849 / 864
何がいるのか
しおりを挟む
「こ、ここか……」
「ようやく、だな」
島の切断という荒業が過ぎる探索方法を諦めてから、更に五日以上が経過。
そうしてようやく……四十階層のボス部屋を発見したティールたち。
(良かったぁ……本当に、本当に良かったぁーーーーー)
抜けていない疲労の蓄積もあり、ティールはその場に座り込んだ。
疲労が完全回復してないのはラストとアキラ……なんならヴァルも同じであり、とりあえず全員その場に座り込み、それを見たティールは一応結界を設置した。
「…………さて、マスター。どうする」
「どうするって、何を?」
「ボス部屋がある島は解った。このまま一旦砂浜まで戻るのか、それともこの島に期間が過ぎるまで居続けるのか」
「あぁ~~、すっかり忘れてた」
ティールは生魚……刺身を食べてからの日数をしっかりと数えており、記していた洋紙を取り出す。
(えっと………………もう、結構経ってたな)
確認した結果、もう五日も残っていないことが判明。
ボス部屋がある島は騎士からかなり離れているため、戻るのにすらそこそこ時間が掛かる。
「……戻らずに、この島に滞在し続けるかな」
「うむ、了解した」
今後の予定が決まったラストは起き上がり、ヴァルに共に島を探索しないかと声を掛けた。
「別に良いけど……二人とも、日が暮れる前ぐらいには帰ってきてよ」
「分かった」
「ワゥ」
日が暮れるまであと数時間といったところではあるが、ラストとしてはその時間までごろっとしているのは性に合わなかった。
「ラストは本当に元気だな」
「そうですね……スタミナに関しては、上をいかれたかもしれませんね」
島から島に移動する際の方法から、ティールの方が消費は激しいものの、魔力に関してはこまめに補給している。
それもあってか、スタミナはラストの方が上になりつつあるかもしれないと感じた。
「そうか…………さて、ティール。この奥にいるボスは、どういったモンスターだと思う」
せっかくボス部屋の前にいるということもあり、アキラは奥にいるモンスターに関してリーダーに尋ねた。
「そうですね……あまり海に生息しているモンスターは知らないんですけど、やっぱり水竜はいるんじゃないですかね」
当然、予想では少し前にラストが討伐した水竜よりも強さは上。
大きさだけで言えば、三十階層のボスであるマッドサラマンダーとソニックタイガーを上回っている。
「ふふ、私も同じ考えだよ。しかし、そうなると三十階層と同じく、水竜以外のモンスターがいそうだね」
「やっぱりそうなりますよね」
ティールとしては、水棲モンスターのAランク個体があまり思い浮かばないため、勝手にBランクモンスターが複数体いるタイプのボスかと考えていた。
「水竜以外………………難しいですね」
「むぅーー……大和にいる頃の話だが、船が大きなイカに襲われた事件があったらしい」
「イカ、イカ……イカ…………あっ、それってクラーケンですかね」
「うむ、そういった名前だった気がするな。全身は海面に出さず、長い足を出して攻撃を仕掛け、船ごと海底に引きずりこもうとするらしい」
「船ごと、ですか」
実際に船という存在を見たことがないティールだが、ややチャラい師からその存在の大きさを聞いたことがある。
(船って、本当にバカでかくて……そこら辺の大型モンスターよりも大きいって聞いたことがあるんだけど…………それを引きずり込む、か…………やっぱり、モンスターってなると、相当強いんだな)
岸から近い部分で狩りを行い、焼き魚を食べていたティールたち。
その際にイカも捕えており、焼きイカは実食済みであり、ティールは嫌いではなかった。
「恐ろしいですね…………他だと、カニとかエビのBランクモンスターですかね」
まだ遭遇したことはないものの、岸近くで狩りは行っていたため、ある程度の水生生物の存在を把握はしていた。
「その可能性もありそうだ」
ボス部屋の中にいる存在で盛り上がり、適当につまみを作りながらしゃべり続け、ラストとヴァルが戻るころには二人の腹はそこそこ満たされていたのだった。
「ようやく、だな」
