あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う

Gai

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そっちも暴走するかも?

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無事に街に戻ったティール達はギルドに依頼達成を報告し、達成金額を受け取る。
そして魔石も換金し、人数分に割って受け取った。

「お前ら、良く頑張った。今回の討伐を乗り越えられたっていうのは胸を張るべきだ」

全員が集まっている状況でガレッジはルーキー達に労いの言葉をかける。
だが、あまり甘やかし過ぎない。

「しかしあんまり調子に乗らないようにな。今回は大人数で相手をしたからなんとかなったが、一つのパーティーが相手をするには数が大き過ぎる。仮に大規模なモンスターと遭遇したら逃げるんだ」

ガレッジはあえて何故今回の討伐がここまで上手くいったのか、何故ルーキー達は誰も大きな怪我を負うことなく済んだのか……その理由を言わなかった。

(こいつらの顔を見れば、自分達が無事に戻って来れた理由はしっかりと解っている……約一名はとあるルーキーを睨んでるがな)

バーバスにとって今回の討伐は納得いく結果ではない。
心の中ではまだティールに手柄を取られたと思い込んでいる。

「それじゃ、今日の夜はパーっと呑むから六時にはアルスの酒場に集合してろよ。もちろん俺達の奢りだ」

先輩達の奢りと聞いてルーキー達の表情は一気に明るくなる。
ティールもタダで夕食が食べられるのは素直に嬉しく思う。

「解散だ!!」

ようやく終わったゴブリンの群れの討伐。
だが、ガレッジはエリックと一緒に一旦宿に帰ろうとしていたリーシアを呼び留めた。

「悪いな、仕事が終わったばかりなのに呼び留めちまって」

「いえ、大丈夫ですよ。討伐が終わってから帰るまでの間にモンスターは殆ど襲い掛かって来ませんでしたし」

ゴブリンの群れの討伐を終えた後、他のモンスターからの襲撃がゼロだったわけではないが、被害は一切なかった。

(ティールの奴がまだまだ余力を残していてくれたからな)

ティールの索敵能力はベテランの斥候も驚くほどであり、チャンスがあるなら自分のパーティーに引き入れたいと言っていた。

探りを入れようと野営の最中に他のパーティーに途中加入するつもりはあるのかと尋ねた者がいたが、「今のところは誰かとパーティーを組もうとは考えてませんね。ソロの方が気楽ですし」とあっさり言われてしまった。

「そうか、それは良かった。それで話なんだが……一つ、個人的な依頼を受けて欲しいんだ」

「こ、個人的な依頼、ですか……それは随分と珍しいですね」

先輩冒険者が後輩に一緒に依頼を受けないかと誘うことはそこまで珍しくない。
だが、個人的に依頼を受けて欲しいと頼む者は殆どいない。

「そうだな。ただ、きっちりと金は払う。これぐらいでどうだ」

ガレッジは財布から銀貨二十枚を取り出した。
それを見たリーシアはギョッとした顔になる。

(……えっ!? ど、どどどどういうことかしら? 銀貨二十枚ってかなり高いし……私みたいなルーキーが受けられる依頼の達成料金よりちょっと多い気が……)

本人のランクによって受けられる依頼は変わってくる。
なので、Eランクのリーシアたちが受けられる依頼で、一回達成するだけで銀貨二十枚が手に入る依頼は珍しい。

「え、えっと……金額に関しては不満はない、です。ただその……どういった依頼内容なんですか?」

銀貨二十枚が報酬というのは美味しい依頼だ。
だが、依頼内容次第では却下する場合もある。

ルーキーの生活は中々厳しいものだが、エリックとリーシアの生活は贅沢……ではないが、余裕を持って日々を送れている。

「それはだな……とあるルーキーの暴走を抑えて欲しいんだ」

「ルーキーの暴走……ティールかバーバスの事ですか?」

「バーバスのことだ。ちなみになんでティールの名前が出て来たんだ?」

「だって……実力が私達と同じルーキーと比べて圧倒的に高いから、Cランクのモンスターや……もしかしたらBランクのモンスターと遭遇しても一歩も引かずに戦うかもしれないじゃないですか。そういうのはやっぱり止めた方が良いのかと思って」

「………あ、あり得無くはないな」

ティールがただけではなく、冷静さも持っているのは知っているが強いモンスターに勝とうとする闘争心がゼロではない。

「ただ、今回頼みたいのはバーバスに関してだ」
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