先生、教えて。

オトバタケ

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「ナオくん、これからは夜までお尻に挿れたくなっちまうことはしないか?」
「はい……」

 叱られていると思っているのか、反応している股間を隠すように押さえた直人が、か細い声で答える。
 大きな体を丸めて怯える姿が可愛くて、頬が緩んでしまう。
 こんな状態になるまで直人を受け入れていた俺にも原因はあるので、尻以外でなら熱を散らしてやってもいいだろう。

「よし、いい子だ。今日だけは特別に良いことをしてやるから、明日からは夜まで我慢するんだぞ」
「いいこと?」

 俺の言葉にピクッと肩を揺らした直人が、少し顔を上げて上目遣いで俺を伺う。
 にぃっと笑いかけてやると、瞳が好奇心で輝いていく。

「じゃあ、椅子に座りな」
「はいっ!」

 引いた椅子をテーブルに背がつくように回転させると、直人はそこに飛び乗るように座った。
 期待に胸を膨らませているのか、キラキラ輝く瞳が俺を見上げている。

「ズボンとパンツを脱ぎな」
「いいの?」
「あぁ。脱いだら良いことしてやるからな」

 良いことの内容を察したのか、無垢な幼児から欲情に濡れた大人の顔に変わった直人が、手早く下半身を覆う衣服を足首まで下げた。
 直人の前に膝立ちになり、覆うものがなくなって揚々と天を向いている逞しい雄を指先で撫でてやる。

 歓喜に震えて涙を流し始めたソレを、パクリと咥える。
 舌を這わせると、頭上から熱い吐息が落ちてきた。
 頭を上下させて唇と舌でソレを扱きながら上目遣いで直人の表情を窺うと、快感で潤んだ瞳と目が合い、ビリビリと背中に甘い痺れが走った。
 直人の先から溢れ出る蜜に応えるように俺のモノも涎を垂らし始めたのを、下着が湿ってきた感覚で知る。
 こっちにもその旨そうな棒を寄越せと下の口が疼き始めるが、夜までは絶対に開いてなるものかと無視をし、上の口にだけ神経を集中させる。

 俺の髪に手を入た直人が、小刻みに腰を振りだした。
 口内のモノが、グンッと一回り成長したのを感じる。
 ドクドクと波打つソレに最後の追い込みをかけるように、扱くスピードを上げる。
 プルプルと震えてきた太股に放出が近いと感じ、思いきり吸い上げる。

「うぅん……」

 掠れたバリトンが艶やかな響きを奏でると、膨張したソレから熱い体液が噴き出された。
 甘いジュースを、一滴も零さぬように体内に飲み込んでいく。
 じわりと広がっていく温もりで、体内が清められていく気がする。
 最後の一滴まで吸いとると、快感でぼうっとしている直人に下着とズボンを穿かせてやる。

「さぁ、片付けをして勉強をしような」

 直人に奉仕して痛いほど張り詰めてしまった前を誤魔化し、淫猥な空気を打ち消すような明るい声を出して昼食の片付けを始める。

「ナオくん、食器を食洗機に入れてくれるか?」

 椅子に座ったまま、虚ろな瞳で俺を眺めていた直人に声を掛けると、立ち上がってこちらに向かってきた。

「先生は、白いおしっこしなくていいの?」

 まだ反応している俺のモノを握った直人が、欲情に濡れた声で聞いてくる。
 体内に無理矢理押し込んでいる熱が、放出を願って暴れだす。

「先生は大丈夫だ。夜だけって約束だろ? お尻に挿れたくなるようなことをしたら、今日の夜は挿れさせないからな」
「はい……」

 慌てて股間から手を離した直人が、いい子にしているのをアピールするように食洗機に食器を並べていく。
 そんなに俺の体が欲しいのか、と嬉しくなると同時に不安も生まれた。

 大人の男だった直人は、女に不自由はしていなかった。
 幼児に戻って抑え込まれていた性欲を刺激して目覚めさせてしまった俺を求めているだけで、気持ちよくなれれば相手は誰でもいいのかもしれない。
 俺が求めるヒーローは直人ただ一人だが、別の人が先生になって雄を刺激したら、直人はその先生を求めていた可能性もある。
 そう考えると、胃が握り潰されたように痛んで、吐き気が襲ってきた。

「先生」
「どうした?」

 食洗機に食器を並べ終えた直人が、吐き気と戦いながらテーブルを拭いている俺の隣にきた。

「ちゃんといい子にしてるから、ぼくとけっこんしてくれる?」

 真剣な眼差しで聞いてくる直人が、拒否しないでと言うように俺のシャツの裾を掴んだ。
 直人は、俺という先生だけを求め、俺だけが欲しいと思っているのか?
 期待した心がポーンと頭上近くまで浮き上がっていくが、吐き気を催す暗い思考が、浮かれすぎるな、と釘を刺す。

「結婚は大好きな人とするもんだぞ」
「ぼく、先生が大好きだよ」
「結婚したら、チューもお尻に挿れるのも先生だけで、他の人とは出来ないんだぞ」
「いいよ。だって、先生としかしたくないもん」
「ナオくん……」

 直人の無垢な瞳は、俺だけを一心に見つめている。
 胸の底から沸き上がってくる明るく温かい光が、暗い思考を飲み込んでいく。

「先生は?」
「先生もナオくんが大好きだ。ナオくんとしかしたくない」
「やったぁ! じゃあ、けっこんしてくれる?」
「あぁ、結婚しよう」

 俺の返事に喜んだ直人が、それを伝えるように目一杯の力で俺を抱き締めてきた。
 結婚の誓いのような神聖な口付けを繰り返しながら、一生直人を護り愛していこうと固く誓った。
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