島の切断という荒業が過ぎる探索方法を諦めてから、更に五日以上が経過。
そうしてようやく……四十階層のボス部屋を発見したティールたち。
(良かったぁ……本当に、本当に良かったぁーーーーー)
抜けていない疲労の蓄積もあり、ティールはその場に座り込んだ。
疲労が完全回復してないのはラストとアキラ……なんならヴァルも同じであり、とりあえず全員その場に座り込み、それを見たティールは一応結界を設置した。
「…………さて、マスター。どうする」
「どうするって、何を?」
「ボス部屋がある島は解った。このまま一旦砂浜まで戻るのか、それともこの島に期間が過ぎるまで居続けるのか」
「あぁ~~、すっかり忘れてた」
ティールは生魚……刺身を食べてからの日数をしっかりと数えており、記していた洋紙を取り出す。
(えっと………………もう、結構経ってたな)
確認した結果、もう五日も残っていないことが判明。
ボス部屋がある島は騎士からかなり離れているため、戻るのにすらそこそこ時間が掛かる。
「……戻らずに、この島に滞在し続けるかな」
「うむ、了解した」
今後の予定が決まったラストは起き上がり、ヴァルに共に島を探索しないかと声を掛けた。
「別に良いけど……二人とも、日が暮れる前ぐらいには帰ってきてよ」
「分かった」
「ワゥ」
日が暮れるまであと数時間といったところではあるが、ラストとしてはその時間までごろっとしているのは性に合わなかった。
「ラストは本当に元気だな」
「そうですね……スタミナに関しては、上をいかれたかもしれませんね」
島から島に移動する際の方法から、ティールの方が消費は激しいものの、魔力に関してはこまめに補給している。
それもあってか、スタミナはラストの方が上になりつつあるかもしれないと感じた。
「そうか…………さて、ティール。この奥にいるボスは、どういったモンスターだと思う」
せっかくボス部屋の前にいるということもあり、アキラは奥にいるモンスターに関してリーダーに尋ねた。
「そうですね……あまり海に生息しているモンスターは知らないんですけど、やっぱり水竜はいるんじゃないですかね」
当然、予想では少し前にラストが討伐した水竜よりも強さは上。
大きさだけで言えば、三十階層のボスであるマッドサラマンダーとソニックタイガーを上回っている。
「ふふ、私も同じ考えだよ。しかし、そうなると三十階層と同じく、水竜以外のモンスターがいそうだね」
「やっぱりそうなりますよね」
ティールとしては、水棲モンスターのAランク個体があまり思い浮かばないため、勝手にBランクモンスターが複数体いるタイプのボスかと考えていた。
「水竜以外………………難しいですね」
「むぅーー……大和にいる頃の話だが、船が大きなイカに襲われた事件があったらしい」
「イカ、イカ……イカ…………あっ、それってクラーケンですかね」
「うむ、そういった名前だった気がするな。全身は海面に出さず、長い足を出して攻撃を仕掛け、船ごと海底に引きずりこもうとするらしい」
「船ごと、ですか」
実際に船という存在を見たことがないティールだが、ややチャラい師からその存在の大きさを聞いたことがある。
(船って、本当にバカでかくて……そこら辺の大型モンスターよりも大きいって聞いたことがあるんだけど…………それを引きずり込む、か…………やっぱり、モンスターってなると、相当強いんだな)
岸から近い部分で狩りを行い、焼き魚を食べていたティールたち。
その際にイカも捕えており、焼きイカは実食済みであり、ティールは嫌いではなかった。
「恐ろしいですね…………他だと、カニとかエビのBランクモンスターですかね」
まだ遭遇したことはないものの、岸近くで狩りは行っていたため、ある程度の水生生物の存在を把握はしていた。
「その可能性もありそうだ」
ボス部屋の中にいる存在で盛り上がり、適当につまみを作りながらしゃべり続け、ラストとヴァルが戻るころには二人の腹はそこそこ満たされていたのだった。
122
あなたにおすすめの小説
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる