ってあの龍人について、近衛隊長の私ですらあまり知らないのです。もしかしたら、騎士団長ですら知らないかもしれません。この謎に包まれているのが疑う理由です。」
「何?オズもあの龍人について知らないのか?」
「えぇ。初めて見たのは半年前、王からいきなりその龍人と警護を代わるように仰せつかりました。その時私も龍人の存在を目にしたのは初めてで、鮮明に記憶に残っています。それ以降、私達近衛隊とも関わりがないため名前すら知らないのです。」
ずっと龍人呼びだったのは、名前すら知らなかったからなんだ……。今度聞いてみたら答えてくれるのかな……?
私がそう考えていると、オズさんが続けて話す。
「ガルムさんとアルトさんはもう分かっているでしょうが、強さもかなりのものです。そんな方が何の見返りも無しに王族に仕えるでしょうか。」
「つまりオズは、あの龍人が王に仕えている理由が王と王子の話の矛盾と何か関係しているのではないかと考えているのか。」
「はい、そういう事です。他には王妃を疑うべきでしょうが、その動機が思いつきません。」
オズさんのこの回答にお二人は確かにと考え始めた。私としては、こういう事には疎いため、考えれば考えるほど分からなくなってきてしまった。
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