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316話
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「コラ、レイ。ハルは妊娠しているんだから、あまり無理をさせるんじゃない。」
「大丈夫ですよ、ガルムさん。こうしてお二人が助けてくれるじゃないですか。ね?」
私がレイさんに助け舟を出そうとすると、アルトさんもレイさんに注意する。
「それとこれとは別だ。ハル。ダメなものはダメだと、しっかり伝えなくては。家族になるんだから、そこら辺はちゃんとしなくては。」
「ごめんなさい……。」
「よし、良い子だ。」
そう言ってアルトさんはレイさんの頭を撫でた。その様子にやっぱりアルトさんは良いパパになる、と思っていた。そこで王様が話しだしたことで、改めてここが王城であり、王様の前だったことを思い出す。
「さて、話しを続けよう。その子と家族になることは、余の願いも入っているからな、何か困ったことがあれば、援助しよう。もちろん、金でも人でもな。」
「いえ、その必要はありません。いかなる場合も王族の助けはいりません。」
「ほう、疑り深いな。まぁ、よい。そなたがいらなくとも、そなたの番はいるかもしれぞ?なぁ?」
「えっ……?私ですか……!?私はその……、」
「おやめください。あまりハルを追い詰めないでください。妊夫の身には何が負担になるか分かりませんので。」
私がどう返答したものかと悩んでいると、ガルムさんがいつもより低い声で止めに入ってくれる。ありがたかったが、すぐに不敬なのではと思い至り、止めに入ろうとすると、先に王様が口を開いてしまう。
「おっと、これはすまなかったな。余からの話しはここまでにしておこう。改めて、感謝の意を示そう。そうだな……、また専属のパティシエに菓子を作らそう。皆で食べるといい。では、王子にもよろしく頼む。余は公務に戻る。」
そうして王様が踵を返し、またもあの龍人さんが私達についた。その様子にレイさんは不思議に思ったようで、王様がいなくなった後、私に聞いてきた。
「ねぇ、なんでさっきの剣を持った人じゃなくて、こっちの龍のおじさんに変わったの?」
「お、おじ……!」
「……ククッ!」
「フフッ……!」
「だ、ダメですよ、レイさん……!初めて会った人におじさんだなんて……!」
「でも……、80歳くらいでしょ?龍のおじさん?」
子供の純粋さとは時に恐ろしい。ガルムさんとアルトさんから、この龍人さんは相当の実力の持ち主でお二人よりも強いと伝えられていたため、肝が冷えた。そのため、レイさんの発言に引っかかるのに一歩遅れた。
「す、すみません……!急におじさんだなんて言っ、て……、」
えっ……、80歳……!?
下げた頭をバッとあげれば、龍人さんは、いやといって続けた。
「別に構わない。確かに俺は80過ぎだからな。その子にとっては確かにおじさんだろう。」
「でしょ!ほら、ママ。やっぱりおじさんだって!」
えっ……、80歳……!?この見た目で……!?龍人さんて、若見えなのかな……?あっ、でも、レイさんにはこの龍人さんの年齢、おおよそ当てていたし……。
「で、ですからこの龍人さんのことをおじさん呼びするのは……、」
あれ……?この龍人さんの名前、知らない……。
「あの……、お名前を伺っても……?」
「ふん……。」
えっ……?睨まれた……?
