あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

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抜け落ちていた

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「……っ、ちょっと……痛いな」

頭痛で目を覚ましたティール。

昨夜、無事に宿まで戻れたティールではあるが、その後着替えることなくベッドにダイブしてしまった。
本来であれば非常に寝辛いのだが……ティールは倒れると同時に眠りについた。

「……やっぱりまだ寝てるよな」

同じ部屋で寝ているラストは、まだ熟睡中。

ティールもだが、ラストも先日の夜は同業者たちが次から次へとエールをご馳走してくれた。
中にはワインやテキーラなどをご馳走する者もおり……しっかり夕食も一緒に食べていたのだが、二人は許容量を越えるほど呑んでしまった。

結果、ラストも部屋に戻って速攻で爆睡。

まだ起きる気配はなかった。

(…………もう少し寝るか)

十二時は越えていないことを確認した後、ティールは寝間着に着替えてから二度寝を開始。

最終的にティールとラストはアキラに起こされ、昼過ぎに目覚めることになった。





「随分寝てしまったな」

「ですね……っ、本当の二日酔いって、こんな感じなんですね」

ティールはこれまでも二日酔い一歩手前まで呑んでしまうことはあった。

それでも、翌日は少々頭痛がする程度で収まっていたが……今回は割と重症であることが解る。

「……どうする、マスター」

「とりあえず水を飲もう」

店員に頼んで水を貰い、魔力操作の応用で冷やし、なんとか二日酔いに抗おうとする。

「ふぅーーーーーーーー……とりあえず、大丈夫かな」

「そうだな……とはいえ、Aランクのモンスターとは戦いたくないな」

「……ぷっ、あっはっは!!!! そうだね。うん、そうだ……今は勘弁したいね」

普段のラストであれば、Aランクモンスターとの戦闘はウェルカムである。

勿論、現時点では一人で敵わないことは理解している。
そのため、ティールたちと共に戦う必要があるが、それでも寝起きであったとしてもAランクモンスターと戦えるとなれば、一瞬で眼が覚める。

しかし、今の状態では普段の六割も力が出せそうにないため、さすがに無謀な戦いはしたくなかった。

「今日は散策……もとい、買い物かな?」

「そうですね…………とりあえず、探すだけ探してみようと思います」

現在ティールたちが欲しいのは、水中で扱える武器や水中戦の際に活躍するマジックアイテム。

武器に関しては現在ティールたちが持つ武器も水中で扱えはするが、専用の武器の方が圧倒的に扱いやすい。
ただ、ティールは少し不安な部分があった。

(あのダンジョンは、こちら側には認知されてない。それを考えると、あまり水中専用の武器が売ってるとは思えないんだよな……でも、探す前から諦めるのは違うよな)

朝食を食べ終え、少々ふらつく体に鞭を打ち、ガルダンデードにある武器屋を巡るティールたち。

勘付かれないよう、敢えて誰かに水中戦用の武器が売っている店はないか、とは尋ねずに地道に探すことにした。

(面倒だけど、これしかないよな)

一応、時間はある。
ティールは幾つかの武器屋を周っていくと……思っていたよりもあっさりと水中戦用の武器が売ってる店を発見。

「……あの、これ」

「あぁ、それですか。ほら、大秘境にはバカでかい湖もあるんで、割と需要があるんですよ」

不思議そうな表情を浮かべるティールに、従業員は笑顔で答えてくれた。

(バカでかい湖…………そ、そういえば)

従業員に教えられ、そういった場所があることを思い出した。

大きな湖ともなれば、潜ってモンスターと戦う必要があるため、従業員が教えてくれた通り、ガルダンデードで活動する冒険者たちには意外と需要がある装備だった。

「…………」

「えっと、大丈夫ですか?」

「あ、はい。大丈夫です」

あまりにもダンジョン攻略に意識を向けすぎていたあまり、元々の目的であった大秘境に関する情報がすっかり頭から抜けていた。

そんな自分のバカさに落ち込みながらも、ティールはとりあえず幾つかの水中専用の装備を購入した。
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