こんなわたしでもいいですか?

五月七日 外

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24時間の鎖

とある少女のエピローグ

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 ーーわたしは今日恋に落ちてしまった……ーー

 ……けれど、たぶん相手の人はわたしのことをただの友人だと思っている。やっぱり友人じゃなくて親友だと思ってることにしよう。
 どうしたら彼とデートに行けるだろう?
ここはわたしのもう一人の友人に相談してみよう
 

「ふむ、それでワレに何のようだ?」
「実は……」

 取り敢えずわたしは今日起きたことを彼に説明した。

「なるほど、理解した……しかし、飛翔には想い人がいたはずだが……」

 もしかしてわたしの事だったり?だとしたら嬉しい……

「名をなんと言ったか……」 
「うんうん!」

 どうやら大魔王さんはわたしを焦らすためにわざと思い出す振りをしている。日記に書いていた通り面白い人だ

「……思い出したぞ!その者の名は、雛田 由依だな」
「……そ、そんなぁ……」

 どうやらわたしの初恋は終わってしまったらしい……まだ好きになってから二時間も経ってないのに……けど由依は、いい子だから仕方ないのかな……

「おーい!昴殿?大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃないです」

 このままだと飛翔と……で、デートにいけないよぉ……
 
「大魔王さん!雛田殿ってどんなひと?」


「さてと、これでよし!」

 あれから大魔王さんに雛田殿の情報を教えてもらい、わたしは日記に彼女の特徴を記していた。
 今日からは打倒!雛田殿を目標にして頑張らないと……
 そうだ!今日のことを思い出さないと、この気持ちだけは絶対に忘れたくないから……

「へぇー、暁さん日記とか書いているんだね!何書いてるか見せてよー」

 日記を書いている途中なのに邪魔が入ってしまった……

「あなただけには何があっても見せられません!」
「えぇー!いいじゃん見せてよー」


 そんな感じに今日もわたしの一日が過ぎようとしてました。わたしにとって大切な一日が……


ーーー今日の日記ーーー  

 明日のわたしへ
 実は……今日わたしは恋に落ちました。そして失恋しました……たった二時間の間に……そんなことはさておき
 
 あなたはまだ昨日の出来事を覚えていますか?
 もしも覚えていたら、まず彼への気持ちをしっかりと思い出してから打倒!雛田殿を目標に頑張って下さい。因みに雛田殿は強敵ですよ。前のページに彼女の特徴を記しているので参考にしてください。
 
もしも覚えてなかったら……たぶん恐ろしくしつこい人がやって来るので頑張って逃げて下さい。そして……できれば、その恐ろしくしつこい彼のことを大好きな女の子がいたことを覚えていてくれると……わたしは嬉しいです。

そして、もしも……もしも明日のあなたが今のわたしのままだったら……まあ、日記に記す必要はないですね。


それでは、最後に……
 今日のわたしはとても幸せです。どうか明日のわたしも幸せで。
 こんなわたしでも恋をしていいんですよ

 
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