ミケちゃん、おはよう!〜野良猫だったミケちゃんとやすらぎさんの出会いのお話〜

水玉猫

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甲状腺機能亢進症 2

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 飼い主さんと獣医師さんの信頼関係は、とても大切。
 信頼関係がないと、治るものも治らなくなります。人間の掛かるお医者さんと同じです。
 今、ミケちゃんが通院している病院の先生は、触診にも時間をかけて丁寧ていねいに診てくださる信頼できる先生です。

 初診時の甲状腺機能の検査結果は、測定限界値超えだったミケちゃん。
 元気な頃より体重が減って、2.2キロになってしまいました。

 それでも、良い先生に診てもらっているのと良い子でお薬を飲んでいることもあって、少しづつ食欲も出てきて、目にも徐々に力が戻ってきました。

 名前を呼ばれて、お店の中をトコトコ走ってくるミケちゃん。
 やすらぎさんに撫でられて、ご満悦です。


 ミケちゃんのツイート。
「やすらぎさんの愛情ナデナデは、お薬と同じくらい効果があるの(◍•ᴗ•◍)」

 
 やすらぎさんの脳裏に、ふと、今のミケちゃんと外猫時代のミケちゃんの姿が重なります。


 8月8日のツイート
「今朝のミケちゃんを見て、外で暮らしていた頃の早朝、一目散に駆け寄ってくるミケちゃんの姿がダブったんだ。
 健気けなげで無垢な性格は、変わることはない。
 外猫時代も、内猫になっても、病気になったって、ミケちゃんはずっとミケちゃんのまま……」


 それは、やすらぎさんだけではありません。
 ご近所の人たちや治療室のご常連さんたちにとっても、フォロワーさんたちにとっても、ミケちゃんは、ずっと、ずっと、ミケちゃんのままです。

 やすらぎさんの愛情がミケちゃんへの最高の力添えなら、フォロワーさんたちの心遣いは最強の後方支援です。

 食欲が少し戻ってきたとはいえ、ミケちゃんはまだカリカリを食べることができません。
 それを知ったフォロワーさんが細かく砕けば食べやすくなるからと、コーヒーミルを送ってきてくれました。(カリカリとは、でドライフードのことです。念のため)
 やすらぎさんは、早速さっそくそのコーヒーミルでカリカリを細かく砕きました。それを液状のごはんに混ぜたら、ミケちゃんは食べることができました。
 やすらぎさんもミケちゃんも、フォロワーさんの心遣いに感謝です。

 8月11日。ごはんが口から食べられるようになってきたミケちゃんに、先生は「とりあえず点滴は終了しましょう」とおっしゃってくださいました。
 回復に向けて、一歩前進です。



 ちなみに、ペットフードには「総合栄養食」と「一般食」があります。
 総合栄養食は必要な栄養成分がバランスよく含まれ、そのフードとお水だけで健康を維持できるフードです。

 一般食は、副食や間食。いわば、おかずやおやつに当たるフードです。
 だから、一般食ばかりあげていると栄養素がかたよったり、不足したりすることがあります。

 ドライタイプのカリカリ、ウエットタイプのパウチや缶詰め類、どちらのタイプにも「総合栄養食」と「一般食」があります。
 そのフードが「総合栄養食」なのか「一般食」なのかは、パッケージに必ず表記してあるので、購入時に確認してください。

 あと、特定のカロリー補給を目的とした「栄養補助食」。特定の疾患に対する食事療法のための「療養食」があります。
 これらは、掛かりつけの獣医師さんの指示に従ってあげてくださいね。



 いよいよ8月17日の再検査の日。
 検査結果が良くなるように祈りながら、ミケちゃんは、やすらぎさんの奥さんと病院に行きました。

  
 ミケちゃんのツイート
「病院にご常連さんのワンちゃんがいたから、ご挨拶したの(*^_^*)」


 まだまだ気が抜けないとはいえ、ご挨拶が出来るだけ、少しは気持にも余裕が出てきたミケちゃんです。
 体重も、2.2キロから2.4キロに増えていました。


 翌日のツイート。
「ミケちゃん、昨日も沢山のコメントもらったんだよ。ありがたいね。
 ミケちゃん『200グラムしか増えてないんだって言われるかと思ったら、200グラムも増えてよかったねとコメントくれてうれしかったわ。私、長生きするの。毎日ナデナデされて美味しいご飯食べて、ここでずっと愛情受けて暮らしたい……』」


 そうですよ、ミケちゃん。ミケちゃんは、長生きするんですよ。
 やすらぎさんのお友だちの家のクロちゃんと、お互い、長生きすると約束したんですから。
 水玉は、ミケちゃんとクロちゃんがツイッターでお約束しているのを、ちゃんと見ていましたよ。

 再検査の結果は、8月20日に届きました。
 前回より肝機能は半分~3分の1くらいまで下がり、甲状腺ホルモンはT4が前回24以上で測定不能だったのが17に、FT4は6以上で測定限界値を超えていたものの、全体的には改善されていました。
 副作用も少ないため、ミケちゃんは、お薬の量を増やすことになりました。


 
 甲状腺ホルモンは、T4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)の2種類があります。
 猫では血液中のT4濃度を測定し、高値の場合に甲状腺機能亢進症と診断されます。ただ、甲状腺疾患ではない病気があると本来の値より低い値となることがあります。
 それで、より正確な診断のために、非甲状腺疾患による影響を受けにくいとされるFT4(遊離サイロキシン)の測定も合わせて行います。



 8月22日のミケちゃんのツイート
「おはよ。お薬のおかげで抜け毛も収まって、毛並みが戻ってきたわ(*^_^*)」


 脱毛や毛づやが悪くなるのも、甲状腺機能亢進症の症状の一つです。
 それもお薬で良くなってきたし、カリカリも砕かなくても食べられるようになって、8月27日には体重がまた200グラム増えて2.6キロになりました。

 この調子で、一歩、一歩、前進です。

 病気とは、仲良く賢く気長に付き合って行きましょう、ミケちゃん。
 賢いミケちゃんなら、だいじょうぶ!
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