「ニルだ。別に何と呼ばれようと構わない。先程は急に言われたから驚いただけだ。」
「……おい、何故ハルを睨む。まさか……!もしハルに何かしたらただでは置かないぞ。」
「アルトさん、私は気にしていませんから……!ガルムさんも……!……レイさん、この龍人さんのことはニルさんと呼ぶようにしてください。いいですね?」
「うん、分かった!ニルおじさんだね。」
「お、おじさんはつけなくていいですから……!」
「別にそれでいい。」
そう言ってニルさんは、再び道を先導し始めるのだった。私は何故睨まれてしまったのか悶々としながらついていった。
「大丈夫ですよ、ガルムさん。こうしてお二人が助けてくれるじゃないですか。ね?」
私がレイさんに助け舟を出そうとすると、アルトさんもレイさんに注意する。
「それとこれとは別だ。ハル。ダメなものはダメだと、しっかり伝えなくては。家族になるんだから、そこら辺はちゃんとしなくては。」
「ごめんなさい……。」
「よし、良い子だ。」
そう言ってアルトさんはレイさんの頭を撫でた。その様子にやっぱりアルトさんは良いパパになる、と思っていた。そこで王様が話しだしたことで、改めてここが王城であり、王様の前だったことを思い出す。
「さて、話しを続けよう。その子と家族になることは、余の願いも入っているからな、何か困ったことがあれば、援助しよう。もちろん、金でも人でもな。」
「いえ、その必要はありません。いかなる場合も王族の助けはいりません。」
「ほう、疑り深いな。まぁ、よい。そなたがいらなくとも、そなたの番はいるかもしれぞ?なぁ?」
「えっ……?私ですか……!?私はその……、」
「おやめください。あまりハルを追い詰めないでください。妊夫の身には何が負担になるか分かりませんので。」
私がどう返答したものかと悩んでいると、ガルムさんがいつもより低い声で止めに入ってくれる。ありがたかったが、すぐに不敬なのではと思い至り、止めに入ろうとすると、先に王様が口を開いてしまう。
「おっと、これはすまなかったな。余からの話しはここまでにしておこう。改めて、感謝の意を示そう。そうだな……、また専属のパティシエに菓子を作らそう。皆で食べるといい。では、王子にもよろしく頼む。余は公務に戻る。」
そうして王様が踵を返し、またもあの龍人さんが私達についた。その様子にレイさんは不思議に思ったようで、王様がいなくなった後、私に聞いてきた。
「ねぇ、なんでさっきの剣を持った人じゃなくて、こっちの龍のおじさんに変わったの?」
「お、おじ……!」
「……ククッ!」
「フフッ……!」
「だ、ダメですよ、レイさん……!初めて会った人におじさんだなんて……!」
「でも……、80歳くらいでしょ?龍のおじさん?」
子供の純粋さとは時に恐ろしい。ガルムさんとアルトさんから、この龍人さんは相当の実力の持ち主でお二人よりも強いと伝えられていたため、肝が冷えた。そのため、レイさんの発言に引っかかるのに一歩遅れた。
「す、すみません……!急におじさんだなんて言っ、て……、」
えっ……、80歳……!?
下げた頭をバッとあげれば、龍人さんは、いやといって続けた。
「別に構わない。確かに俺は80過ぎだからな。その子にとっては確かにおじさんだろう。」
「でしょ!ほら、ママ。やっぱりおじさんだって!」
えっ……、80歳……!?この見た目で……!?龍人さんて、若見えなのかな……?あっ、でも、レイさんにはこの龍人さんの年齢、おおよそ当てていたし……。
「で、ですからこの龍人さんのことをおじさん呼びするのは……、」
あれ……?この龍人さんの名前、知らない……。
「あの……、お名前を伺っても……?」
「ふん……。」
えっ……?睨まれた……?
「ニルだ。別に何と呼ばれようと構わない。先程は急に言われたから驚いただけだ。」
「……おい、何故ハルを睨む。まさか……!もしハルに何かしたらただでは置かないぞ。」
「アルトさん、私は気にしていませんから……!ガルムさんも……!……レイさん、この龍人さんのことはニルさんと呼ぶようにしてください。いいですね?」
「うん、分かった!ニルおじさんだね。」
「お、おじさんはつけなくていいですから……!」
「別にそれでいい。」
そう言ってニルさんは、再び道を先導し始めるのだった。私は何故睨まれてしまったのか悶々としながらついていった。
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